「体を動かさずにじっとしていても腰の痛みが続き、治る気配が全くない」

「腰痛と共に激しい足のしびれが起こり、お尻の感覚も鈍い」

「腰痛と共に発熱までしている」

このような腰痛はこのままにしておいて大丈夫?と不安に思う時は、今回ののブログがお役に立てると考えています。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

稀に病院(整形外科)の受診を先に急いだ方がよい腰痛があります

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております児玉寛武です。

坂元台整骨院を開業して9年目となりますが、当院で一番多く来院されるのは腰痛でお悩みの患者さんです。

腰痛は「国民病」と呼ばれ、日本人の約8割が生涯のうちに経験すると言われています。日本全国で約3000万人が悩んでいると推計されているそうです。

そのような多くの国民を悩ませる腰痛ですが、時として危険な病気のサインとなることもあります。

しかしながら、ほとんどは一般的な慢性腰痛のケースに該当しますので、必要以上に不安になることはありません。

当院での臨床でも「お尻や足にしびれまで出てきましたが大丈夫でしょうか?」「お医者さんから骨がすり減って変形していると言われたけど、大丈夫なんでしょうか?」など不安に思っている患者さんの声を聞く機会があります。不安に思うのも無理はないですよね。

ですので今回のブログでは危険な腰痛について解説をしておりますので、腰痛にお悩みで不安を抱えている時は参考にしていただけましたら幸いです。

腰痛のレッドフラッグとは?

腰痛と一口に言っても、実は原因はいろいろあります。

多くの場合(だいたい100人中85人くらい)は、病院でレントゲンやMRIを撮っても「これが原因です」とはっきりわからないタイプの腰痛なんです。

医学的には「非特異的腰痛(ひとことで言うと、原因が特定できない腰痛)」と呼ばれます。

おうちに例えますと、家のドアがちょっときしむようなものです。

使い方や姿勢のクセでギシギシいっているだけでそこまで大ごとではないことが多いんです。

でも、残りの5人くらいの腰痛は、見逃してはいけない”悪いサイン”が隠れていることがあります。

それは例えるなら家の柱がシロアリに食われているような状態。

外から見ると少しのヒビに見えても、実は中で大きな問題が起きているかもしれません。

このようなサインを、専門的には「腰痛のレッドフラッグ(危険信号)」と呼びます。

それでは、どのようなサインが現れたときに、私たちは危険な腰痛を疑う必要があるのでしょうか?

ブログをお読みの方々の参考になりましたら幸いです。

腰痛のレッドフラッグ(危険信号)についてご紹介

たとえばこのようなときです。

今まで経験したことのないような耐えがたい痛みの腰痛で、夜寝ていてもズキズキ痛む(身体を休めても痛い)

熱が出ている、身体がだるい。

最近、体重がどんどん減ってきた。

足に力が入らない、マヒやしびれが強くなってきた。

事故や転倒のあとに痛みが出てきた。

腰の痛みだけでなく、突然胸や背中が激しく痛くなった。

がんの既往や長期間ステロイドのお薬を服用している。

おしっこや便が漏れてしまう。

腰痛の発症年齢が20歳未満または55歳以上

こういうサインがある時は、自分でマッサージしたり我慢したりせず、医療機関でしっかり検査を受けることが大切になります。

腰痛は「日常のちょっとした不具合」から「早く気づくべきSOS」までいろいろです。

ドアのきしみなら油をさせばいいですが、柱の問題は専門家に見てもらわないと危ないですよね。

身体も同じで、「なんかいつもと違う」と感じたら、一度医療機関に相談しておくと安心です。

今回のブログでは、読まれた方を驚かせるような内容になり、申し訳ありませんでした。

しかし、医学的な専門用語でいうところの、がんの転移化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)大動脈解離(だいどうみゃくかいり)馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)などと言われるようなものが代表的な病気で、腰痛のレッドフラッグ(危険信号)として腰痛を伴うことがあるのは事実です。

このような話を聞くと不安になってしまうのも無理のないことですよね。

しかし、大多数の腰痛は原因が特定できない腰痛で、いのちを脅かすようなものではございません。

首の痛みのレッドフラッグにつきましてはこちらをご覧ください。

首の痛みのレッドフラッグとは?危険な症状と受診の目安をわかりやすく解説

「安静にしていても首が痛い」 「首の痛みとともに両手もしびれる」 「ただの首こりだと思っていたけど、これって大丈夫?」と不安に思う時は、今回のブログがお役に立て…

もし、腰痛で心配がある方は一度当院までご連絡ください

今回は先に病院を受診した方がいいケースについてご紹介しました。

心配になった方もいるかもしれませんが、腰痛の85%は原因が特定できないものばかりであることも事実です。腰痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

最後までブログをお読みいただきありがとうございました。

【参考文献】

・日本整形外科学会・日本腰痛学会 編
腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001113/4/Lumbago.pdf
→ 腰痛の多くは命に関わる病気ではありませんが、発熱、体重減少、麻痺、排尿排便障害などがある場合は、重大な病気が隠れている可能性があるとされています。

・ National Institute for Health and Care Excellence
Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management
https://www.nice.org.uk/guidance/ng59
→ 強いしびれ、麻痺、膀胱や腸の異常などの症状がある場合は、早めの医療機関受診が推奨されています。 ()

・ American Academy of Family Physicians
Imaging for Low Back Pain
https://www.aafp.org/family-physician/patient-care/clinical-recommendations/all-clinical-recommendations/cw-back-pain.html
→ 発熱、進行する神経症状、排尿排便障害、強い外傷歴などがある腰痛は、画像検査を含めた詳しい評価が必要になることがあります。 ()

・ World Health Organization
Guideline for non-surgical management of chronic low back pain
https://www.who.int/publications/i/item/9789240081789
→ 腰痛の多くは保存療法で改善が期待できますが、危険な症状がある場合は医療機関での適切な診断が重要とされています。 ()

・ Verhagen AP, et al.
Red flags presented in current low back pain guidelines
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27376890/
→ 腰痛の危険サインとして、がん、感染症、骨折、馬尾症候群などを疑う症状が世界的な診療ガイドラインでも重視されています。 ()

(監修 柔道整復師 児玉寛武)