
今回のブログでわかること(要約)
腰部椎間板ヘルニアを経験した方のなかには、強い痛みは落ち着いたものの、仕事が忙しくなると腰や足に痛みやつっぱり感が出てしまう方が少なくありません。
今回ご紹介するのは、5年前に腰部椎間板ヘルニアを発症した50代男性の症例です。現場監督のお仕事に加え、休日は少年野球の指導を続けていましたが、身体のゆがみや座り方のクセが重なり、腰への負担が増えていました。
身体全体のバランスを整える施術と、日常生活での身体の使い方を見直したことで、約3か月・8回の施術で大きく改善し、少年野球の指導も支障なく行えるようになりました。
- 1. 今回のブログでわかること(要約)
- 2. 腰部椎間板ヘルニアの腰痛で少年野球の指導までつらくなっていました
- 3. 腰だけではなく身体全体のバランスを確認しました
- 3.1. ご自宅で行っていただいたこと
- 3.1.1. ① マッケンジー体操
- 3.1.2. ② 長時間座り続けない
- 3.1.3. ③ 車や低い椅子では腰を支える
- 3.1.4. ④ 荷物の持ち方を見直す
- 4. 約3か月・8回の施術で少年野球の指導を楽しめるようになりました
- 5. よくある質問(FAQ)
- 5.1. Q1. 腰部椎間板ヘルニアでも整体を受けても大丈夫ですか?
- 5.2. Q2. マッケンジー体操は全員に効果がありますか?
- 5.3. Q3. 座り仕事が多いのですが、どんなことを気をつければよいですか?
- 6. 参考文献
腰部椎間板ヘルニアの腰痛で少年野球の指導までつらくなっていました
「昔ヘルニアになったから仕方ない」
そんなふうに思いながら生活している方は少なくありません。
今回ご紹介するJさんは50代の現場監督です。
5年前に腰部椎間板ヘルニアを発症し、当時は腰から左足にかけて強い痛みとしびれが続いていました。
現在は当時ほど強い症状ではありませんでしたが、現場が忙しくなると腰から左足にかけて痛みやつっぱり感が現れ、仕事にも影響が出ていました。
さらに休日は少年野球チームの指導をしていましたが、症状が強い日はノックをはじめとする指導全般をほかのコーチへお願いすることもありました。

「子どもたちに迷惑をかけてしまうのが一番つらい」
その思いから、知り合いの紹介で当院へ来院されました。
好きなことを我慢しなければならない毎日は、本当に大変だったことと思います。
腰だけではなく身体全体のバランスを確認しました
身体は家に例えると、腰だけが柱ではありません。
土台が傾けば柱にも負担が集まるように、骨盤や背骨のバランスが崩れると腰へ負担が集中しやすくなります。
Jさんのお身体を検査すると、現場仕事のあとに長時間パソコン作業をする生活や、普段から足を組んで座るクセの影響もあり、身体全体のゆがみが目立っていました。
初めてお身体を拝見し、想像していた以上におつらい状態だったことが伝わってまいりました。これまで本当によく頑張ってこられたことと思います。
そのため当院では腰だけではなく、骨盤や背骨、股関節など全身の動きを確認しながら、ソフトなカイロプラクティックで身体全体のバランスを整えていきました。
あわせて、再発しにくい身体づくりのために日常生活での注意点もお伝えしました。
ご自宅で行っていただいたこと
① マッケンジー体操

腰をゆっくり反らし、一番反った位置で3〜5秒止めます。
そのあとゆっくり元へ戻します。
10回を朝と夜に1セットずつ行っていただきました。
※足へ痛みやしびれが広がる場合は中止するようお伝えしています。
② 長時間座り続けない

30分に1回は立ち上がり、軽く身体を動かしていただきました。
座るときは背もたれを使い、深く腰かけることで骨盤が後ろへ倒れにくくなるよう意識していただきました。
③ 車や低い椅子では腰を支える

車の運転や座面の低い椅子では、丸めたタオルや小さなクッションを腰のくびれへ当て、腰の自然なカーブを保つようにしていただきました。
④ 荷物の持ち方を見直す

重い荷物は腰だけを曲げて持ち上げず、股関節と膝を曲げてしゃがみます。
荷物を身体へ近づけてから脚の力で持ち上げることで、腰への負担を減らせます。
毎日の積み重ねは小さく見えても、歯みがきと同じように続けることで身体は少しずつ変わっていきます。
約3か月・8回の施術で少年野球の指導を楽しめるようになりました
施術を続けるにつれて、仕事が忙しい時でも腰から左足への痛みやつっぱり感は少しずつ軽くなりました。
約3か月、8回の施術を終えるころには、少年野球のノックも問題なく行えるまで改善しました。

「子どもたちと一緒に思い切り野球ができるのが本当にうれしいです。」
笑顔で話してくださった姿がとても印象的でした。
現在では1ヶ月に1回のメンテナンスをすることで、良い状態を維持できています。
腰部椎間板ヘルニアを経験すると、「一生付き合うしかない」と感じる方もいらっしゃいます。
もちろん症状によっては病院での治療や検査が必要な場合もあります。
しかし、身体の使い方や姿勢のクセが負担を増やしているケースでは、身体全体を見直すことで日常生活が楽になる可能性もあります。
腰の痛みで仕事や趣味を我慢している方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 腰部椎間板ヘルニアでも整体を受けても大丈夫ですか?
症状や状態によって異なります。強い痛みや急激なしびれがある場合は、まず医療機関で検査を受けることが大切です。そのうえで状態に合わせた安全な施術を行います。
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Q2. マッケンジー体操は全員に効果がありますか?
すべての方に合うわけではありません。体操中や体操後に足への痛みやしびれが強くなる場合は中止し、専門家へご相談ください。
Q3. 座り仕事が多いのですが、どんなことを気をつければよいですか?
30分に1回は立ち上がって身体を動かし、深く腰かけて骨盤を立てる意識を持つことが腰への負担を減らすポイントです。
参考文献
- 日本整形外科学会. 腰椎椎間板ヘルニア
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_disc_herniation.html - 日本腰痛学会. 腰痛診療ガイドライン 2019(改訂第2版)
https://www.jslsd.jp/book/%E8%85%B0%E7%97%9B%E8%A8%BA%E7%99%82%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B32019%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%AC%AC2%E7%89%88-2/ - McKenzie R, May S. The Lumbar Spine: Mechanical Diagnosis & Therapy. Spinal Publications.
https://www.mckenzieinstitute.org/clinicians/research-and-resources/books/the-lumbar-spine-mechanical-diagnosis-therapy/ - 厚生労働省. 職場における腰痛予防対策指針
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
(監修 柔道整復師 児玉寛武)


