今回のブログでわかること【要約】

「更年期になってから、腰痛がひどくなった気がする」

40代以降の女性から、このようなお悩みを聞くことがあります。

更年期には女性ホルモンが大きく変化します。また、眠りにくさや疲れやすさ、気分の変化など、さまざまな不調を感じる方もいます。

さらに、仕事で長く座る、運動する時間が減るなど、毎日の生活による負担が重なることもあります。

今回は、更年期をむかえてから腰痛が少しずつ悪化していた、事務職の40代女性Kさんの症例をご紹介します。

当院での施術と生活習慣の見直しを続けた結果、約3か月・9回で腰痛は大幅に改善しました。

更年期と腰痛の関係や、ご自宅でできるセルフケアもわかりやすくお伝えします。

※施術による変化や必要な期間には個人差があります。

更年期になってから腰痛が悪化していた40代女性

Kさんは、事務職として働いている40代女性です。

以前から腰に疲れを感じることはありましたが、更年期をむかえたころから腰痛が少しずつ強くなってきました。

仕事ではパソコンを使う時間が長く、一日の大半を座って過ごします。

以前なら一晩休むと気にならなかった腰の重さが、だんだん翌日まで残るようになりました。

「更年期だから仕方がないのかな」

Kさんも最初は、そのように考えていたそうです。

ただ、毎日のように腰が気になると、仕事に集中するのもつらくなりますよね。

腰痛をどうにかしたいと考えていたところ、知り合いの方から当院をご紹介いただき、坂元台整骨院を受診されました。

更年期になると腰痛が増えることはある?

更年期とは、一般的に閉経の前後5年間を合わせた約10年間を指します。

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが大きくゆらぎながら減っていく時期です。

研究では、更年期の移行期に筋肉や関節などの痛みを感じる女性が増えることが報告されています。

ただし、「女性ホルモンが減ったから腰痛になった」と一つの原因だけで考えることはできません。

身体の調子は、オーケストラのようなものです。

ホルモンだけでなく、睡眠、運動、ストレス、仕事の姿勢、体力などが一緒に働いて身体の調子を作っています。

更年期は、そのバランスが変わりやすい時期と考えるとわかりやすいでしょう。

Kさんの腰痛にはデスクワークによる負担も重なっていました

Kさんのお話を聞き、身体を確認していくと、更年期という背景だけを見るのでは不十分だと考えました。

見逃せなかったのが、事務職による長時間の座り姿勢です。

パソコンに集中していると、だんだん背中が丸くなったり、足を組んだりすることがあります。

さらに、何時間も座ったままでは、腰や股関節を動かす機会も減ってしまいます。

家の柱が少し傾くと、ドアや窓まで開きにくくなるように、身体も一部分だけではなく全体でバランスを取っています。

そのため当院では、痛む腰だけを見るのではなく、背骨や骨盤、股関節の動きなども確認しました。

そして、身体の状態に合わせて負担の少ない施術を行いました。

施術と一緒に取り組んでもらった3つのセルフケア

Kさんには施術を受けるだけではなく、毎日の生活でも身体を整えてもらいました。

難しい運動ではありません。

続けやすいことを少しずつ行うのがポイントです。

1.ゆっくり腹式呼吸をする

仕事や家事で忙しいと、呼吸まで浅くなっていることがあります。

Kさんには、鼻から3秒ほどかけて吸い、6秒ほどかけてゆっくり吐く腹式呼吸を行ってもらいました。

朝・昼・夜に5回ほどが目安です。

呼吸だけで腰痛が治るわけではありませんが、ゆっくりした呼吸は身体をリラックスさせる方法として取り入れやすいのが利点です。

「忙しくて運動する時間がない」という女性でも始めやすいセルフケアです。

2.40℃ほどのお風呂に10〜15分つかる

忙しい日は、シャワーだけで済ませたくなりますよね。

Kさんには、できる日は40℃ほどのお湯に10〜15分ほどつかってもらいました。

お風呂は身体を温めるだけではなく、一日の仕事を終えて気持ちを切り替える時間にもなります。

入浴しながら、先ほどのゆっくりした呼吸を5回ほど行う方法もおすすめです。

ただし、体調が悪い日や持病がある方は無理をしないでください。

3.日常生活のなかで歩く時間を増やす

腰痛があると、動かさないほうがよいと思う方もいます。

しかし、多くの腰痛では、無理のない範囲で身体を動かすことも大切です。

Kさんにも、特別なトレーニングではなく、「近い場所なら歩いて行く」「エレベーターではなく階段を使う」「仕事中も長時間座りっぱなしにしない」など、毎日の生活のなかで身体を動かしてもらいました。

一度にたくさん歩く必要はありません。

毎日少しずつ続けることを優先しました。

約3か月・9回で更年期に悪化していた腰痛が大幅に改善

Kさんには身体の状態を確認しながら、約3か月で9回の施術を受けていただきました。

そして、腹式呼吸や入浴、歩く習慣なども無理のない範囲で続けてもらいました。

施術を重ねるにつれて腰のつらさが少しずつ減り、約3か月後には、来院前に悩んでいた腰痛が大幅に改善しました。

Kさんの場合、施術だけではなく、ご自身でも毎日の過ごし方を見直してくださったことが印象に残っています。

更年期だから仕方がないとあきらめず、一緒に取り組んでくださった結果だと考えています。

※一症例の経過であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。

更年期の腰痛でも病院へ相談したほうがよい場合があります

40代以降に腰が痛くなったからといって、すべてを更年期の影響と考えないことも大切です。

足に強いしびれや力の入りにくさがある、排尿や排便に異常がある、発熱をともなう、転倒後から強く痛む、安静にしていても強い痛みが続く場合などは、まず医療機関へご相談ください。

関連記事はこちら⬇️

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「体を動かさずにじっとしていても腰の痛みが続き、治る気配が全くない」 「腰痛と共に激しい足のしびれが起こり、お尻の感覚も鈍い」 「腰痛と共に発熱までしている」 こ…

また、ほてりや発汗、眠れない、気分が落ち込むなど、更年期症状が日常生活に大きく影響している場合には、婦人科へ相談することも大切です。

まとめ|更年期だからと腰痛をあきらめないでください

40代は、仕事や家事、子育てなどで、自分の身体を後回しにしやすい年代です。

そこへ更年期による身体の変化が重なると、今まで気にならなかった腰のつらさを感じることもあります。

ただし、腰痛を「年齢だから」「更年期だから」と決めつける必要はありません。

姿勢や身体の動き、睡眠、運動など、見直せる部分が残っていることもあります。

「更年期になってから腰痛がひどくなった」

「デスクワークをしていると腰がつらい」

「自分なりに対策しているけれど、なかなか楽にならない」

鹿児島市で同じようなお悩みが続いている方は、坂元台整骨院へご相談ください。

お話をていねいに聞きながら、腰だけではなく身体全体の状態や毎日の生活まで確認し、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。

「更年期だから仕方ない」と我慢を続ける前に、これからの身体のためにできることから始めてみませんか。

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参考文献

1.Kozinoga M, Majchrzycki M, Piotrowska S.
Low back pain in women before and after menopause. Menopause Review. 2015.
→ 閉経前後の女性と腰痛についてまとめたレビュー。

2.Mahajan A, Tandon VR.
Low Back Pain and Menopause. Journal of Mid-life Health. 2019.
→ 更年期と腰痛の関係について解説した医学論文。

3.Lu C, Liu P, Zhou Y, et al.
Musculoskeletal Pain during the Menopausal Transition: A Systematic Review and Meta-Analysis. Neural Plasticity. 2020.
→ 更年期移行期における筋肉・関節などの痛みについて調べたシステマティックレビュー・メタ解析。

4.Wáng YXJ.
Menopause as a potential cause for higher prevalence of low back pain in women than in age-matched men. Journal of Orthopaedic Translation. 2017.
→ 閉経と女性の腰痛との関係について検討したレビュー。

5.Pang H, Chen S, Klyne DM, et al.
Low back pain and osteoarthritis pain: a perspective of estrogen. Bone Research. 2023.
→ エストロゲンと腰痛などの痛みとの関係についてまとめたレビュー。

(監修 柔道整復師 児玉寛武)