「なぜかいつも右側の腰が痛くなってしんどい」
「仕事や家事で同じ姿勢を続けていると右腰がつらくなる」
「マッサージやストレッチで対処しているが完全の兆しがない」
このようなお悩みがある時はこのブログ内容がお役に立てるかもしれません。
マッサージやストレッチで改善しない腰痛の改善方法について紹介します
こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
この度のブログでは、腰痛をこじらせてしまい、まともに歩くことができなくなってしまった60代女性患者さん（以下Kさん）が、実際に腰痛を解消した事例について書いております。
当院での施術とともに、日常生活で腰痛を解消させるための取り組みを並行して続けたことにより、腰痛が改善された事例になります。
実際の臨床での場面なども詳しくブログにまとめていますので、もし腰痛にお悩みでしたらこのブログ内容がお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
Kさんを苦しめていた右側の腰痛の原因について
先日、右側の腰痛をこじらせてしまい、まともに歩くことのできなくなってしまった60代女性患者さん
（以下Kさん）が来院されました。
当院の入り口から入ってくる姿が右の腰をかばって、右足全体を引きずるような形での来院でした。
とてもつらかったことと思います。
問診でお話を伺うと、ここ数年右側の腰痛がきつくて悩んでいたそうです。
自宅でご主人に腰をマッサージしてもらったり、自分でストレッチなどしてみるもなかなか改善には至らなかったそうです。ご主人にマッサージをお願いするほどなので、相当つらかったのでしょう。
いよいよ右腰の痛みをかばってまともに歩くこともままならなくなってきたので、当院を受診することになりました。
Kさんのお仕事は物流関係の倉庫でのお仕事で、荷物を台車に乗せて引っ張りながら移動させるのがメインのお仕事ということでした。
大体いつも右手で台車のハンドルをつかんで引っ張っていたそうです。
今まで何度かギックリ腰も経験しているそうで、慢性的に腰の状態は良くないそうですが、今回のように足が持ち上がらなくて歩行に支障が出るような腰痛は初めてということでした。このような状態で仕事をしなければならないのは大変なことです。
検査でKさんのお身体の状態を診させていただきましたが、全体的にお身体のゆがみが顕著に見られました。
そしてより詳しく検査を進めるとKさんの右側の仙腸関節（骨盤をつなぐ関節）にコリコリとした浮腫があり、他の場所と比較検討してもここが根本原因だと判断できました。
施術はこの右の仙腸関節（骨盤をつなぐ関節）と首の2箇所でした。
Kさんへの問診、検査を通じて分かった、今回の腰痛の原因についてまとめると以下のようになります。
1.かたよった身体の使い方をしていたことによる身体のゆがみ
Kさんはお仕事でいつも右手で台車のハンドルをつかんで引っ張っていたそうです。全体的に右側への負担の大きくかたよった動作を毎日繰り返していたことになります。
このような生活を続けていると少しずつ身体のバランスが崩れてゆがんでいきます。でも、忙しい現場とのことで致し方ない状況だと思います。
建物の土台が傾いてくると、ドアがちゃんと閉まらなくなるなどの不具合が出てきます。人の身体も同じでゆがんでくると肩やら腰などに負荷がかかったりして腰痛を引き起こしてしまう原因になります。
人の身体は血の巡りによって全身に酸素や栄養を送り届けます。また、この血の巡りによって疲労物質や老廃物を回収してくれる働きもあります。
そこにもし、身体のゆがみや緊張した筋肉などがあると血の巡りが阻害されてしまうことになり、腰痛の原因になってしまいます。
Kさんはこのようなゆがみを引き起こしたまま、忙しい現場を動き回っていたので、とてもつらかったことと思います。
2.日常生活での悪い姿勢
Kさんは日常生活でよくスマホを見たり、会社の休憩室で横座りなどしてくつろいでいたそうです。
日常生活でバランスの悪い姿勢をとっている時間が長いと、身体のゆがみがどうしても強くなってしまいます。
しかし、疲労困ぱいで疲れきっているときぐらい自分のリラックスできる姿勢で休憩したいですよね。
ツボ押しや筋トレ以外の日常生活での腰痛対策・治し方
バランスよく身体を使ってみる
今回のKさんのケースではお仕事でいつも右手で台車を引っ張っているそうなので、可能であれば左手でも引っ張ってもらうようにしました。はじめのうちは慣れなかったそうですが、今では右と同じくらい均等に左手でも台車を引っ張れるようになったそうです。
そうできるようになってから、以前よりも身体のゆがむペースが明らかに落ち着きました。
今では忙しい現場で働いていますが、月1回の定期メンテナンスで良い状態を保てるお身体となりました。
腹式呼吸を取り入れる
日頃から忙しいKさんには腹式呼吸をしていただくようにしました。
やり方としては鼻からゆっくりと息を吸い込み、おへその下に空気を溜めていくイメージでお腹を膨らませます。そして口からゆっくりと息を吐き出し、お腹をへこませます。この時、吸う時の倍くらいの時間をかけるつもりで吐くのがポイントです。
これを起床時や就寝前に各5回ずつ行います。
慣れてきたら、仕事や家事の合間にも腹式呼吸をしていただくようにしてもらいました。
腹式呼吸は腰痛改善だけでなく、自律神経の働きも整えて、リラックス効果や免疫力アップなども期待できますので、習慣に取り入れることをおすすめします。
普段の姿勢に気をつける
Kさんは普段仕事の休憩でたたみ部屋で横座りでリラックスしていることが多いとのことでしたが、休憩室にイスもあるとのことでしたので、イスに腰掛けて休憩していただくようにしてもらいました。
そして、普段の姿勢で気をつけておくべきこととして、
・両足裏を均等につけて座ったり、立ったりしましょう。もし足を組んでいるのに気がついた時は、戻すようにするとさらに良くなります。
・少しみぞおちを前に突き出すように背中を伸ばして座ります。(反り腰ならないように腰でなくみぞおちを少し突き出すイメージ）
・まっすぐ立ったり座ったりすることを意識して、片側に体重をかけて立ったり座ったりしていたら、まっすぐに戻すといいです。
・スマホやパソコンは目線の高さに合わせて見るようにします。
まずはできる範囲で構いませんので、これらの事項を実践してみてください。
不良姿勢により負担のかかり続けているポイントを分散することができ、腰痛が解消していく可能性が高まります。
右側の腰痛でまともに歩くことができなかった60代女性患者さんの声
お名前 K・Mさん 年齢60代
施術期間 2ヶ月 施術回数 7回
Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか？
腰痛で片足で歩いていました
Q実際に施術を受けられていかがでしたか？
最初はしっかり歩けるようになるだろうかと心配しましたが、普通に歩いたり走ったりできるようになり、今では定期的に腰・肩の施術をしてもらい、バランスよく生活できるようになりました。
先生、ありがとうございました。
・現在は定期的なメンテナス通院で良い状態を維持しております。
・身体のゆがみが取れたことにより、症状だけでなく立ち姿や、歩行の姿勢が美しくなったことにとても喜んでおられました。そのような姿を見ていると、なんだかこちらも嬉しい気持ちになりました。
同じような症状でお困りの方々の励みになれば幸いです。
どこに行っても腰痛が良くならない...そんな時はご相談ください。
今回のご紹介した方法を毎日実践していただくことで、腰痛が解消される可能性があります。お悩みの方はぜひ実践してみてください。
しかし、実践を継続してもなかなかつらい腰痛が解消されない時は他にも原因が考えられるかもしれません。
腰痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
このブログが腰痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
（監修 柔道整復師 児玉寛武）
