今回のブログでわかること(要約)

「毎年のようにぎっくり腰を繰り返している」

「またぎっくり腰になるのが怖くて、コルセットが手放せない」

「腰痛を気にせず、安心して仕事や日常生活を送りたい」

このようなお悩みはありませんか?

今回は、5年ほど前から定期的にぎっくり腰を繰り返していた、50代男性Hさんの症例をご紹介します。

Hさんは再発への不安から、2〜3年間にわたって就寝時以外は常にコルセットを着用されていました。

当院では、お身体の状態を確認したうえで、カイロプラクティックによる施術と、コルセットの使い方を含めた生活習慣の見直しに取り組んでいただきました。

その結果、月1回のメンテナンスへ移行してからも、2年以上ぎっくり腰を起こしていないとのことです。

今回は、ぎっくり腰を繰り返す背景や、コルセットとの上手な付き合い方、当院での施術に対する考え方についてお伝えします。

この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武

カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。

5年ほど前から定期的にぎっくり腰を繰り返していた50代男性

こんにちは。鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。

今回ご紹介するのは、建設関係の現場監督として働いていらっしゃる50代男性Hさんです。

Hさんは、もともと慢性的な腰痛を抱えていらっしゃいました。

ところが、5年ほど前から定期的にぎっくり腰を引き起こすようになり、そのことが一番のお悩みだったそうです。

初めてお話を伺った際、Hさんはこのようにおっしゃっていました。

「ぎっくり腰にならないようになりたいです」

ぎっくり腰は、突然腰に強い痛みが現れる状態を指す一般的な呼び方です。

一度経験すると、あのつらい痛みを再び味わうのではないかと、不安になる方も少なくありません。

特にHさんのように何度も繰り返している場合、腰痛そのものだけでなく、再発への不安も大きくなってしまうのではないでしょうか。

私は、患者さんが今感じている痛みだけでなく、これからどのような生活を送りたいと考えていらっしゃるのかについても、大切にするようにしています。

ぎっくり腰が怖くて、2〜3年間コルセットを手放せない状態に

Hさんに普段の生活について詳しくお話を伺うと、気になることがありました。

それは、2〜3年ほど前から、寝るとき以外は常にコルセットを着用されていたことです。

理由を伺うと、またぎっくり腰になるのが怖かったから、ということでした。

私は以前、自分自身もぎっくり腰を経験したことがあります。

そのため、強い腰痛を経験した方が「もう二度とあんな思いはしたくない」と感じるお気持ちは、よく分かります。

コルセットを着けていると腰が支えられ、安心感につながる場合もあります。

決して、コルセットを使うこと自体が悪いわけではありません。

ただし、痛みが落ち着いてからも長期間着用し続けることが、必ずしもぎっくり腰の再発予防につながるわけではないのです。

そこでHさんには、コルセットの役割や長期間使用する際の注意点についてご説明しました。

腰痛コルセットを長期間つけっぱなしにするデメリットとは?

コルセットは、腰を支えたり、痛みが強いときの動作を補助したりする目的で使用されることがあります。

一方で、必要性を見直さずに使い続ける場合には、いくつか気をつけていただきたいことがあります。

① 身体の動きが制限されることがある

コルセットには、腰の動きをある程度制限する働きがあります。

これは痛みが強いときには役立つ場合がありますが、長時間着用することで、身体を自由に動かしにくく感じる方もいらっしゃいます。

例えば、腰を曲げたり、身体をひねったりする動作が制限されることがあります。

腰痛を繰り返さないためには、痛みの状態に応じて、無理のない範囲で身体を動かしていくことも大切です。

② 締めつけが強すぎると呼吸や皮膚に負担がかかることがある

コルセットを必要以上に強く締めつけると、お腹が圧迫され、深い呼吸がしにくく感じられる場合があります。

また、長時間の着用によって皮膚がこすれたり、蒸れたりすることもあります。

コルセットは、強く締めれば締めるほど良いというものではありません。

適切なサイズや装着方法を確認することが大切です。

③ コルセットだけに頼った再発予防には限界がある

コルセットを着けていれば、ぎっくり腰を必ず防げるというわけではありません。

腰痛には、身体の状態だけでなく、仕事での負担や日常生活での身体の使い方など、さまざまな要因が関係することがあります。

そのため、コルセットの使用だけでなく、普段の生活全体を見直すことも大切だと考えています。

なお、長期間コルセットを使用すると必ず腹筋や背筋が弱くなる、血流が悪くなる、ぎっくり腰を繰り返すようになる、といったことが医学的に確立しているわけではありません。

また、病気やけがの状態によっては、医師の指示に従って継続的な装着が必要な場合もあります。

自己判断で急に使用を中止するのではなく、お身体の状態に合わせて使用方法を考えることが大切です。

施術とコルセットの使い方の見直しを継続した結果

Hさんには、身体のバランスを整えることを目的とした施術を行いました。

また、長期間使用されていたコルセットについても、必要な場面で活用しながら、身体の状態に応じて使用方法を見直していくことの大切さをお伝えしました。

Hさんは、当院でお伝えした内容を継続して実践してくださいました。

その後、定期的に繰り返していたぎっくり腰を起こさなくなり、月1回のメンテナンスへと移行されました。

現在は、メンテナンスへ移行してから2年以上、ぎっくり腰を起こしていないとのことです。

以前は、またいつぎっくり腰になるのかという不安を抱えていらっしゃったHさん。

今回の経過を大変喜んでいただき、私としても本当に嬉しく思いました。

ただし、ぎっくり腰にはさまざまな要因が関係するため、施術やコルセットの使い方の見直しだけによって再発しなくなったと断定することはできません。

今回ご紹介したのは、あくまでもHさん個人の経過です。

ぎっくり腰を繰り返さないために大切にしたいこと

ぎっくり腰を経験すると、再び痛みが出ることを心配して、身体を動かすこと自体が怖くなってしまう場合があります。

しかし、腰痛があるからといって、必要以上に身体を動かさない生活を続けることが、必ずしも良いとは限りません。

腰痛診療においては、症状に応じて日常生活の活動を維持することや、適度に身体を動かすことの大切さが示されています。

もちろん、強い痛みがあるときに無理をする必要はありません。

私は、患者さんが安心して日常生活を送れるように、お身体の状態に合わせて施術や生活上の工夫を考えることが大切だと思っています。

また、ぎっくり腰を何度も繰り返す場合には、原因となる病気が隠れていないか、医療機関で確認することも大切です。

特に、足の力が入りにくい、排尿や排便に異常がある、発熱を伴うなどの場合には、速やかに医療機関を受診してください。

まとめ|ぎっくり腰を繰り返す不安から、安心して過ごせる毎日へ

今回のHさんの症例を通じて、私が改めて感じたのは、ぎっくり腰を繰り返している方にとって、痛みそのものだけでなく、再発への不安も大きなお悩みになっているということです。

Hさんは、再びぎっくり腰になることを心配して、長期間コルセットを使用されていました。

そのお気持ちを大切にしながら、当院では身体の状態を確認し、施術と生活習慣の見直しに取り組んでいただきました。

そして現在は、2年以上ぎっくり腰を起こすことなく過ごされています。

私は、施術を通じて痛みの軽減を目指すことはもちろん、患者さんが仕事や家庭での生活を安心して送れるようになることも大切にしています。

鹿児島市で繰り返すぎっくり腰や慢性的な腰痛にお悩みの方にとって、今回のブログがご自身の身体やコルセットの使い方を見直すきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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参考文献

  1. 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修.『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』南江堂,2019.
  2. National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management. NG59, 2016(更新版).
  3. van Duijvenbode IC, et al. Lumbar supports for prevention and treatment of low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2008;CD001823.
  4. Hartvigsen J, et al. What low back pain is and why we need to pay attention. The Lancet. 2018;391:2356–2367.

※本記事は実際の患者さんの施術経過をもとに作成しています。施術による変化には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られることを保証するものではありません。