今回のブログでわかること【要約】

「肩がこるだけでなく、眠りにくい」「手足が冷えるとつらい」「なんとなく身体の調子がすぐれない」

肩こりと一緒にいくつもの不調が続くと、「年齢のせいだから仕方がないのかな」と不安になる方もいらっしゃると思います。

今回ご紹介するのは、首から肩、腰にかけてのこりや痛みに加えて、冷えたときの手足のつりや気分の悪さに悩んでいた70代女性Aさんの症例です。

身体の状態を確認しながら施術を行い、ご自宅でも生活リズム、軽い運動、入浴、腹式呼吸を続けていただきました。

その結果、8週間・10回の施術で身体の不調が大きく改善し、現在は月1回程度のメンテナンスへ移行しています。

この記事では、Aさんの経過とともに、自律神経失調症と肩こりの関係や、ご自宅でできる解消法をわかりやすくご紹介します。

※施術の結果や改善までの期間には個人差があります。


肩こりだけではなかった70代女性Aさんのお悩み

Aさんが坂元台整骨院へ来院されたとき、とくにつらかったのが首から肩、腰にかけてのこりと痛みでした。

さらに身体が冷えると手足がつりやすくなり、気分まで悪くなることがありました。

肩をもんで一時的に楽になっても、身体全体の調子がすぐれない状態が続けば心配になりますよね。

そこで当院では、肩だけを見るのではなく、身体全体の状態や生活習慣についてもお話をうかがいながら施術を進めました。

これまで痛みや不調を抱えながら、日々の生活を送られてきたことは、さぞ大変だったことと思います。

自律神経失調症と肩こりにはどんな関係がある?

自律神経は、心臓の動きや呼吸、消化、体温などを、意識しなくても調節してくれている神経です。

自律神経には、活動するときに働きやすい交感神経と、休むときに働きやすい副交感神経があります。

車にたとえるなら、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキのようなものです。

どちらか一方が良いのではなく、生活に合わせて切り替わることが大切です。

ストレスが続くと肩に力が入りやすくなる

心配ごとやストレスが続くと、身体は緊張しやすくなります。

寒い日に身体を縮めると、知らないうちに肩へ力が入りますよね。それと似たように、精神的な緊張でも首や肩の筋肉に力が入り続けることがあります。

筋肉が休みにくい状態が長く続けば、肩こりを感じる原因のひとつになります。

血管の収縮も肩こりに関係します

交感神経の活動が高まると、血管が収縮することがあります。

庭のホースを少し押さえると、水が流れにくくなる様子を想像するとわかりやすいでしょう。

筋肉への血流には酸素や栄養を届ける役割があります。そのため、筋肉の緊張や血流の変化など、いくつもの要素が重なることで肩の重さやこりにつながることがあります。

浅い呼吸も見逃せません

緊張しているときには、呼吸が速く浅くなりがちです。

胸を中心とした浅い呼吸では、首や肩まわりにある呼吸を助ける筋肉も使われます。

その状態が長く続けば、肩まわりの負担が増えることがあります。

つまり肩こりは、肩だけではなく、ストレス・睡眠・呼吸・運動不足などを含めて考えることも大切なのです。

坂元台整骨院でAさんに行った施術

Aさんの場合も、つらい場所だけをもむのではなく、まず身体全体の状態を確認しました。

そして、身体への負担をできるだけおさえた施術を行いながら、状態の変化に合わせて施術を重ねていきました。

メインの施術としては遠絡療法による自律神経系の調整を行いました。

ただし、身体を良い方向へ変えていくためには、施術だけですべてを解決しようとするのではなく、施術を受けていない時間をどう過ごすかも大切です。

そこでAさんには、ご自宅でもできるセルフケアを続けていただきました。

Aさんが続けた4つのセルフケア

1.生活のリズムを整える

できるだけ夜更かしを避け、朝はカーテンを開けて日光を浴びるようにしていただきました。

高齢になると睡眠時間には個人差もありますので、「必ず何時間眠る」と考えすぎず、起きる時間や寝る時間を大きく乱さないことを意識します。

2.無理のない範囲で身体を動かす

ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操など、無理なく続けられる運動がおすすめです。

大切なのは激しい運動をすることではありません。

「少し身体を動かして気持ちがいい」と感じられる程度から始めます。

3.40℃ほどのお風呂にゆっくり入る

シャワーだけで済ませず、体調に問題がなければ40℃ほどのお湯に10〜15分程度つかります。

熱すぎるお湯ではなく、心地よく感じる温度で身体を温め、ゆったり過ごすことがポイントです。

4.腹式呼吸でゆっくり息を吐く

鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませます。

そして、吸った時間の2倍ほどを目安に、口からゆっくり吐きます。

起床時と就寝前に5回ずつ行い、慣れてきたら家事の合間などにも取り入れます。

ゆっくりした呼吸は、副交感神経の活動と関係することが報告されています。

8週間・10回で肩こりや身体の不調が改善

患者様の声【自律神経の不調】2

Aさんは施術とセルフケアを続けるなかで、少しずつ身体の変化を感じるようになりました。

ご本人からも、

「回を重ねるごとに体が軽くなり、改善されていくのを実感するようになっています」

とのお声をいただきました。

そして、8週間・10回の施術で首から肩にかけてのつらさをはじめ、来院時に感じていた身体の不調が大きく改善しました。

現在は施術間隔を空け、月1回程度のメンテナンスで良い状態を保つことを目指しています。

自律神経失調症と肩こりでお悩みの方へ

肩こりが続いていると、「肩が悪いから」と考えて、肩ばかりをもんでしまう方も少なくありません。

もちろん筋肉そのものが関係する肩こりもあります。

しかし、肩こりに加えて眠りにくさ、冷え、頭痛、ストレスによる不調などが重なっている場合には、肩だけではなく生活全体へ目を向けることも大切です。

また、頭痛や吐き気などが強い場合や、急に症状が現れた場合には、まず医療機関で適切な検査を受けることをおすすめします。

検査で大きな異常が見つからないものの、つらい肩こりや身体の不調が続いている方は、坂元台整骨院へ一度ご相談ください。

「もう年だから仕方がない」とあきらめる前に、身体の状態を一緒に確認していきましょう。

ご相談・ご予約はこちらから

肩こりの治療に関する症例別ページはこちら

自律神経失調症の治療に関する症例別ページはこちら

※本記事は実際の改善事例をもとにしています。施術の効果や改善までの期間には個人差があります。

よくあるご質問

Q.自律神経失調症になると必ず肩こりが起こりますか?

いいえ。必ず起こるわけではありません。ストレスや睡眠、運動不足、筋肉の緊張など、さまざまな要素が肩こりに関係します。

Q.肩こりには腹式呼吸がよいのでしょうか?

ゆっくりした呼吸はリラックスするときの自律神経活動と関係します。肩に力を入れず、無理のない範囲で続けてみましょう。

Q.70代でも施術を受けられますか?

身体の状態を確認したうえで、負担に配慮しながら施術を行います。持病や治療中の病気がある場合には、初回にお伝えください。

参考文献

  • McEwen BS. Physiology and neurobiology of stress and adaptation: central role of the brain. Physiological Reviews. 2007.
  • Kimura T, Tsuda A, et al. Association of perceived stress and stiff neck/shoulder with health-related quality of life in general population. Quality of Life Research. 2007.
  • Jerath R, Edry JW, Barnes VA, Jerath V. Physiology of long pranayamic breathing. Medical Hypotheses. 2006.
  • Morin CM, Benca R. Chronic insomnia. Lancet. 2012.
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレスとこころ」

(監修 柔道整復師 児玉寛武)