急に肩が痛くなって腕が上がらない、夜も痛みで目が覚めてしまう。そんな「五十肩」は、肩そのものではなく、身体のゆがみがきっかけになっていることが多い症状です。

猫背や巻き肩、身体のゆがみで肩の関節が正しい位置からずれたまま腕を動かすと、関節の中で骨どうしがぶつかり合い、そのこすれで起きた小さな炎症が、関節を包む袋「関節包」へ広がっていきます。

この記事では、その仕組みと、痛みの時期に合わせてご自宅でできる3つのセルフケアをご紹介します。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!

この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武

カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、身体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。

「このまま一生、腕が上がらないのでは」というご相談

「リハビリに通っても変わらず、このまま一生、腕が上がらないのでは」

当院でも、こういったご相談をいただくことがあります。

急に肩が痛くなって腕が上がらない。夜も痛みで目が覚めてしまう。服の脱ぎ着や髪を洗うのもつらい。

毎日の何気ない動作がつらくなり、不安を抱えている方もいらっしゃいます。

その痛みの原因を、一緒に見ていきましょう。

①五十肩は「肩が悪い」とは限らない

五十肩は、正式には「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」といい、肩の関節のまわりに炎症が起きている状態です。

ただ、その炎症のきっかけは、肩ではなく、身体のゆがみにあることが多いんです。

なお、肩の痛みは、腱(けん)が切れているなど、五十肩以外の原因で起こることもあり、医師の診察が必要な場合があります。

まずは整形外科で検査を受けてください。

②なぜ身体のゆがみが、肩の痛みにつながるのか

猫背のままでは、腕は高く上がらない

痛くない方の腕で、試してみてください。背中を丸めた姿勢でバンザイした時と、背筋を伸ばしてバンザイした時では、背筋を伸ばした方が腕が高く上がります。

猫背や巻き肩では、肩の関節が正しい位置からずれています。そのまま腕を上げると、関節の中で骨どうしがぶつかり合ってしまいます。

ずれた蝶番(ちょうつがい)の扉のようなもの

たとえるなら、蝶番がずれた扉です。開け閉めのたびに枠にこすれて、少しずつ傷んでいきます。

小さな炎症が、関節を包む袋へ広がる

肩でも、このこすれで起きた小さな炎症が、関節を包む袋「関節包(かんせつほう)」に広がり、強い痛みや、腕が上がらない状態につながります。

痛むのは肩でも、きっかけは身体のゆがみ。ここが、今回いちばんお伝えしたいポイントです。

③五十肩に対する坂元台整骨院でのアプローチ

当院では、時期に合わせて施術を変えています。

夜中に目が覚めるほど痛む時期は、炎症が強い時期です。カイロプラクティックで身体全体のバランスを整えながら、微弱電流という機械で炎症を早く引かせ、アームホルダーで腕を支えて肩を休ませます。

炎症が落ち着いてきたら、肩の関節が動く幅を広げる施術も加えていきます。

④時期に合わせて行う、五十肩のセルフケア

ご自宅でできるセルフケアを3つご紹介します。ひとつめとふたつめは痛みが強い時期でも行えますが、みっつめだけは、炎症が落ち着いてから行うものです。

始める前の注意点

痛みが強くなる時は、無理をせず、すぐにやめてください。

ひとつめ 寝る時の姿勢

  1. 痛い方の肩を下にして寝ないようにします。
  2. 痛い方を上にして横向きになり、枕を抱きかかえます。
  3. その枕の上に、痛い方の腕をのせて支えます。

腕の重みが肩にかかりにくくなります。

ふたつめ 手の親指の付け根のマッサージ

痛い肩に触れずにできるので、痛みが強い時期でも行えます。

  1. 痛い方の手のひらを上に向けます。
  2. 親指の付け根のふくらみを、反対の手の親指で、円を描くようにもみほぐします。
  3. 次に、痛い方の親指を、手の甲の方へやさしく反らせて5秒伸ばします。
  4. 今度は反対に痛い方の親指を曲げる方へも5秒伸ばしていきます。

これを1分間を目安に行ってみてください。

みっつめ 肩の前に指を当てて、腕をひねるストレッチ

炎症が強い時期に行うと、かえって痛みが強くなることがあるので、夜中のズキズキが落ち着いてから行ってください。

  1. イスに座り、腕を垂らしてリラックスして腰掛けます。
  2. 反対の手の指を、痛い方の肩の前側、腕の付け根のくぼみに当てて軽く押し込みます。
  3. 指を当てたまま、痛い方の腕を外側へ開くようにひねり、今度はそのまま内側へひねります。

痛みなく動く範囲で、ゆっくり20回を目安に行ってください。

まとめ

今回のポイントをまとめます。

五十肩は、身体のゆがみで肩の関節がずれたまま動き、関節の中でこすれがくり返されることがきっかけになっていることがあります。

肩の痛みは五十肩以外の原因で起こることもあり、医師の診察が必要な場合がありますので、まずは整形外科で検査を受けてください。

セルフケアは、痛みが強い時期と、炎症が落ち着いてからで分けて行ってみてください。

五十肩は時間がかかるので、心配される方も多いです。それでも、時期に合った対処をしていくことが大切です。どうか諦めないでください。

ご相談はホームページから

五十肩で腕が上がらずお悩みの方は、お一人で抱え込まずに、当院のホームページからお気軽にご相談ください。

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坂元台整骨院 児玉 寛武

監修:児玉 寛武/坂元台整骨院 院長