
今回のブログでわかること(要約)
「朝、顔を洗うために前かがみになると腰が痛い」「長時間座って仕事をしていると腰がつらくなる」という方はいらっしゃいませんか?
今回ご紹介するのは、長年腰痛に悩み、過去には何度かぎっくり腰も経験されていた60代男性Nさんの症例です。
Nさんはデスクワークで座っている時間が長く、足を組む習慣もありました。毎朝の洗顔で前かがみになることもつらく、来院時には腰だけでなく膝にも痛みを感じていました。
当院では、腰だけを見るのではなく、姿勢や身体の動き、骨盤・背骨周辺の状態などを確認しながら施術を行いました。また、日常生活では長時間同じ姿勢を続けないことや、足を組む習慣を見直していただきました。
その結果、6週間・5回の施術を受けるなかで、Nさんから「日々の生活がとても楽になった」とのお声をいただきました。
この記事では、Nさんの経過とともに、長時間のデスクワークと腰への負担、日常生活で気をつけたいポイントについてご紹介します。
※症状や身体の状態、施術後の経過には個人差があります。
この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武
カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を取り入れながら、痛みを感じている部分だけでなく、身体全体の状態を確認したうえで施術を行っています。
毎朝、洗顔で前かがみになると腰が痛かったNさん
こんにちは。鹿児島市玉里団地の坂元台整骨院、柔道整復師の児玉寛武です。
今回ご紹介するのは、長年腰痛に悩まれていた60代男性Nさんです。
Nさんはデスクワーク中心のお仕事をされており、一日のなかで座っている時間が長い生活を送っていました。
以前には何度かぎっくり腰を経験し、強い痛みで動くことがつらい時期もあったそうです。
特に困っていたのが、毎朝の洗顔でした。

洗面台で顔を洗おうとして身体を前に倒すと、腰に痛みを感じるため、毎朝の何気ない動作が負担になっていました。
さらに今回は、腰だけでなく膝にも痛みを感じるようになったことから、当院へ来院されました。
今まで当たり前にできていたことが痛みでできなくなるのは、つらいことだと思います。
なぜ前かがみや長時間のデスクワークで腰がつらくなるのか
腰痛にはさまざまな原因があり、痛みの原因を一つだけに決めつけることはできません。
一方で、長時間同じ姿勢を続けたり、前かがみの姿勢を繰り返したりすることは、腰まわりの筋肉などに負担がかかる要因の一つになります。
たとえばデスクワークを始めた直後は姿勢を保てていても、時間が経つにつれて、「背中が丸くなる」「頭が前へ出る」「身体が左右どちらかへ傾く」「足を組む」といった姿勢になってしまうことがあります。

Nさんにも、長時間座って仕事をすることに加え、足を組む習慣がありました。
そこで当院では「腰が痛いから腰だけを見る」のではなく、立ち方や座り方、身体の動きなども含めて確認していきました。
毎日お仕事で忙しい日々を過ごしていると、こうなってしまうのも無理もないことです。
Nさんの身体を確認して分かったこと

問診と身体の確認を行ったところ、Nさんには骨盤や背骨周辺の動き、姿勢などに左右差がみられました。
ただし、こうした身体の左右差や姿勢だけを「腰痛の原因」と断定することはできません。
腰痛にはさまざまな要因が関係するため、当院では痛みが出ている腰だけで判断するのではなく、
・どのような動きで痛むのか
・普段どのくらい座っているのか
・どのような姿勢をとることが多いのか
・過去にどのような腰痛を経験しているのか
・身体を動かしたときにどのような左右差があるのか
などを確認しながら、その方の身体の状態をみていきます。
Nさんの場合も、こうした点を確認したうえで、身体の状態に合わせて施術を進めていきました。
「身体のゆがみ」は日常の姿勢とも関係します
一般的に「身体がゆがんでいる」と表現することがありますが、身体は骨だけで支えられているわけではありません。
筋肉や関節などが協力しながら、姿勢を保ち、身体を動かしています。
そのため、「長時間同じ姿勢で座る」「足を組む」「いつも同じ肩でバッグを持つ」「前かがみでパソコン作業をする」「スマートフォンを長時間下向きで見る」といった身体の使い方が続くと、特定の筋肉や関節に負担が集中することがあります。
分かりやすく例えるなら、同じ姿勢をずっと続けることは、同じ場所にばかり荷物を載せ続けるようなものです。
時々姿勢を変えたり、身体を動かしたりすることで、一か所に集中していた負担を分散させることができます。
Nさんに取り組んでいただいた日常生活での腰痛対策
施術とあわせて、Nさんには普段の座り方や身体の使い方も見直していただきました。
30分を目安に一度立ち上がる
デスクワークなどで長時間座る場合は、同じ姿勢を続けすぎないことが大切です。
30分程度を一つの目安として、一度立ち上がって背筋を伸ばしたり、少し歩いたりしてから座り直します。
時間を厳密に守る必要はありません。仕事の状況に合わせて、できる範囲でこまめに身体を動かしましょう。
足を組んでいることに気づいたら戻す
無意識に足を組んでしまう方も少なくありません。
「絶対に足を組んではいけない」と考える必要はありませんが、長時間同じ姿勢にならないよう、気づいたときに両足を床へ戻してみましょう。
無理に胸を張り続けない
「良い姿勢にしよう」と腰を強く反らせ続ける必要はありません。
両足を床につけ、上半身を必要以上に丸めたり反らしたりせず、楽に座れる位置を探してみてください。
パソコン画面の位置も確認する

画面が低すぎると、頭を下げた姿勢が続きやすくなります。
パソコン作業が長い方は、画面の高さや椅子、机との位置関係など、作業環境そのものを見直すことも大切です。
まずは無理なくできることから始めてみてください。
6週間・5回の施術を受けたNさんの経過

Nさんには、身体の状態を確認しながら6週間で5回の施術を行いました。
施術とあわせて、長時間同じ姿勢を続けないことや、普段の座り方などにも気をつけていただきました。
そのなかで、日常生活で感じていた身体のつらさにも変化がみられました。
現在は、ご本人の希望もあり、身体の状態を確認するため定期的(月1回)に来院されています。
※これは一患者様の感想・経過であり、すべての方に同様の結果を示すものではありません。
朝の洗顔で腰が痛いときに気をつけたいこと
朝、洗面台で前かがみになったときに腰が痛む場合でも、その原因は一つとは限りません。
筋肉や関節への負担だけでなく、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが関係する場合もあり、腰以外の病気によって腰痛が起こることもあります。
特に、
・強い痛みが続いている
・足に強いしびれや力の入りにくさがある
・発熱など腰痛以外の症状を伴っている
・転倒などをきっかけに強い痛みが出た
・排尿や排便に異常がある
といった場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。
まとめ|毎日の何気ない姿勢も見直してみましょう
今回は、毎朝の洗顔で前かがみになることがつらく、長年腰痛に悩まれていた60代男性Nさんの症例をご紹介しました。
Nさんはデスクワークで座っている時間が長く、足を組む習慣もありました。
当院では腰だけを見るのではなく、姿勢や身体の動きなどを確認しながら施術を行い、日常生活では同じ姿勢を長時間続けないことなどにも取り組んでいただきました。
その結果、6週間・5回の施術を受けるなかで、ご本人から「日々の生活がとても楽になった」との感想をいただきました。

腰痛の原因や経過は一人ひとり異なります。
「朝、顔を洗うときに腰が痛い」「長時間座っていると腰がつらい」などのお悩みが続いている場合は、痛みが出ている場所だけでなく、普段の姿勢や身体の使い方を振り返ってみることも大切です。
坂元台整骨院では、ご予約・お問い合わせを公式LINEまたはお電話で承っております。
腰痛について詳しい当院の考え方や施術については、当院の「腰痛」ページでもご紹介しています。
※症状や施術後の経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、筋力低下などがある場合や、症状が長く続く場合には、医療機関への受診をご検討ください。
参考文献
・日本整形外科学会「腰痛」
・厚生労働省「職場における腰痛予防対策」
・日本整形外科学会/日本腰痛学会監修「腰痛診療ガイドライン」
・厚生労働省「あはき・柔整広告ガイドライン」
(監修:柔道整復師 児玉寛武)


