今回のブログでわかること(要約文)

「動くと痛いから、なるべく安静にしているのに腰痛が良くならない…」そのようなデスクワーク腰痛は、実は“動かなさすぎ”や“座りすぎ”が原因になっていることがあります。長時間同じ姿勢が続くことで背骨のS字カーブが崩れ、骨盤や腰に負担が集中してしまうのです。このブログでは、なぜ座りすぎが慢性腰痛を引き起こすのか、その身体の仕組みをわかりやすく解説するとともに、当院で行っているアプローチや、今日からできる簡単な姿勢リセット・セルフケアについてお伝えします。

デスクワーク腰痛の原因や改善方法について解説します

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。

今回は、デスクワークで悩まされる腰痛のよくある根本的な原因について、解説していきます。

当院には、こういった患者さんがよくいらっしゃいます。

「先生、動いた方が痛いから、なるべく座るようにしているんですけど、全然腰痛が良くならなくて困っているんです・・・」

毎日デスクワークで仕事をされていて、慢性的な腰痛にお悩みの患者さんです。

「動かない方が楽だから、できるだけじっとしている」

「ストレッチをしようとしても、動かすと痛くて怖くてできない」

そう言って、つらそうにされる方が多い印象を受けます。

お気持ちは本当にわかります。

ただ、ここに大きな落とし穴があります。

実は、「動かないこと」そのものが、腰痛を長引かせてしまっていることが多いのが現実です。

今回のブログでは、なぜデスクワーク腰痛が長引くのか、その意外な原因と、当院の患者さんが施術とともに普段取り組んでいるセルフケアをお伝えします。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

「動いた方が痛い」は本当に動かない方がいい?

腰痛と聞くと、「腰の筋肉が弱っているから」、「腰そのものに問題があるから」と思う方が多いのではないでしょうか?

確かに、ギックリ腰の直後など強い炎症が出ている時期は、無理に動かない方がいい場面もあります。

ただ、デスクワークで何ヶ月も続くような腰痛の場合、「動かないこと」が逆にブレーキになっていることが多いです。

例えるなら、長く使っていない自転車のチェーンを想像してみてください。

しばらく動かさずに置いておくと、サビついて固まって、いざ動かそうとした時に「ギシギシ」と引っかかってしまいます。

身体もこれと似ていて、長時間動かさずに同じ姿勢でいると、関節や筋肉が固まって、いざ動かした時に痛みが出やすくなってしまいます。

なぜ「座りすぎ」が腰痛の本当の原因になるのか?

「では、どうして座っているだけで腰がそんなに悪くなるの?」と思う方も多いと思いますので、詳しく解説させていただきます。

人間の身体は本来、動くことを前提に設計されています。

背骨は横から見ると、ゆるやかなS字のカーブを描いていて、このカーブが上から乗っかってくる頭や上半身の重さを、うまく分散して受け止めてくれています。

ところが長時間座っていると、ある変化が起こります。

座りはじめのうちはいい姿勢を保てるんですけども、時間が経つにつれて背中がだんだん丸まってきて、骨盤が後ろにコロンと倒れてしまいます。

すると、本来あるはずの腰のカーブが消えてしまって、背骨のS字カーブが失われます。

ここからが大事なポイントになります。

S字カーブが失われた背骨は、重さを分散できなくなるので、その負担が骨盤と腰の境目あたりにグッと集中してしまいます。

例えるなら、車のサスペンションが効かなくなった状態に似ています。

本来は段差の衝撃をふわっと吸収してしてくれるサスペンションがガチガチに固まってしまうと、衝撃がそのまま車体に伝わってしまいます。

長時間座り続けた腰では、これと同じことが起きているのです。

そして、この姿勢のまま固まっていくと、骨盤や背骨にもわずかなゆがみが生まれて、神経の通り道にも影響が出てきます。

つまり

デスクワークで長時間座り続ける

⬇️

背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れる

⬇️

背骨のS字カーブが失われる

⬇️

骨盤と腰の境目に負担が集中する

⬇️

慢性的な腰痛

という連鎖が起きていたことになります。

ポイントは腰そのものが弱っているのではなく、「動かなさすぎ」「座りすぎ」によって背骨全体に負荷がかかっていたということなのです。

忙しい日々を送っていると、こうなってしまうのも無理もないことです。

デスクワーク腰痛に対する当院でのアプローチ

当院では、まず腰だけを診るのではなく、骨盤・背骨全体のバランスを、検査と分析で丁寧に確認していきます。

どこの背骨にゆがみがあって、どこの神経の通り道が妨害されているのか?

それを正確に見極めることを、何よりも大切にしています。

その上で、ボキボキしないカイロプラクティックという手技で、背骨のゆがみを必要最小限の調整で取り除いていきます。

調整の目的は、神経の圧迫を解放して、身体本来の自然治癒力を引き出すことです。

私はよく患者さんにこうお伝えしています。

「身体を良くするのは、患者さん自身が持っている自然治癒力ですよ。私はそのきっかけを与えているだけです」

腰をいくら強く揉んでも、背骨のゆがみと座りすぎという習慣が残ったままでは、また同じところに負担が戻ってきてしまうのです。

普段、施術と共に取り組んでいただくデスクワーク腰痛を和らげるセルフケア

今回お伝えするのは、ご自宅やオフィスでできる「30分に1回の姿勢リセット」です。

デスクワーカーの方には、まずこれを一番に意識していただきたいです。

まず、座ったままで30分が経ったら、一度立ち上がってください。

立ち上がったら、両手を頭の後ろに組んで、胸を軽く天井に向けるように、背筋を伸ばします。

このまま、ゆっくり10秒数えながら、深呼吸をしてください。

そして、座り直す時に意識していただきたいのが、「坐骨で座る」ということです。

坐骨とは、お尻の奥にあるゴリっとした2つの骨のことです。

身体を左右にゆっくり揺らすと、お尻の下でコリっと当たる骨を、左右1つずつ感じられると思います。

イスに座った時、この坐骨が、まっすぐ下を向いてイスに当たるようにしてください。

そうすると、骨盤が自然と立って、背骨のS字カーブが整います。

頑張って背筋を伸ばさなくても、上半身が脱力した状態で、勝手に背中が伸びる感覚になっていれば大丈夫です。

もうひとつ、日常で意識してほしいのが、なるべく歩く時間を増やすことです。

わざわざジムに行ったり、運動の時間を取らなくても大丈夫です。

「エレベーターがあっても階段を使う」、「近くのお店までは車ではなく徒歩で行く」など、生活のついでで歩く時間を少し増やすだけで、腰の状態は変わっていきます。

まとめ

今回のポイントをまとめます。

デスクワーク腰痛の本当の原因は、腰そのものではなく、「動かなさすぎ」、「座りすぎ」によって背骨全体に負荷がかかっていることがあります。

長時間座り続けると、背骨のS字カーブが失われて、骨盤と腰の境目に負担が集中してしまいます。

「動いた方が痛いから安静にしている」という方こそ、止まりすぎていることに気づくことが、身体を変えるきっかけになります。

マッサージや湿布で一時的に楽になっても、また同じ場所に戻ってくる…という方は、姿勢のクセや座り方そのものが残っているサインかもしれません。

腰だけを追いかけるのではなく、身体全体の使い方から見直していくことが、遠回りに見えて一番の近道だったりします。

どこに行っても腰痛が良くならない...そんな時はご相談ください。

当院での施術と日々のセルフケアに真面目に取り組んで、長年の症状を解消させることができた患者さんはたくさんいます。

当院では施術者が施術だけを提供し、患者さんは施術だけを受けておけば身体は自然と良くなっていくとは考えておりません。

なぜなら、日常生活での過ごし方に慢性的な症状の原因があることがほとんどだからです。

そこを変えていかない限りは、施術で一時的に良くなったとしても、また時間が経つと元に戻ってしまいます。

そうならないためにも当院では患者さんのお話をよく聞きながら、二人三脚で原因の解明と解決策を作りあげて実践していただくことで、お喜びの声を多数いただいております。

「良薬は口に苦し」で最初のうちは日常生活の見直し、実践は大変かもしれません。

しかし、継続していくうちに自然と慣れて、それが当たり前になっていきますのでご安心ください。

腰痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

このブログが腰痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

最後までブログをお読みいただきありがとうございました。

参考文献

  • 論文タイトル:
    Benefits and harms of spinal manipulative therapy for the treatment of chronic low back pain
  • 著者・発行年・掲載誌:
    Rubinstein SM, 2019年, BMJ
  • 論文のURL(またはDOI):
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30867144/
  • 結論・要約:
    慢性腰痛に対する脊椎マニピュレーションは、痛みや身体機能の改善に一定の効果が認められました。運動療法や生活習慣改善と組み合わせることで、より効果的である可能性が示されています。

  • 論文タイトル:
    Manipulation and mobilization for treating chronic low back pain
  • 著者・発行年・掲載誌:
    Coulter ID, 2018年, The Spine Journal
  • 論文のURL(またはDOI):
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29371112/
  • 結論・要約:
    慢性腰痛に対して、脊椎マニピュレーションやモビライゼーションは、痛みの軽減や日常生活動作の改善に有効である可能性が示されました。特に慢性的な腰痛患者への保存的治療として有用性が示唆されています。

  • 論文タイトル:
    The Effects of Workplace Interventions on Low Back Pain in Workers
  • 著者・発行年・掲載誌:
    Russo F, 2021年, International Journal of Environmental Research and Public Health
  • 論文のURL(またはDOI):
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34886343/
  • 結論・要約:
    職場での姿勢改善や運動介入、作業環境調整は、腰痛の軽減や生活の質の改善に有効である可能性が示されました。長時間座位によるデスクワーク腰痛への対策として有用な内容です。

(監修 柔道整復師 児玉寛武)