
今回のブログでわかること(要約)
「肩こりがひどくなると喉まで痛い」「飲み込む時に違和感がある」とお悩みではありませんか。
喉の痛みというと風邪や耳鼻咽喉科の病気を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、検査で異常が見つからない場合は、首や肩の筋肉の緊張、姿勢のくずれが関係していることもあります。
今回は、耳鼻咽喉科では異常が見つからなかった40代女性が、肩こりと喉の痛みを改善された症例をご紹介します。
肩こりと喉の痛みにお困りだった40代女性Sさん
こんにちは。鹿児島市玉里団地の坂元台整骨院、院長の児玉寛武です。
今回ご紹介するSさんは、デスクワーク中心の会社員です。
もともと肩こりが強く、半年ほど前から喉の痛みや飲み込む時の違和感まで感じるようになりました。
心配になって耳鼻咽喉科を受診されましたが、大きな異常は見つかりませんでした。

「このまま良くならないのでは」と不安になっていた時、肩こりが喉の違和感につながることがあると知り、当院へ来院されました。
長く原因が分からない状態は、本当につらかったことと思います。
なぜ肩こりで喉が痛くなることがあるのでしょうか?
問診と検査を行うと、Sさんにはストレートネックと猫背がみられました。
さらに、お話を伺うと、趣味のドラマや映画を見る時は、ソファへ浅く腰掛け、背もたれへ身体を預ける姿勢が習慣になっていました。

この姿勢では頭が前へ出やすくなり、首や肩の筋肉は一日中頭を支え続けることになります。
私は患者さんによく、「頭は約5kgあるボウリングの球のような重さがあります」とお話ししています。
本来は背骨が支える重さを、頭が前へ出ることで首や肩の筋肉だけで支える状態になります。
その状態が毎日続くと筋肉は硬くなり、首の前側にある筋肉まで緊張しやすくなります。
喉は首の筋肉に囲まれるように存在しています。
例えるなら、ホースの周りを強く握ると水が流れにくくなるのと少し似ています。
筋肉が過度に緊張すると、喉の周囲にも負担がかかり、「飲み込みにくい」「喉が痛い」「何か引っかかる感じ」といった違和感につながることがあります。
もちろん、喉の痛みには感染症や耳鼻咽喉科の病気が隠れていることもあります。
そのため、まず医療機関で異常がないか確認することが大切です。
痛みを我慢しながら生活を続けることは、心身ともに大きな負担になりますよね。Sさんも大変だったことと思います。
身体全体を整え、姿勢を見直したことで改善へ
施術では、ソフトなカイロプラクティックで検査で問題が見つかった部分をやさしく調整しました。
肩だけではなく、首や背骨、骨盤まで身体全体のバランスを整えていきました。
さらに改善のためには、施術だけでは不十分です。
Sさんにはセルフケアにも取り組んでいただきました。
特にお願いしたのは、「30分に1回は座り直す」「硬めのイスへ深く腰掛ける」「当院でご紹介しているセルフケアを毎日続ける」という内容です。

身体は毎日の生活でつくられます。
歯医者さんで虫歯を治しても歯磨きをしなければ再発しやすいように、身体も施術だけでは良い状態を維持できません。
だからこそ、当院では患者さんと二人三脚で改善を目指しています。
最初は慣れない生活習慣に戸惑う方もいらっしゃいます。
しかし、「良薬は口に苦し」という言葉のように、続けるうちに自然と習慣になっていきます。
Sさんも真面目に取り組まれ、約2か月・6回の施術で肩こりも喉の痛みも大きく改善しました。
笑顔でお話しされる姿を見ることができ、私もうれしく思いました。
現在は月1回のメンテナンスで快適な毎日を過ごされています。
坂元台整骨院でSさんにご紹介したセルフケア
① 胸を開くストレッチ

スマホやパソコンを長時間使うと、肩が前へ入り、背中が丸くなりやすくなります。
この姿勢が続くと首が前へ出やすくなり、スマホ首が改善しにくくなります。
手のひらを天井側へ向けて頭より後方へ手を壁につけます。手はなるべく頭より上に来るのが望ましいです。
そしてそのまま身体ごと壁に近づけていくと、胸まわりがしっかり伸びるのを感じると思います。
深呼吸しながら左右30秒ずつキープします。
お風呂上がりや寝る前に行うと習慣にもなりやすく、身体もリラックスしやすくなります。
② 壁際に立って後頭部で壁を押しながら深呼吸

まず、壁に背中をつけて立ちます。次に、後頭部を壁につけます。その状態から首の後ろがピンと伸びている感覚が出るまでアゴを軽く引いていきます。後頭部が壁から離れないように軽く押し付けながら深呼吸を10回します。

深呼吸のポイントとしては3秒かけて息を鼻から吸い、6秒かけて息を吐き出す感じで、吸うと吐くを1:2の割合にします。息を吐き出す方を長めにするのがポイントです。
猫背が強くて壁に頭がつかない人は床に枕をして寝ていただいた状態で、同じようにアゴを引いて枕を押し付けながら深呼吸していただけたらと思います。

肩こりと喉の違和感でお悩みの方へ

肩こりが原因で喉に違和感が出ることはありますが、すべての喉の痛みが肩こりによるものではありません。
発熱や強い腫れなどがある場合は、まず医療機関での検査をおすすめします。
一方で、検査では異常がなく、肩こりや猫背、ストレートネックが気になる方は、身体全体を見直すことで改善につながることがあります。
当院では痛みのある場所だけではなく、姿勢や身体の使い方まで確認し、お一人おひとりに合わせた施術をご提案しています。
お困りの方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)

Q. 肩こりで喉が痛くなることはありますか?
首や肩の筋肉が強く緊張すると、喉の周囲へ負担がかかり、違和感や痛みを感じることがあります。
Q. 耳鼻咽喉科で異常がなくても喉は痛くなりますか?
あります。筋肉や姿勢が影響している場合もあります。ただし、まず医療機関で異常がないことを確認することが大切です。
Q. ストレートネックは肩こりに関係しますか?
関係します。頭が前へ出ることで首や肩の筋肉への負担が増え、肩こりや喉の違和感につながることがあります。
Q. セルフケアだけで改善しますか?
症状には個人差があります。身体の状態を確認したうえで、施術とセルフケアを組み合わせることをおすすめしています。
参考文献
・日本整形外科学会
「頚部痛(首の痛み)・肩こり」
https://www.joa.or.jp/public/sick/
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
https://www.jibika.or.jp/
・厚生労働省 e-ヘルスネット
「肩こり」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
・Côté P, et al.
The Burden and Determinants of Neck Pain in Workers
European Spine Journal.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12961053/
・Page MJ, Green S, Kramer S, et al.
Manual therapy and exercise for mechanical neck disorders
Cochrane Database of Systematic Reviews.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20556784/
・American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS)
Neck Pain
https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases--conditions/neck-pain/
・National Institute of Neurological Disorders and Stroke (NINDS)
Neck Pain Information Page
https://www.ninds.nih.gov/health-information/disorders/neck-pain
・Mayo Clinic
Neck pain
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/neck-pain/symptoms-causes/syc-20375581
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

