今回のブログでわかること(要約文)
股関節の痛みは、必ずしもレントゲンに映る変形だけが原因とは限りません。今回ご紹介する70代男性の患者様も、検査では大きな異常が見つからなかったものの、身体のゆがみや日常生活のクセによって股関節へ負担が集中していました。施術による身体のバランス調整と、座り方や姿勢などのセルフケアを継続したことで、3ヶ月後にはウォーキング中に立ち止まるほどの痛みが大きく改善しました。このブログでは、股関節痛の原因の考え方と、改善につながった具体的な取り組みについてわかりやすく解説します。
つらい股関節の痛みにお困りではありませんか?

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開院しております、院長の児玉寛武です。
以下のようなことにお困りではありませんか?
「股関節が痛くて歩くのが苦痛だ」
「しばらく立っていたり、歩いていると足の付け根が痛くなる」
「最近、股関節の痛みで靴下が履きにくいし、足の爪切りが大変だ」
このようなお悩みがある時は、今回のブログがお役に立てるかもしれません。
つらい股関節痛にお困りだったTさんの来院に至るまでの経緯

Tさんは2~3年前から、定期的に襲ってくる股関節の痛みに悩まされてつらい思いをしておりました。
毎日、1時間程度ウォーキングもしていたそうですが、痛みで途中で立ち止まることも増えてきたそうです。
つらい股関節の痛みをどうにかしたいと病院にも通っていたそうですが、なかなか良くならないとのことで当院に来院することとなりました。
とてもつらかったこととお察しします。
変形性股関節症とはどんな疾患なの?
変形性股関節症とは、股関節のクッション役である軟骨が少しずつすり減って、動かす時に痛みや動かしづらさが出る状態です。
例えるなら、長年使ったドアの蝶番(ちょうつがい)のようなイメージです。
新品の時は油がしっかり効いてスムーズに動きますが、使い続けるとギシギシして開け閉めしづらくなりますよね。
股関節も同じで、クッションが減ることで動きが悪くなり、「歩くと足の付け根が痛い」「靴下を履きづらい」「長く歩くと疲れやすい」「階段がつらい」といった症状が出ることがあります。
今回のTさんは「レントゲンでは異常なし」ということでしたので、変形性股関節症からくる症状ではないところに原因があるようでした。
私の見立て|Tさんの股関節痛の原因について

Tさんのお身体の状態を、問診・検査を通じて診させていただきました。
私が特に気になったのがTさんのお身体のゆがみでした。
骨盤のねじれがあり、身体が左に傾いて猫背姿勢になっておりました。
普段は脚を組むクセもよくあると、ご本人もおっしゃっていました。
このような状態で日常生活を送っていたのは大変おつらい状況だったとお察しします。
体がゆがむと痛みが出るのは、身体にかかる負担が一部分に集中してしまうからです。
例えば、車のタイヤの向きが少しズレたまま走り続けると、一部分だけ早くすり減ったり、車体に余計な負担がかかったりしますよね。
身体も同じで、姿勢や身体のバランスが崩れると、本来なら全身で分散されるはずの負担が、首・肩・腰など一部に集中しやすくなります。
すると筋肉が必要以上に緊張し、関節や周囲の組織にも負担がかかり続けることで、痛みやコリとして身体がサインを出し始めます。
もちろん痛みの原因はゆがみだけではありませんが、身体の使い方やバランスを整えることは、不調を改善し再発を予防するための大切な考え方のひとつです。
しかし、日常生活での姿勢を意識し続けるのは意外と難しいですよね。
施術の経過|Tさんはどのように改善していったのか?

施術内容といたしましてはボキボキしないカイロプラクティック(整体)で身体のバランスを整えて、神経の流れも活性化させるように施しました。
はじめの1ヶ月(初期集中治療期)は1週間に1回のペースで来院していただきました。
効果的な通院の目安・方法はこちらのページからもご覧になれます。
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1ヶ月経過したところで症状自体は落ち着いてきておりましたので、その後は2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回と施術間隔を広げていきました。
施術開始から3ヶ月で大分改善したため、そのままメンテナンス通院に移行しました。
ウォーキングも、痛みで立ち止まることもなくなったと喜んでいるお姿を見て、私もとても嬉しく思いました。

しかし、ただ施術を受けただけでTさんは改善したわけではありません。
普段の日常生活で気をつけておくべきことをお伝えして、Tさんは真面目に取り組みました。
このようなセルフケアの取り組みが症状を改善させるためには必須になってきます。
歯医者で治療しても、毎日の歯磨きをしなければ、また虫歯になりやすいですよね。
身体も同じで、施術だけでなく、日常のセルフケアが改善を支える大切な土台になります。
身体がゆがまないようにNさんが取り組んだ股関節痛解消法
30分に1回は座り直しをして姿勢をリセット

日常生活で同じ座り姿勢が続く際、30分に一回は座り直しをします。
人間、座りはじめのうちはいい姿勢でいることができても、時間が経ってくるとだんだん背中が猫背ぎみになり頭も前方へ突き出すような姿勢になっていくことが多いです。
ですので、30分に1回立ち上がって背筋を伸ばしから座り直しをします。そうすることで偏りはじめた姿勢をリセットできます。その時、気をつけておくべきこととして、
・両足裏を均等につけて座ったり、立ったりしましょう。もし足を組んでいるのに気がついた時は、戻すようにするとさらに良くなります。
・少しみぞおちを前に突き出すように背中を伸ばして座ります。(反り腰ならないように腰でなくみぞおちを少し突き出すイメージ)
・まっすぐ立ったり座ったりすることを意識して、片側に体重をかけて立ったり座ったりしていたら、まっすぐに戻すといいです。
・スマホやパソコンは目線の高さに合わせて見るようにします。

まずはできる範囲からで構いませんので、これらの事項を実践してみてください。
不良姿勢により負担のかかり続けているポイントを分散することができ、股関節痛が解消していく可能性が高まります。
股関節の痛みにお悩みだった70代男性患者様の声

お名前 T・Yさん 年齢70代 男性
施術期間 3ヶ月 施術回数 9回
Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか?
右足首のくるぶし、痛みと腫れ、左股関節、膝の痛み
Q実際に施術を受けられていかがでしたか?
右足首:痛みもはれもなくなった。
左股関節/ひざ:ウォーキング中に立ち止まるくらいの痛みがあったが、今は、ほぼない。
どこに行っても股関節痛が良くならない...そんな時はご相談ください。

今回のTさんは当院での施術と日々のセルフケアに真面目に取り組んで、長年の症状を解消させることができました。
当院では施術者が施術だけを提供し、患者さんは施術だけを受けておけば身体は自然と良くなっていくとは考えておりません。
なぜなら、日常生活での過ごし方に慢性的な症状の原因があることがほとんどだからです。
そこを変えていかない限りは、施術で一時的に良くなったとしても、また時間が経つと元に戻ってしまいます。
そうならないためにも当院では患者さんのお話をよく聞きながら、二人三脚で原因の解明と解決策を作りあげて実践していただくことで、お喜びの声を多数いただいております。
「良薬は口に苦し」で最初のうちは日常生活の見直し、実践は大変かもしれません。
しかし、継続していくうちに自然と慣れて、それが当たり前になっていきますのでご安心ください。
股関節痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
このブログが股関節痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
※この記事は、実際の患者様の改善事例をもとに作成しております。効果には個人差がありますので、ご了承ください。
股関節痛(変形性股関節症)について詳しい当院の考え方や施術内容については、こちらの股関節の痛みの治療(変形性股関節症)の治療ページでも詳しく解説しております。
⬇️
https://sakamotodai-seikotsu.com/symptoms/股関節の治療/
【参考文献】
論文タイトル:
Manual therapy, exercise therapy, or both, in addition to usual care, for osteoarthritis of the hip or knee: a randomized controlled trial. 1: clinical effectiveness
著者・発行年・掲載誌:
Abbott JH, Robertson MC, Chapple C, et al.(2013)
Osteoarthritis and Cartilage
論文URL(またはDOI):
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23313532/
結論・要約:
股関節・膝関節の変形性関節症患者に対して、通常治療に徒手療法や運動療法を追加した場合の効果を検証した研究です。徒手療法群では1年後の痛みや身体機能に改善がみられ、保存療法の有効性を支持する結果が示されました。
論文タイトル:
Comparison of manual therapy and exercise therapy in osteoarthritis of the hip: a randomized clinical trial
著者・発行年・掲載誌:
Hoeksma HL, Dekker J, Ronday HK, et al.(2004)
Arthritis & Rheumatism
論文URL(またはDOI):
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15478147/
結論・要約:
股関節の変形性関節症患者に対して、徒手療法と運動療法を比較した研究です。徒手療法群では、痛み・股関節機能・可動域により良好な改善が認められました。
論文タイトル:
Manual therapy and therapeutic exercise in the treatment of osteoarthritis of the hip: a systematic review
著者・発行年・掲載誌:
Romeo A, Vanti C, Boldrini V, et al.(2013)
Reumatismo
論文URL(またはDOI):
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23877410/
結論・要約:
股関節変形性関節症に対する運動療法・徒手療法をまとめたシステマティックレビューです。運動療法は身体機能改善に有効であり、徒手療法も一定の改善効果が示唆されましたが、さらなる研究が必要とされています。
論文タイトル:
Effect of exercise therapy in patients with hip osteoarthritis: a systematic review and cumulative meta-analysis
著者・発行年・掲載誌:
Teirlinck CH, Luijsterburg PAJ, et al.(2023)
Osteoarthritis and Cartilage Open
論文URL(またはDOI):
https://www.oarsiopenjournal.com/article/S2665-9131(23)00005-5/fulltext
結論・要約:
18件のRCTを統合解析した結果、股関節症患者に対する運動療法は、治療直後だけでなく6〜9か月後でも痛みや身体機能の改善につながる可能性が示されました。
論文タイトル:
Exercise Therapy for Knee and Hip Osteoarthritis
著者・発行年・掲載誌:
Young JJ, et al.(2023)
Current Rheumatology Reports
論文URL(またはDOI):
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10199279/
結論・要約:
複数のシステマティックレビューを総括したレビュー論文です。股関節症に対して、筋力トレーニングや有酸素運動などの運動療法は、痛み軽減や身体機能改善に役立つと報告されています。
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

