今回のブログでわかること(要約)

「お尻から足にかけて、しびれや痛みが続いている」

「病院でリハビリを受けているけれど、なかなか症状が変わらない」

「坐骨神経痛が気になって、仕事や家事に集中できない」

このようなお悩みはありませんか?

今回は、半年ほど前から左側の坐骨神経痛に悩まされていた、50代女性Uさんの症例をご紹介します。

当院では、丁寧な問診と検査を通じて、首や骨盤の状態だけでなく、普段の座り方や足を組む習慣にも着目しました。

カイロプラクティックによる施術と日常生活での工夫を続けた結果、施術期間2ヶ月半・7回目の施術後には、しびれがなくなったとのご報告をいただきました。

今回は、坐骨神経痛と座り方の関係、当院の施術に対する考え方、Uさんの経過について分かりやすくお伝えします。

この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武

カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。

半年間続く左側の坐骨神経痛。仕事や家庭のことにも集中できない日々

こんにちは。鹿児島市玉里団地の坂元台整骨院です。

今回ご紹介するのは、事務職として働いていらっしゃる50代女性Uさんです。

Uさんは半年ほど前から、左側の坐骨神経痛に悩まされるようになりました。

病院でリハビリを受けていたものの、思うような症状の変化が見られず、ご家族の紹介で当院を受診されました。

初めてお話を伺った際、特に印象に残ったのが次の言葉でした。

「坐骨神経痛が出るようになってから、仕事や家庭のことに集中できなくなってしまっているのが一番の悩みなんです」

坐骨神経痛は、お尻から太もも、ふくらはぎなどに痛みやしびれが現れる症状の総称です。

症状が続くと、仕事中も痛みやしびれが気になり、普段なら何でもないようなことが負担に感じられる場合があります。

Uさんにとっても、単にしびれがつらいというだけでなく、仕事や家庭での生活に影響が出ていることが、大きなお悩みだったのだと思います。

私は、こうした患者さんのお気持ちも大切にしながら、問診と検査を進めるようにしています。

当院が坐骨神経痛の検査で首や骨盤まで確認する理由

当院の特徴の一つは、痛みやしびれが出ている部分だけでなく、全身の状態を確認することです。

カイロプラクティックで用いる検査法をもとに、整形外科的検査も組み合わせながら、身体の状態を細かくチェックしていきます。

Uさんのお身体を確認したところ、首と骨盤に、当院の検査で調整が必要と考える所見が見られました。

そこで今回は、首と骨盤を中心に施術を進めることにしました。

私が臨床で大切にしている見立てについて

ここからは、私が日々の臨床で大切にしている考え方についてお話しします。

背骨は首から腰までつながっており、それぞれの関節が協力しながら身体を動かしています。

例えば、骨盤や股関節の動きが小さくなっている場合、座った姿勢から立ち上がるときや、身体の向きを変えるときに、腰で動きを補うことがあります。

その結果、特定の筋肉や関節に負担が集中する場合も考えられます。

私は、このような身体の動きのつながりを重視しています。

また、私が長年学んでいるカイロプラクティックには、神経の通り道でもある背骨の関節の動きや働きの悪さが身体の不調に関係する場合がある、という考え方があります。

神経には、痛みを感じ取ったり、筋肉の働きを調節したりする役割があります。

神経の通り道でもある背骨やその周囲の組織に適切な刺激を加えることで、痛みや筋肉の働きを調節する神経系に影響し、不快な症状が和らぐ可能性があります。

あくまでも、私が臨床経験を通じて大切にしている見立ての一つです。

坐骨神経痛には、腰椎椎間板ヘルニア(腰の骨と骨の間にあるクッション(椎間板)の一部が飛び出した状態)や腰部脊柱管狭窄症(腰の神経が通るトンネル(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されること)など、さまざまな病態が関係することがあります。

そのため、症状や検査結果を踏まえ、必要に応じて医療機関で原因を確認することも大切だと考えています。

問診で見えてきた、坐骨神経痛に関係しているかもしれない2つの生活習慣

Uさんの問診を進めていくなかで、気になる生活習慣が2つありました。

一つは、普段から足を組むクセがあること。

もう一つは、自宅でのリラックスタイムの過ごし方でした。

① 足を組む習慣と骨盤への負担

Uさんは、普段からよく足を組んで座ることがあるとお話しされていました。

足を組むこと自体が、必ず腰痛や坐骨神経痛の原因になるわけではありません。

しかし、足を組んだ姿勢では、骨盤や股関節の位置関係が変わり、身体の左右で筋肉の使い方に違いが生じる場合があります。

例えば、重い荷物をいつも片側の手だけで持っていると、反対側とは違った筋肉の使い方になりますよね。

座っているときも、同じような姿勢が長時間続けば、一部の筋肉や関節に負担が偏る可能性があります。

そこでUさんには、なるべく足を組まないように意識し、組んでいることに気づいたら元に戻していただくようにお伝えしました。

大切なのは、無理に正しい姿勢を保とうとすることではなく、同じ姿勢を長時間続けないことです。

② 柔らかいソファーでの座り方

もう一つ気になったのが、ご自宅での座り方でした。

Uさんは普段、柔らかいソファーに浅く腰掛け、背もたれにもたれかかるようにして、テレビやスマートフォンを見ながらリラックスタイムを過ごされていたそうです。

このような座り方では、骨盤が後ろに傾き、腰が丸くなりやすくなります。

腰が丸くなった姿勢を長時間続けると、腰の筋肉や靱帯、椎間板(骨と骨の間にあるクッション)などにかかる負荷の分布が変化します。

そのため、人によっては腰やお尻の不快な症状につながる場合があります。

今回のUさんの場合、座り方と症状との関係を考え、まずは普段のリラックスタイムの姿勢を見直していただくことにしました。

具体的には、食事のときに使用されている、背もたれのある硬めの椅子に深く腰掛けて過ごしていただくようにお伝えしました。

身体を無理に反らすのではなく、背もたれを利用して楽に座れる姿勢を意識していただくことが目的です。

なお、椅子の硬さや座り方の適性には個人差があります。座っていて症状が強くなる場合には、無理をせず姿勢を変えることが大切です。

生活習慣が坐骨神経痛に関係していると考えた理由

私は今回、Uさんの首や骨盤の状態に加えて、普段の足組みやソファーでの座り方も、症状に関係している可能性があると考えました。

身体のバランスは、ある日突然変化するとは限りません。

日々の仕事や生活のなかで、同じような身体の使い方を繰り返していると、筋肉や関節への負担が偏ることがあります。

ただし、Uさんの生活習慣が坐骨神経痛の直接的な原因だったと断定することはできません。

また、座り方を変えるだけで、すべての坐骨神経痛が改善するわけでもありません。

私は、検査で確認できた身体の状態と、普段の生活環境の両方を踏まえて、施術や生活指導を考えることを大切にしています。

カイロプラクティックによる施術と7回目までの経過

Uさんには、カイロプラクティックという手技を用いて、首と骨盤を中心に施術を行いました。

同時に、普段の足組みを意識して減らすことや、リビングでの座り方を見直していただくこともお願いしました。

施術を重ねていくなかで、3回目の施術後には、「しびれが少し楽になってきました」とのご報告をいただきました。

その後もお身体の状態を確認しながら施術を続けたところ、7回目の施術後には、「しびれもなくなって快適に毎日を過ごせるようになりました」という嬉しいご報告をいただきました。

施術期間は約2ヶ月半。

その後は月1回のメンテナンスへと移行され、現在もご本人の報告では良い状態を維持されています。

※今回の経過はUさん個人のものであり、施術によって同様の改善が得られることを保証するものではありません。

しびれがなくなり、仕事や家庭のことにも集中できる毎日へ

今回、私が特に嬉しく感じたのは、Uさんが「快適に毎日を過ごせるようになった」とお話ししてくださったことです。

初めて来院された際には、坐骨神経痛によって仕事や家庭のことに集中できないことが、一番のお悩みでした。

痛みやしびれの程度だけでなく、患者さんが普段の生活をどのように過ごせるようになったのか。

私は、そのことも施術を行ううえで大切にしています。

今後も良い状態を維持していただけるように、お身体の状態を確認しながらサポートしていきたいと思います。

まとめ|坐骨神経痛でお悩みの方へ

今回のUさんの症例を通じて、私が改めて感じたのは、坐骨神経痛を考える際には、しびれの出ている部分だけでなく、全身の状態や日常生活にも目を向けることが大切だということです。

当院では、丁寧な問診と検査を通じて、患者さんのお身体の状態や普段の生活環境を確認し、一人ひとりに合った施術や生活上の工夫を考えています。

なお、しびれが続く場合や悪化している場合には、医療機関で原因を確認することが大切です。特に、足に力が入りにくい、排尿・排便に異常がある、会陰部の感覚が鈍いなどの症状がある場合には、速やかな医療機関での評価が必要です。

鹿児島市で坐骨神経痛やお尻から足にかけてのしびれにお悩みの方にとって、今回のブログがご自身の身体や生活習慣を見直すきっかけになれば幸いです。

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参考文献

  1. 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修.『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』南江堂,2019.
  2. Jensen RK, et al. Diagnosis and treatment of sciatica. BMJ. 2019;367.
  3. Hartvigsen J, et al. What low back pain is and why we need to pay attention. The Lancet. 2018;391:2356–2367.

※本記事は実際の施術経験をもとに、個人が特定されないよう配慮して紹介しています。症状の経過や施術後の変化には個人差があります。

(監修 柔道整復師 児玉寛武)