今回のブログでわかること(要約)

「右側の腰が痛い」「腰痛とともに右足が上がらない」「脚に力が入りにくい」とお悩みではありませんか?

右側の腰痛と足の動かしづらさが同時に起こる場合、腰や神経の問題だけでなく、日頃の姿勢や身体の使い方によって腰・骨盤周辺へ負担が集中していることもあります。

今回ご紹介するのは、長年右側の腰痛に悩み、コルセットが手放せなかった60代男性Mさんの症例です。

ある日の明け方、腰から右のお尻に激痛が起こり、右脚を自力で持ち上げられないほど症状が悪化しました。

整形外科を受診したものの大きな異常は見つからず、その後、知人の紹介で当院を受診されました。

身体の状態だけでなく、畑仕事やゴルフなど普段の身体の使い方まで確認し、施術と生活習慣の見直しを行った結果、約6週間・5回の施術で症状が改善しました。

今回は、この症例をもとに、右側の腰痛や足が上がらない症状の背景と日常生活でできる対策について解説します。

※急に脚へ力が入らなくなった場合や、強いしびれ、排尿・排便の異常などがある場合は、まず医療機関を受診してください。

右側の腰痛とともに足が上がらなくなった60代男性

こんにちは。鹿児島市玉里団地の坂元台整骨院、院長の児玉寛武です。

今回ご紹介する60代男性Mさんは、以前から慢性的な右側の腰痛があり、長年コルセットを使用して生活されていました。

ところが当院へ来院される前日の明け方、腰から右のお尻にかけて激痛が起こり、痛みで目が覚めました。

右脚を自力で上げることができず、やっとのことで立ち上がってトイレへ行ったそうです。

車に乗る際にも、両手で右脚を持ち上げなければ乗車できない状態でした。

その日のうちに整形外科を受診し、レントゲン検査などを受けましたが、ヘルニアなどの大きな異常は見つからなかったとのことでした。

痛み止めを処方されましたが症状が続いたため、翌日、知人の紹介で当院へ来院されました。

これまで、痛みや不調を抱えながら過ごされてきたこと、本当にお辛かったことと思います。

右側だけ腰痛が続いていた背景とは?

問診で生活習慣について詳しく伺うと、Mさんには身体の右側へ負担が偏りやすい習慣がありました。

趣味は畑仕事とゴルフです。

広い畑を耕す際には耕運機を使わず、スコップを使って作業されていました。その際、毎回のように右脚でスコップを地面へ押し込んでいたそうです。

また、ゴルフも右打ちです。

つまり日常生活の中で、右側を繰り返し使う機会が多かったことになります。

身体を検査すると全身のバランスにも左右差があり、特に右側の骨盤・仙腸関節周辺に負担が集中していると考えられる状態でした。

今回の症状を一つの部位だけで説明することはできませんが、当院では、長年続いていた右側へ偏った身体の使い方が腰や骨盤周辺への負担を蓄積させた可能性があると考えました。

周りにはなかなか伝わりにくい辛さをかかえながら、よく頑張ってこられたことと思います。

「足が上がらない=坐骨神経痛」とは限りません

腰痛とともに、お尻から脚に痛みやしびれが出ると「坐骨神経痛では?」と考える方も多いと思います。

坐骨神経痛とは病名そのものではなく、腰やお尻から脚にかけて現れる痛み・しびれなどの症状を表す言葉です。

椎間板ヘルニア(腰の骨と骨の間にあるクッションが飛び出して、神経を圧迫する病気)や脊柱管狭窄症(腰の神経の通り道が狭くなり、神経を圧迫する病気)などが関係する場合もありますが、足が上がらない、脚が動かしづらいという症状がすべて坐骨神経痛とは限りません。

特に、

  • 急に脚へ力が入らなくなった
  • しびれや筋力低下が進行している
  • 両脚に強い症状がある
  • 排尿・排便に異常がある
  • 股の周囲に感覚異常がある

といった場合は、整体やセルフケアで様子を見るのではなく、速やかに医療機関へ相談することが重要です。

Mさんも、まず整形外科で検査を受けたうえで当院へ来院されています。

右側の腰痛への施術と身体の使い方の見直し

Mさんには、身体全体の状態を確認しながら腰・骨盤だけに限定せず施術を行いました。

同時に重視したのが、普段の身体の使い方です。

施術で身体を整えても、毎日の生活で同じ場所へ負担をかけ続ければ、再び症状を繰り返す可能性があります。

そこで次のようなことに取り組んでいただきました。

畑仕事では左右の脚を使う

これまでは右脚だけでスコップを押し込んでいましたが、可能な範囲で左脚も使い、片側だけへ負担が集中しないよう意識していただきました。

ゴルフでは反対方向の素振りも取り入れる

右打ちだけでなく、無理のない範囲で左方向への素振りも行い、一方向への動作の偏りを減らしていただきました。

普段の姿勢を見直す

日常生活でも、

  • 両足を床につけて座る
  • 足を組み続けない
  • 片脚だけに体重をかけて立たない
  • 左右均等に体重を乗せる
  • スマートフォンやパソコンをできるだけ目線の高さへ近づける

といった基本的な姿勢を意識していただきました。

完璧な姿勢を一日中続ける必要はありません。

大切なのは、同じ姿勢・同じ身体の使い方を長時間続けないことです。

自宅では腹式呼吸も取り入れました

Mさんには、自宅でできるセルフケアとして腹式呼吸も取り入れていただきました。

鼻からゆっくり息を吸いながらお腹を膨らませ、口からゆっくり息を吐きます。

ポイントは、吸う時間より吐く時間を長くすることです。

例えば3秒吸ったら6秒吐くように「吸う1:吐く2」を目安にします。

起床時や就寝前などに無理のない範囲で行います。

腹式呼吸では横隔膜が動き、ゆっくりとした呼吸によってリラックスしやすくなるため、身体に力が入りやすい方にも取り入れやすいセルフケアです。

苦しさやめまいを感じる場合は無理をせず中止してください。

約6週間・5回の施術で腰痛が改善

Mさんには、施術と並行して生活習慣の見直しを続けていただきました。

初回来院時には右脚を持ち上げることも難しい状態でしたが、施術後には痛みが軽減し、歩きやすくなりました。

その後も経過を確認しながら施術を続け、3日後にはゴルフの練習を再開。10日後にはゴルフのラウンドもできるまで回復されたとのことです。

最終的に約6週間・5回の施術で症状は大きく改善しました。

長年使用していたコルセットについても、身体の状態を確認しながら徐々に使用頻度を減らし、現在は定期的なメンテナンスを続けながら、コルセットがなくても安心して生活できるようになっています。

長年の腰痛が解消されて喜んでいるお姿を見て、私もとても嬉しい気持ちになりました。

※施術による変化や改善までの期間には個人差があります。

まとめ|右側の腰痛を繰り返すときは身体の使い方も確認しましょう

今回ご紹介したMさんは、長年右側の腰痛に悩み、ある日突然、右脚を持ち上げられないほど症状が悪化しました。

整形外科で大きな異常が見つからなかった後に当院へ来院され、身体の状態を確認するとともに、畑仕事やゴルフなど日常生活で右側へ負担が偏っていることにも着目しました。

施術だけでなく、左右の身体の使い方や姿勢を見直した結果、約6週間・5回の施術で症状が改善しました。

右側の腰痛を何度も繰り返している場合は、痛む腰だけではなく、「普段どのように身体を使っているのか」まで見直すことが大切です。

一方、足が上がらない、力が入らないといった症状には医療機関での検査が必要なケースがあります。

まず適切な検査を受け、そのうえで大きな異常が見つからないものの腰痛が続いている場合は、身体全体のバランスや生活習慣という視点から見直してみることも一つの方法です。

鹿児島市で右側の腰痛や繰り返す腰痛にお悩みの方は、坂元台整骨院へお気軽にご相談ください。

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右側の腰痛・足が上がらない症状でよくある質問

Q1. なぜ右側だけ腰痛になるのでしょうか?

原因は一つではありませんが、片脚へ体重をかける習慣、足を組むクセ、仕事・スポーツで同じ方向の動作を繰り返すことなどにより、片側へ負担が集中する場合があります。

Q2. 腰痛で足が上がらないのは坐骨神経痛ですか?

必ずしも坐骨神経痛とは限りません。腰や神経などさまざまな原因が考えられます。急に脚へ力が入らない場合や強いしびれ、排尿・排便の異常などがある場合は、早めに医療機関を受診してください。

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Q3. 腰痛があっても畑仕事やゴルフを続けられますか?

症状の程度によります。痛みが強い時期は無理をせず、症状が落ち着いてから負担量を調整しながら再開することが大切です。長時間続けず休憩を入れることもおすすめします。

Q4. コルセットはずっと着けていても大丈夫ですか?

痛みが強い時期には役立つ場合があります。ただし、症状が落ち着いてきたら身体の状態に合わせて使用時間を調整することも検討します。自己判断が難しい場合は医療機関などへ相談してください。

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参考文献

1.日本整形外科学会「腰痛」
腰痛の原因、検査、治療、日常生活での注意点について解説されています。特に、下肢のしびれや力が入りにくい場合、排尿異常などがある場合には、早めに整形外科を受診することの重要性が示されています。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html

2.日本整形外科学会「腰椎(こし)の症状」
腰痛だけでなく、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症など、腰や脚の症状に関係する代表的な疾患について確認できる資料です。
https://www.joa.or.jp/public/sick/body/waist.html

3.Qaseem A, Wilt TJ, McLean RM, Forciea MA.
Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians.
Annals of Internal Medicine. 2017.

急性・亜急性・慢性腰痛に対する保存的治療についてまとめた診療ガイドラインです。運動や非薬物療法など、腰痛への総合的な対応を考える際の参考になります。
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M16-2367


(監修 柔道整復師 児玉寛武)