今回のブログでわかること

「もう歳だから仕方ない…」と諦めていた長年の腰痛でも、身体の使い方や姿勢、日常生活を見直していくことで改善につながるケースがあります。

今回のブログでは、10年以上腰痛に悩まされ、病院で腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と診断されていた70代女性患者様が、施術とセルフケアを継続することで改善していった経過をご紹介しています。

慢性的な腰痛は、施術だけでなく、普段の座り方や歩き方、姿勢のクセなど日常生活の積み重ねも大きく関係しています。
「どこに行っても腰痛が良くならない…」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

つらい腰痛にお困りではありませんか?

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開院しております、院長の児玉寛武です。

以下のようなことにお困りではありませんか?

「もうこの腰痛は治らないだろうと諦めている」

「定期的に強い痛みが襲ってくる慢性腰痛にうんざりしている」

「歳だからしょうがないと半ば諦めている」

このようなお悩みがあるときは今回のブログがお役に立てるかもしれません。

長年のつらい腰痛にお困りだったTさんの来院に至るまでの経緯

Tさんは10年以上前から、慢性的な腰痛に悩まされてつらい思いをしておりました。

5、6年前から受診した病院でリハビリをずっと受けていたそうですが、なかなか良くならなかったそうです。

長期間にわたり、とてもつらかったと思います。

病院で最初に受診した時に「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)からくる腰の痛みでしょう」とドクターから告げられたそうです。

今回は近所の方々からの口コミで当院に来院することとなりました。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)とはどんな疾患なの?

腰部脊柱管狭窄症は、簡単に言うと「神経の通り道が狭くなって、神経が圧迫されることで痛みやしびれが出る状態」です。

背骨の中には、神経が通るトンネルのような空間があります。これを「脊柱管」と言います。

年齢を重ねたり、姿勢のクセ、長年の負担などによって、骨や靭帯が少しずつ厚くなったり変形したりすると、このトンネルがだんだん狭くなります。

イメージとしては、「高速道路で工事が始まり、車線が狭くなって渋滞している状態」に近いです。

本来スムーズに流れていた神経が、狭くなった場所で圧迫されることで、「腰の痛み」「お尻や脚のしびれ」「長く歩けない」「少し休むとまた歩ける」といった症状が出てきます。

特に立っている時や歩いているときは、背筋が伸びることで脊柱管がさらに狭くなりやすく、神経への圧迫が強くなるため症状が出やすくなります。

逆に、前かがみになると脊柱管が少し広がるため、楽になる人が多いのも特徴です。

例えば、「ホースを踏むと水の流れが悪くなる」のと似ています。

神経も圧迫されることで、痛みやしびれの信号がうまく伝わらなくなり、さまざまな症状が現れるのです。

そのため、腰部脊柱管狭窄では単なる筋肉疲労ではなく、神経が圧迫されている状態を理解することが大切になります。

私の見立て

Tさんのお身体の状態を、問診・検査を通じて診させていただきました。

私が特に気になったのがTさんのお身体のゆがみでした。

変形性の膝関節症もあるとのことで、その影響もあってか、身体が右側に傾いて猫背姿勢になっておりました。

このような状態で日常生活を送っていたのは大変おつらい状況だったとお察しします。

当院の考え方では、腰部脊柱管狭窄症には、「身体のバランスや筋肉の緊張、関節の動きの悪さが関係しているタイプ」や「神経そのものが強く圧迫され、構造的な変形がかなり進んでいるタイプ」などがあると考えています。

前者は、身体の使い方や筋肉・関節の状態を整えることで神経への負担が減り、症状が軽くなることがあります。

一方で後者は「少し歩くだけで強い痛みやしびれが出る」「脚の力が入りにくい」「排尿・排便の異常がある」など、神経障害が強く出ているケースでは、私たちの行う徒手療法だけでは改善が難しいことがあります。

今回のTさんの場合は前者の方に該当すると判断いたしましたので、施術をすることにいたしました。

施術の経過

初回、施術内容といたしましては遠絡療法(東洋医学的なアプローチ)で全身の血流の循環を上げる施術を行なった後に、カイロプラクティック(整体)で身体のバランスを整えて、神経の流れも活性化させるように施しました。

1週間後に二回目の来院をした際に、「少し腰の状態が良くなりました」と喜んでおられました。

その後も根気強く施術を継続することによって、どんどん症状は改善していきました。

施術開始から半年で大分改善して、そのまま1ヶ月に1回のメンテナンスに移行しました。

Tさんのような症状はお時間はかかりますが、無事に改善し、喜んでいる姿を見ているとこちらとしても嬉しく思いました。

しかし、ただ施術を受けただけでTさんは改善したわけではありません。

普段の日常生活で気をつけておくべきことをいくつかお伝えして、Tさんは真面目に取り組みました。

このようなセルフケアの取り組みが症状を改善させるためには必須になってきます。

歯医者で治療しても、毎日の歯磨きをしなければ、また虫歯になりやすいですよね。

身体も同じで、施術だけでなく、日常のセルフケアが改善を支える大切な土台になります。

普段の日常生活で気をつけておくべきこととしてお伝えしたこと(セルフケア)

骨盤を立てて坐骨で座る

坐骨はお尻の奥にあるゴリっとした2つの骨のことです。少し身体を左右に揺らすとコリっと骨がイスに硬く当たる部分のところです。

坐骨をイスに垂直に当てると、骨盤が自然と立つので背骨のS字カーブが整い、腰への負担が最も少ない姿勢になり、背中が丸まりにくくなります。

逆に坐骨の後ろ側(尾てい骨の方向)で座ると、骨盤が後ろに倒れて、背中が丸まりやすくなり、腰への負担が集中してしまいます。これは長時間座って腰が痛くなる大きな原因になります。

坐骨で座る方法としては、

まず、身体を左右にゆっくり揺らしてお尻の下でゴリっと当たる骨が2つあることを確認します。

次に背中を丸める(猫背)、反らせる(反り腰)動作をしてからこの間の真ん中くらいの位置で止めます。骨盤がしっかり立っていると、坐骨がまっすぐ下を向いてイスに当たります。この際、お尻の下の2つの骨(坐骨)に均等に体重が乗っているか確かめます。片方だけゴリっと当たっている場合は、身体が傾いているとういうこなので、左右の坐骨に均等に乗せるのが大事になります。

骨盤を立てて坐骨で座れていれば、背筋を頑張って伸ばさなくても上半身脱力した状態で勝手に背中が伸びる感覚になります。

座面が柔らかすぎると坐骨が沈んでわかりにくいので、少し硬めのイスでぜひ練習して骨盤を立てて坐骨で座る感覚をつかんでいただけたらと思います。

30分に1回は座り直しをして姿勢をリセット

自宅や病院の待合室で同じ姿勢が続く際、30分に1回は座り直しをします。

人間、座りはじめのうちはいい姿勢でいることができても、時間が経ってくると背中が猫背のように丸くなってきて、骨盤が後ろに倒れてしまう結果、腰の前弯カーブが消失してしまいます。

ですので、30分に1回立ち上がって背筋を伸ばすストレッチをしてから座り直しをします。そうすることで偏りはじめた姿勢をリセットできます。

歩く時間を増やしてみる

Tさんは膝にも疾患を抱えているのですが、無理のない範囲で歩く時間を増やすようにお伝えしました。

少しでも足腰への衝撃を和らげるために、公園などの土の上を歩いてもらうようにしました。

歩行を増やすことで筋肉や関節に刺激が入り、血流も良くなります。日頃座り姿勢が多くて足のむくみやすい方にも有効です。

長年の腰痛にお困りだった70代女性患者様の声

お名前 M・Tさん 年齢70代 女性

施術期間 6ヶ月 施術回数11回

Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか?

肩・腰・膝の痛みで日常生活も大変でした。

Q実際に施術を受かられていかがでしたか?

いろいろ治療をして頂いて大分楽になってきました。

どこに行っても腰痛が良くならない...そんな時はご相談ください。

今回のTさんは当院での施術と日々のセルフケアに真面目に取り組んで、長年の症状を解消させることができました。

当院では施術者が施術だけを提供し、患者さんは施術だけを受けておけば身体は自然と良くなっていくとは考えておりません。

なぜなら、日常生活での過ごし方に慢性的な症状の原因があることがほとんどだからです。

そこを変えていかない限りは、施術で一時的に良くなったとしても、また時間が経つと元に戻ってしまいます。

そうならないためにも当院では患者さんのお話をよく聞きながら、二人三脚で原因の解明と解決策を作りあげて実践していただくことで、お喜びの声を多数いただいております。

「良薬は口に苦し」で最初のうちは日常生活の見直し、実践は大変かもしれません。

しかし、継続していくうちに自然と慣れて、それが当たり前になっていきますのでご安心ください。

腰痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

このブログが腰痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

最後までブログをお読みいただきありがとうございました。

※この記事は、実際の患者様の改善事例をもとに作成しております。効果には個人差がありますので、ご了承ください。

【参考文献】

・Kreiner DS, Shaffer WO, Baisden JL, et al. (2013)
An evidence-based clinical guideline for the diagnosis and treatment of degenerative lumbar spinal stenosis
掲載誌:The Spine Journal
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23169036/

→ 腰部脊柱管狭窄症の診断や保存療法、手術適応についてまとめられたガイドラインです。歩行時の痛みやしびれ、前かがみで楽になる特徴などについて解説されています。

・Genevay S, Atlas SJ. (2010)
Lumbar spinal stenosis
掲載誌:Best Practice & Research Clinical Rheumatology
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21111452/

→ 腰部脊柱管狭窄症の原因、症状、保存療法についてまとめられたレビュー論文です。高齢者に多くみられる疾患であり、姿勢や身体機能との関連についても解説されています。

・Delitto A, George SZ, Van Dillen LR, et al. (2012)
Low Back Pain Clinical Practice Guidelines Linked to the International Classification of Functioning, Disability, and Health
掲載誌:Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22466247/

→ 慢性腰痛に対する運動療法や姿勢改善、セルフケアの重要性についてまとめられたガイドラインです。日常生活指導や運動習慣の改善の重要性が示されています。

・Shnayderman I, Katz-Leurer M. (2013)
An aerobic walking programme versus muscle strengthening programme for chronic low back pain: A randomized controlled trial
掲載誌:Clinical Rehabilitation
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23085926/

→ 慢性腰痛患者に対するウォーキング習慣の有効性を検討した研究です。適度な歩行が痛みや身体機能改善につながる可能性が示されています。

・Claus AP, Hides JA, Moseley GL, Hodges PW. (2009)
Different ways to balance the spine: subtle changes in sagittal spinal curves affect regional muscle activity
掲載誌:Spine
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19680138/

→ 骨盤や背骨の姿勢変化が筋肉活動や腰部への負担に影響を与えることを示した研究です。骨盤を立てて座る重要性を説明する際の参考になります。

・Hartvigsen J, Hancock MJ, Kongsted A, et al. (2018)
What low back pain is and why we need to pay attention
掲載誌:The Lancet
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29573870/

→ 腰痛の原因は単純ではなく、姿勢、身体活動、心理社会的要因、生活習慣など複数の要素が関係することを解説した総説論文です。

・日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会 監修
腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021
URL:https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001335/4/Lumbar_spinal_stenosis.pdf

→ 日本国内における腰部脊柱管狭窄症の診療ガイドラインです。症状の特徴や保存療法、手術適応などについて詳しくまとめられています。

(監修 柔道整復師 児玉寛武)