今回のブログでわかること(要約)

「雨が降る前になると肩が重くなる」「天気がくずれると頭痛まで出てしまう」とお悩みではありませんか?

天気の変わり目に起こる頭痛や肩こり、めまい、だるさなどは、一般的に「天気痛」「気象病」と呼ばれることがあります。

気圧の変化を耳の奥にある内耳が感じとり、その刺激に身体が反応することで、自律神経などに影響する可能性が研究されています。

今回ご紹介するのは、若いころから天気痛に悩んでいた50代女性Tさんです。

デスクワーク中心のお仕事で、雨の前になると肩こりと頭痛が強くなっていました。

当院で身体を整える施術を受けながら、深呼吸や入浴、睡眠などのセルフケアを続けていただいた結果、約3か月・8回の施術で症状は大幅に改善しました。

実は私自身も以前、天気の変わり目になると頭痛や肩こりが出ることがありました。

今回ご紹介するセルフケアを生活の中で続けることで、現在は以前ほど天気に左右されにくくなっています。

この記事では、天気痛が起こるしくみと、自宅で取り入れやすい対策をわかりやすくお伝えします。

雨の前になると肩こりと頭痛がつらかった50代女性

今回ご紹介するTさんは、事務職をされている50代女性です。

一日の多くをパソコンの前で過ごしていました。

若いころから天気の変化に身体が敏感で、雨の前や台風が近づくと肩が重くなり、頭痛まで出ることがあったそうです。

「天気だから仕方がないですよね」

初めてお話をうかがった時、Tさんは少しあきらめたように話されていました。

長いあいだ同じ不調をくり返していると、「体質だから変わらない」と思ってしまうのも無理はありません。

さらに50代になってからは、仕事で疲れた日と天気の変化が重なると、肩こりや頭痛がより強く感じられるようになっていました。

そこで当院では、首や肩だけを見るのではなく、背骨や骨盤をふくめた身体全体の状態、デスクワーク中の姿勢、睡眠や生活習慣まで確認しました。

そして施術といっしょに、毎日のセルフケアにも取り組んでいただくことにしました。

天気痛とは?なぜ気圧が変わると不調が出るのか

天気痛では、

・頭痛や片頭痛
・首や肩のこり
・めまいやふらつき
・身体のだるさ
・以前いためた場所の痛み

などが出ることがあります。

すべての症状を天気だけで説明することはできませんが、気圧の変化が身体への刺激になる可能性は研究されています。

内耳は気圧を感じるセンサーのような場所

耳の奥には「内耳」という場所があります。

内耳には身体のバランスを感じとる働きがありますが、気圧の変化にも反応する可能性が指摘されています。

たとえるなら、内耳は身体の中にある小さな「気圧センサー」のようなものです。

外の気圧が大きく変わるとセンサーが変化を感じ、その情報が脳へ伝わります。

変化への反応が大きい方では、自律神経などにも影響し、頭痛や身体の不調につながる可能性があります。

自律神経は身体のアクセルとブレーキ

自律神経には、おもに交感神経と副交感神経があります。

交感神経を車のアクセルとすれば、副交感神経はブレーキのような役目です。

ふたつが場面に合わせて切りかわることで、心拍や体温、消化などが調整されています。

ところが睡眠不足や疲れ、ストレスが重なっている時に気象の変化まで加わると、身体の調整が追いつきにくくなる場合があります。

そのため私は、天気だけを見るのではなく、「天気が変わっても対応しやすい身体の状態を日ごろからつくる」ことが大切だと考えています。

私自身も天気痛に悩んでいました

私自身も以前は、気圧が変わる時に肩こりや頭痛を感じることがありました。

整骨院で患者さんのお身体を診る立場でありながら、自分でも「今日は天気のせいかな」と感じる日がありました。

そこで意識したのが、深呼吸、睡眠、入浴、適度な運動などです。

特別なことを一度だけ行ったわけではありません。

小さな習慣を毎日くり返していきました。

すると少しずつ、以前ほど天気の変化に身体が振り回されにくくなりました。

この経験があるため、天気痛で悩む患者さんにも「すぐに全部変えなくても大丈夫ですよ」とお伝えしています。

続けられることを一つずつ増やすことが大切です。

天気痛による肩こり・頭痛のセルフケア

1.吐く時間を長くした深呼吸

私が特に取り入れているのが深呼吸です。

鼻から3秒ほど息を吸い、口から6秒ほどかけてゆっくり吐きます。

吸う1:吐く2くらいの割合が目安です。

大きく吸うことより、ゆっくり吐くことを意識してください。

仕事中も30分に1回くらい、思い出した時に行うだけでかまいません。

2.40℃ほどのお湯に10〜15分つかる

シャワーだけで終わらせず、可能な日は湯船につかって身体を休ませます。

目安は40℃ほどのお湯に10〜15分です。

熱すぎるお湯ではなく、気持ちよくリラックスできる温度にしましょう。

3.朝の光と睡眠を大切にする

朝起きたらカーテンを開けて光を浴びます。

夜は寝る直前までスマートフォンを見ることを減らし、できるだけ生活の時間をそろえます。

睡眠不足の日ほど天気による不調を感じる方もいるため、睡眠は大切な土台です。

4.軽く身体を動かす

デスクワークが続く方は、30分から1時間に一度は立ち上がりましょう。

ウォーキングやラジオ体操、軽いストレッチなどでも十分です。

激しい運動よりも、無理なく続けられることを優先してください。

約3か月・8回の施術で大幅に改善

Tさんには身体全体の状態を確認しながら施術を行い、自宅では今回ご紹介したセルフケアを続けていただきました。

すぐにすべての症状がなくなったわけではありません。

しかし施術を重ねるうちに、雨の前でも以前ほど肩が重くならない日が増えていきました。

頭痛の回数も少なくなり、約3か月・8回の施術で症状は大幅に改善しました。

Tさんから「天気予報を見るたびに不安にならなくなりました」と聞いた時は、私もうれしく感じました。

天気そのものを変えることはできません。

しかし、天気が変わった時の身体の反応を少なくするために、できることはあります。

※施術による変化や改善までの期間には個人差があります。

まとめ|天気痛を「仕方がない」で終わらせないために

雨の前や季節の変わり目に肩こりや頭痛が出る場合、気圧の変化や内耳、自律神経などが関係している可能性があります。

大切なのは、天気だけを原因にしてあきらめないことです。

睡眠、呼吸、入浴、運動、仕事中の姿勢などを少しずつ見直すことで、身体が天気の変化に対応しやすくなる場合があります。

私自身も天気痛に悩んだ経験があるため、つらさはよく分かります。

セルフケアを続けても頭痛や肩こりがなかなか軽くならない場合は、身体全体の状態を一度確認してみることも選択肢です。

鹿児島市で天気痛による肩こりや頭痛にお悩みの方は、坂元台整骨院へお気軽にご相談ください。

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天気痛についてよくある質問

Q1.雨の前に頭痛がするのは天気痛ですか?

気圧の変化が頭痛に関係する場合はあります。ただし、頭痛にはさまざまな原因があります。いつもと違う強い頭痛や急な頭痛がある場合は医療機関を受診してください。

Q2.天気痛は自律神経と関係がありますか?

気圧の変化を身体が感じることで、自律神経の働きに影響する可能性が研究されています。睡眠不足や疲れなどが重なると、不調を感じやすくなる方もいます。

Q3.天気痛はセルフケアだけで良くなりますか?

生活習慣を整えることで楽になる方もいますが、原因や状態は人によって違います。長く続く場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関や専門家への相談も検討してください。

Q4.めまいや吐き気がある場合も整骨院で大丈夫ですか?

強い頭痛、強いめまい、吐き気、手足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、まず医療機関での確認が大切です。

参考文献

Hoxha M, Zappacosta B. Meteoropathy: a review on the current state of knowledge. Journal of Clinical Medicine. 2023.
気圧や気温などの気象変化と、頭痛・痛み・倦怠感などとの関係についてまとめたレビューです。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10478667/

Sato J, et al. Lowering barometric pressure induces neuronal activation in the superior vestibular nucleus in mice. PLOS ONE. 2019.
低気圧と前庭系の神経活動との関係を調べた研究です。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0211297

佐藤純「Mechanism of weather-related pain」Pain Research. 2020.
気圧変化、内耳、自律神経と痛みとの関係について解説されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pain/34/4/34_3/_article/-char/en

(監修 柔道整復師 児玉寛武)