
今回の記事でお伝えしたいこと
「外で元気に遊んでいたのに、帰ってきたら急にぐったりしている」
「暑くなってから食欲がなく、いつもより元気がない」
このような子どもの変化に、不安を感じたことはありませんか?
子どもは大人と比べて体温調節機能が未発達で、身長が低いため地面からの照り返しも受けやすいという特徴があります。
さらに、遊びやスポーツに夢中になると、喉の渇きや身体の異変に自分で気づけないこともあります。
そのため、子どもの熱中症対策で大切なのは、
「子どもが不調を訴えるのを待つのではなく、周囲の大人が早めに変化に気づくこと」
だと私は考えています。
この記事では、鹿児島市で坂元台整骨院を運営する立場から、子どもの熱中症で注意したい症状、応急処置、救急要請を考える目安、日頃からできる予防法について分かりやすくお伝えします。
※意識障害や自力で水分を摂れないなど重い症状がある場合は、整骨院ではなく、速やかに119番通報や医療機関への受診を検討してください。
- 1. 今回の記事でお伝えしたいこと
- 2. 鹿児島で子どもの熱中症についてお伝えしたい理由
- 3. なぜ子どもは熱中症になりやすいの?
- 3.1. 体温調節機能がまだ発達途中
- 3.2. 地面からの照り返しを受けやすい
- 3.3. 遊びやスポーツに夢中になりやすい
- 4. 【症状チェック】子どもの熱中症で注意したいサイン
- 5. 子どもが熱中症かもしれないときの応急処置
- 5.1. 1.涼しい場所へ移動する
- 5.2. 2.飲める状態なら水分補給をする
- 5.3. 3.身体を冷やす
- 6. こんな場合は救急要請を考えてください
- 7. 坂元台整骨院が考える子どもの熱中症予防
- 7.1. 喉が渇く前に水分補給する
- 7.2. 大人が休憩のきっかけをつくる
- 7.3. 帽子や服装を工夫する
- 7.4. 暑さ指数(WBGT)を確認する
- 7.5. 睡眠と食事も大切です
- 8. 鹿児島だからこそ「大人が大丈夫でも子どもは違う」という視点を
- 9. 坂元台整骨院が地域で熱中症予防に取り組む理由
- 10. まとめ|子どもの熱中症は「いつもと違う」に気づくことから
- 11. 子どもの熱中症についてよくある質問
- 11.1. Q1.子どもは室内でも熱中症になりますか?
- 11.2. Q2.喉が渇いたと言わなくても水分を飲ませた方がよいですか?
- 11.3. Q3.水だけ飲ませていれば大丈夫ですか?
- 11.4. Q4.熱中症と風邪は見分けられますか?
- 11.5. Q5.どのような状態なら救急車を呼んだ方がよいですか?
- 12. 参考文献
鹿児島で子どもの熱中症についてお伝えしたい理由

こんにちは。鹿児島市玉里団地の坂元台整骨院、院長の児玉寛武です。
暑い季節になると、保護者の方から、
「最近、子どもが疲れやすい」
「部活から帰ってくるとぐったりしている」
「暑くなって食欲が落ちている」
といったお話を聞くことがあります。
もちろん、こうした症状のすべてが熱中症とは限りません。
しかし子どもは、大人のように「頭が痛い」「身体が熱い」「気分が悪い」と自分の状態を正確に伝えられないことがあります。
だからこそ、子どもの熱中症では症状の名前を当てること以上に、「いつものその子と違う」と気づくことが重要です。
顔色、汗の量、返事の仕方、歩き方、食欲、元気の有無など、普段から一緒にいる保護者だからこそ分かる変化があります。
なぜ子どもは熱中症になりやすいの?
体温調節機能がまだ発達途中

人の身体は汗をかき、その汗が蒸発することで熱を逃がします。
しかし乳幼児や小さな子どもは体温調節機能が十分に発達しておらず、暑い環境では身体に熱がこもりやすくなります。
特に気温だけでなく湿度も高い日は、汗が蒸発しにくくなるため注意が必要です。
地面からの照り返しを受けやすい

子どもは大人より身長が低いため、夏のアスファルトや運動場からの照り返しを強く受けます。
大人が「まだ大丈夫」と感じていても、子どもの顔の高さでは、より暑い環境になっている可能性があります。
ベビーカーに乗っている乳幼児にも同様の注意が必要です。
遊びやスポーツに夢中になりやすい
子どもは楽しいことに集中すると、多少の暑さや喉の渇きを我慢して遊び続けてしまうことがあります。
そのため、
「喉が渇いたら飲んでね」
と子ども任せにするだけでなく、大人が時間を決めて休憩や水分補給を促すことが大切です。
【症状チェック】子どもの熱中症で注意したいサイン
暑い環境で過ごしたあとに、次のような変化があれば注意しましょう。
- いつもより元気がなく、ぐったりしている
- 顔が赤い、または顔色が悪い
- 身体を触ると熱い
- 大量に汗をかいている、または暑いのに汗が少ない
- 頭痛、吐き気、嘔吐、強いだるさがある
- 足がつる、筋肉がけいれんする
特に注意したいのが、
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 話のつじつまが合わない
- 意識がもうろうとしている
- まっすぐ歩けない
- けいれんしている
といった症状です。
このような場合は重症の熱中症が疑われるため、すぐに119番通報を検討してください。
また、自分で水分を飲めない場合も重要なサインです。
意識がはっきりしていない子どもに無理に水分を飲ませると誤嚥する危険があります。自力で飲めない場合は、無理に口から飲ませず、医療機関や救急につないでください。
子どもが熱中症かもしれないときの応急処置
1.涼しい場所へ移動する

屋外なら日陰へ、可能であればエアコンの効いた室内へ移動させます。
遊びや運動はすぐに中止し、衣服を緩めて身体から熱を逃がしやすくしましょう。
一度落ち着いたように見えても状態が変化することがあるため、子どもを一人にしないことも大切です。
2.飲める状態なら水分補給をする

呼びかけにきちんと答え、自力で飲める場合は水分を少しずつ摂らせます。
大量に汗をかいている場合には水分だけでなく塩分も失われているため、状況に応じて経口補水液なども選択肢になります。
ただし、意識がおかしい、吐いている、自分で飲めない場合は無理に飲ませないでください。
3.身体を冷やす

衣服を緩め、うちわや扇風機で風を送りながら身体を冷やします。
冷たいものがあれば、
- 首まわり
- わきの下
- 足の付け根
などを冷やす方法があります。
皮膚を水で濡らしながら風を当て、身体の熱を逃がす方法も有効です。
大切なのは、「水分を飲ませるだけ」で終わらせず、身体にこもった熱を下げることです。
こんな場合は救急要請を考えてください

次のような状態では家庭だけで様子を見るのは避けましょう。
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 意識がもうろうとしている
- けいれんがある
- まっすぐ歩けない
- 自力で水分が飲めない
- 身体を冷やしても改善しない
- 症状が悪化している
熱中症は重症化すると命に関わることがあります。
「もう少し様子を見ようか」と迷うような状態であれば、医療機関や救急への相談を優先してください。
坂元台整骨院が考える子どもの熱中症予防

当院では、身体の不調を考える際に、症状が出てから対処するだけでなく、**「どうすれば不調が起こりにくい状態をつくれるか」**という考え方を大切にしています。
これは熱中症も同じです。
喉が渇く前に水分補給する
外出してから一度に大量に飲むのではなく、登園・登校前、部活動前、外遊び前などから水分補給を意識しましょう。
大人が休憩のきっかけをつくる
「喉が渇いた?」と聞くだけではなく、
「一度休もう」
「今のうちに飲んでおこう」
と、大人から声をかけることが大切です。
帽子や服装を工夫する
外出時は帽子を活用し、汗がこもりにくい通気性のよい服装を選びましょう。
暑さ指数(WBGT)を確認する
熱中症の危険度は気温だけでは判断できません。
気温・湿度・日射などを考慮した暑さ指数(WBGT)も参考になります。
外遊び、部活動、スポーツ大会などがある日は、環境省の熱中症予防情報サイトなどで事前に確認しておくとよいでしょう。
睡眠と食事も大切です
睡眠不足や食事を十分に摂れていない状態では、暑い環境で体調を崩しやすくなることがあります。
熱中症対策は水分補給だけではありません。
「よく食べる・よく眠る・疲れを残さない」
という日頃の体調管理も大切です。
鹿児島だからこそ「大人が大丈夫でも子どもは違う」という視点を
鹿児島で暮らしていると暑さに慣れ、「これくらいなら大丈夫」と感じることもあるかもしれません。
しかし、大人と子どもでは身体の大きさも体温調節能力も違います。
私は夏場に子どもと過ごすとき、「自分が大丈夫か」ではなく、「この子にとって大丈夫か」という視点を持つことが大切だと考えています。
少し早めに休む。
少し早めに水分を飲む。
いつもより顔色を見る。
疲れていたら予定を短くする。
そうした小さな判断の積み重ねが、子どもの熱中症予防につながります。
坂元台整骨院が地域で熱中症予防に取り組む理由
坂元台整骨院では、施術室で身体を見ることだけが地域の健康を支える方法ではないと考えています。
その取り組みの一つとして、地域の子どもたちの熱中症予防に役立ててもらうため、辻ヶ丘幼稚園へ経口補水液を寄付しました。
健康は「身体が痛くなってから治療すること」だけでは守れません。
子どもたちが元気に遊び、スポーツを楽しみ、ご家族が安心して毎日を過ごせることも、地域の健康を支える治療院として大切にしていきたいことの一つです。
関連記事:
坂元台整骨院(鹿児島市)が辻ヶ丘幼稚園に熱中症を予防する経口補水液を寄付
坂元台整骨院(鹿児島市)が社会福祉協議会に熱中症を予防する経口補水液と経口補助食品を寄付
まとめ|子どもの熱中症は「いつもと違う」に気づくことから

子どもの熱中症対策で特に大切なのは、「子ども自身が異変を訴えるのを待たないこと」です。
顔色、汗の量、元気、受け答え、水分が飲めているかなど、普段との違いを周囲の大人が確認してあげましょう。
熱中症が疑われたら涼しい場所へ移動し、身体を冷やします。
意識がはっきりしていて自力で飲める場合は水分を摂らせます。
一方、意識がおかしい、自力で飲めない、けいれんがあるといった場合には無理に飲ませず、速やかに救急・医療機関につないでください。
坂元台整骨院では、症状が出てから対処するだけではなく、その一歩前で気づき、予防することを大切にしています。
鹿児島の暑い季節を子どもたちが元気に安全に過ごすために、今回の記事がお役に立てれば幸いです。
子どもの熱中症についてよくある質問

Q1.子どもは室内でも熱中症になりますか?
はい。気温や湿度が高い室内でも起こる可能性があります。特にエアコンを使用していない部屋や車内などでは注意が必要です。
Q2.喉が渇いたと言わなくても水分を飲ませた方がよいですか?
はい。子どもは遊びに夢中になり、喉の渇きに気づかないことがあります。本人が訴える前から定期的に水分補給を促しましょう。
Q3.水だけ飲ませていれば大丈夫ですか?
普段の水分補給では水やお茶などでも構いません。一方、大量に汗をかいた場合には、状況に応じて経口補水液などを利用することがあります。
Q4.熱中症と風邪は見分けられますか?
症状だけでは判断が難しい場合があります。暑い環境にいたことだけで熱中症と決めつけず、症状が強い場合や判断に迷う場合は医療機関に相談してください。
Q5.どのような状態なら救急車を呼んだ方がよいですか?
呼びかけへの反応がおかしい、意識がもうろうとしている、けいれんがある、まっすぐ歩けない、自力で水分を摂れない場合などは119番通報を検討してください。
参考文献
・厚生労働省「熱中症関連情報」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/index.html
・環境省「熱中症予防情報サイト(暑さ指数WBGT)」
https://www.wbgt.env.go.jp/
・文部科学省「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き」
・日本救急医学会「熱中症診療ガイドライン2024」
・日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」
・日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」
・日本小児科学会
(監修:柔道整復師 児玉寛武)


