今回のブログでわかること(要約)
4〜5年前にぎっくり腰を経験して以来、慢性的な腰痛に悩まされていた20代男性Aさん。
これまで整骨院や整体、鍼灸、病院など、さまざまなところへ通われましたが、思うような改善がみられず、大好きだったジムでの筋トレも諦めていました。
今回は、当院での検査から仙骨・腰椎・頸椎の動きに着目し、施術を重ねることで腰痛が大幅に軽減。その後、自律神経の働きにも着目した施術を加え、残っていた痛みも解消した症例をご紹介します。
あわせて、背骨の関節の動きや自律神経が腰痛とどのように関係するのかについても、わかりやすく解説します。
この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武
カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、身体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。
- 1. 今回のブログでわかること(要約)
- 1.1. この記事を書いた人
- 2. ぎっくり腰を経験してから4〜5年間、腰痛に悩まされていたAさん
- 2.1. もう一度ジムに通って筋トレができるようになりたい
- 3. Aさんの腰痛に対して当院が着目した身体の状態とは?
- 3.1. 背骨の関節の動きが悪くなると、なぜ腰に負担がかかるのでしょうか?
- 4. 5回ほどの施術で腰痛が大幅に軽減
- 5. 自律神経の働きが腰痛に関係することもあります
- 5.1. 身体が緊張した状態が続くと、痛みを感じやすくなることがあります
- 5.2. 自律神経へのアプローチを加えた後の変化
- 6. 現在はメンテナンスで良い状態を維持されています
- 7. まとめ|長年続く腰痛だからといって諦めないでください
- 7.1. 参考文献
ぎっくり腰を経験してから4〜5年間、腰痛に悩まされていたAさん

こんにちは。
鹿児島市玉里団地にある坂元台整骨院です。
今回は、長年続く腰痛にお悩みだった20代男性Aさんの症例をご紹介します。
Aさんは事務関係のお仕事をされている男性です。
今から4〜5年前にぎっくり腰を経験し、その際に受診した病院では「軽い椎間板ヘルニアもある」と説明されたそうです。
それ以来、腰の調子がなかなか良くならず、慢性的な腰痛に悩まされるようになりました。
何とか腰痛を改善したいという思いから、これまで整骨院や整体、鍼灸、病院など、さまざまなところを受診されてきました。
しかし、思うような改善には至らなかったそうです。
腰痛が長期間続くと、痛みそのものだけでなく、日常生活での行動にも影響が出てくることがあります。
Aさんも、そのようなお悩みを抱えていらっしゃいました。
もう一度ジムに通って筋トレができるようになりたい

Aさんは、以前はジムに通って筋力トレーニングをされていたそうです。
しかし、腰痛を抱えるようになってからは、ジム通いを諦めていました。
Aさんが当院での施術を希望された理由の一つが、「腰痛をきちんと治して、もう一度ジムで筋トレができるようになりたい」という思いでした。
私は、腰痛の改善を考えるうえでは、単に痛みを和らげることだけでなく、その方が再び何をできるようになりたいのかを知ることも大切だと考えています。
仕事や趣味、日常生活の中で、腰痛によって諦めていることは人それぞれ違います。
Aさんの場合は、以前のように安心して筋トレに取り組める身体を取り戻すことが、大きな目標でした。
そのような思いを持って、インターネットで当院のことを知り、来院されました。
Aさんの腰痛に対して当院が着目した身体の状態とは?
まずは、Aさんのお身体の状態を詳しく確認していきました。
その結果、次の3箇所に関節の動きの悪さがみられました。
- 骨盤の中央にある「仙骨」
- 腰の骨である「腰椎」
- 首の骨である「頸椎」
腰痛というと、どうしても腰そのものに目が向きがちです。
もちろん、腰に痛みがある場合は、腰の状態を確認することが大切です。
しかし、私は日々の臨床において、腰だけでなく、骨盤や背骨全体の動きも確認するようにしています。
なぜなら、身体はそれぞれの関節が独立して動いているのではなく、互いに協力しながら動いているからです。
背骨の関節の動きが悪くなると、なぜ腰に負担がかかるのでしょうか?
背骨は、小さな骨が積み重なってできており、それぞれの関節が協力しながら身体を動かしています。
例えば、後ろを振り向くときには、首だけでなく背中の関節も一緒に動いています。
ところが、日頃の生活習慣などの影響で背骨の一部分の動きが悪くなると、その動きを補うために、ほかの関節や筋肉が余計に働くことがあります。
これは、チームの中で一人が十分に動けないと、その分をほかの人が補わなければならないのと似ています。
一時的であれば問題がなくても、同じ人ばかりが負担を引き受けていると、疲れがたまりやすくなりますよね。
身体も同じように、特定の関節が動きにくい状態では、ほかの関節や筋肉に負担が集中する場合があります。
当院では、動きが低下している関節に適切な刺激を加えることで、その関節が動きやすくなることを目指しています。
関節の動きが改善し、背骨全体が協力して動けるようになれば、特定の筋肉に集中していた負担が軽減される可能性があります。
その結果、腰まわりの筋肉の緊張が和らぎ、腰痛の改善につながることが期待できます。
ただし、関節の動きが悪いことだけが腰痛の原因とは限りません。
椎間板(骨と骨の間のクッション)や神経の状態、筋肉の働き、生活習慣など、さまざまな要因が関係することがあります。
今回のAさんについても、これらの可能性を踏まえたうえで、仙骨・腰椎・頸椎の動きの低下が腰への負担に関係しているのではないか、というのが私の臨床上の見立てでした。
5回ほどの施術で腰痛が大幅に軽減

Aさんには、検査で確認された仙骨・腰椎・頸椎の3箇所に対して、カイロプラクティックの手技を用いた施術を行いました。
当院では、強い力を加えるのではなく、お身体の状態を確認しながら、必要な箇所へ適切な刺激を加えることを大切にしています。
施術を継続していくと、5回ほどの施術で、それまで長く続いていた腰痛が大幅に軽減しました。
長年悩まされていた腰痛に変化がみられたことは、良い経過だったと思います。
しかし、腰痛が完全になくなったわけではありませんでした。
大部分の痛みは軽減したものの、多少の痛みが残っている状態だったのです。
そこで私は、関節の動き以外にも、腰痛に関係している要因があるのではないかと考えました。
その一つとして着目したのが、自律神経の働きです。
自律神経の働きが腰痛に関係することもあります
自律神経とは、心臓の動きや血圧、呼吸、消化など、私たちが意識しなくても身体の状態を調節してくれている神経です。
主に、活動時に働く「交感神経」と、休息時に働く「副交感神経」があります。

では、この自律神経が腰痛とどのように関係するのでしょうか?
身体が緊張した状態が続くと、痛みを感じやすくなることがあります
例えば、仕事で緊張しているときに、無意識のうちに肩に力が入っていた経験はありませんか?
ストレスや緊張が続くと、交感神経の活動が高まり、筋肉の緊張や痛みの感じ方に影響することがあります。
また、痛みそのものがストレスとなり、身体の緊張を強める場合もあります。
つまり、「痛みがあるから身体が緊張し、その緊張がさらに痛みを感じやすくする」という悪循環が生じることも考えられるのです。
ただし、慢性腰痛にはさまざまな要因が関係しており、自律神経の働きだけで説明できるものではありません。
Aさんについても、自律神経の乱れが腰痛の原因だったと断定できるわけではありませんが、私は残っていた痛みへのアプローチの一つとして、自律神経の働きに着目しました。
自律神経へのアプローチを加えた後の変化
そこで、それまでの関節への施術に加えて、自律神経の働きを整えることを目的とした施術を行いました。
すると、残っていた腰痛も解消するという経過がみられました。
もちろん、この結果だけで、自律神経への施術が痛みの解消に直接作用したと証明できるわけではありません。
それまで継続してきた施術の影響や、時間の経過などが関係していた可能性もあります。
ただ、今回の経験からも、長引く腰痛に対しては、一つの要因だけにとらわれず、お身体の状態を幅広く確認することの大切さを改めて感じました。
現在はメンテナンスで良い状態を維持されています
現在、Aさんは腰痛が解消し、良い状態を維持するためのメンテナンスを受けられています。
長年続いていた腰痛が落ち着き、良い状態を保てていることは、私にとっても嬉しいことです。
「そろそろジムに通ってみようと思います」と嬉しいお言葉もいただきました。

今後も腰の状態を確認しながら、Aさんが希望されていた筋トレにも安心して取り組めるよう、サポートしていきたいと考えています。
また、慢性的な腰痛では、施術だけでなく、日常生活での身体の使い方や、無理のない範囲で身体を動かすことも大切です。
痛みへの不安から必要以上に身体を動かさなくなると、筋力や体力が低下し、活動の幅が狭くなってしまう場合もあります。
そのため、身体の状態に合わせて、少しずつ活動量を増やしていくことも重要だと考えています。
まとめ|長年続く腰痛だからといって諦めないでください

今回ご紹介したAさんは、4〜5年前のぎっくり腰をきっかけに、長年腰痛に悩まされていました。
さまざまな医療機関や施術所に通っても思うような改善がみられず、好きだった筋トレも諦めていたそうです。
当院では、仙骨・腰椎・頸椎の動きに着目した施術を行い、5回ほどで腰痛が大幅に軽減しました。
その後、自律神経の働きにも着目した施術を加え、残っていた腰痛も解消しました。
今回の症例を通して私が改めて感じたのは、長引く腰痛に対しては、痛みのある場所だけでなく、身体全体の状態や日常生活にも目を向けることが大切だということです。
もちろん、腰痛の原因や改善までの経過は人それぞれ異なります。
すべての方が今回と同じような経過をたどるわけではありません。
また、椎間板ヘルニア(骨と骨の間のクッションが破けて飛び出し、それが神経を圧迫している疾患)などの病気が疑われる場合や、神経症状がみられる場合には、医療機関での適切な評価が必要です。
坂元台整骨院では、患者さん一人ひとりのお悩みや目標に耳を傾けながら、お身体の状態に合わせた施術を大切にしています。
「長年腰痛が続いている」
「いろいろ試しているけれど、なかなか良くならない」
「腰痛を気にせず、以前のように運動を楽しみたい」
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
※本記事は、実際に当院で施術を受けられた方の経過を紹介したものです。施術の効果には個人差があり、同様の改善を保証するものではありません。
参考文献
- World Health Organization(WHO). WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults in primary and community care settings. 2023.
- National Institute for Health and Care Excellence(NICE). Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management. NG59. 2016(2026年改訂).

