今回のブログでわかること【要約】

「肩こりがつらくなるたびにマッサージへ行っている」

「マッサージのあとは楽なのに、数日するとまた肩が重くなる」

そんな経験はありませんか?

マッサージで筋肉をほぐすことが、肩まわりのつらさをやわらげる方法のひとつになる場合があります。

しかし、肩へ負担がかかる姿勢や生活習慣が続いていれば、楽になっても再び肩こりを感じることがあります。

今回ご紹介するのは、長年の肩こりに悩んでいた50代女性Nさんです。

定期的にマッサージへ通っていましたが、数日すると肩こりが戻る状態をくり返していました。

坂元台整骨院では肩だけを見るのではなく、身体全体の状態や仕事、生活習慣まで確認しました。

施術とセルフケアを続けていただき、約7週間・7回で肩こりが大幅に改善。現在は肩こりのためにマッサージへ通うこともなくなり、月1回程度のメンテナンスを続けています。

今回はNさんの症例をもとに、肩こりとマッサージについてわかりやすくお話しします。

※施術による変化や改善までの期間には個人差があります。


「また肩がこってきた…」マッサージをくり返していた50代女性

Nさんは、長年肩こりに悩んでいました。

お仕事では書類作成が多く、毎日パソコンを使うデスクワークが続きます。

夕方になると首から肩が重くなり、仕事が終わるころには肩がガチガチに感じることもありました。

つらくなるとマッサージへ行き、肩をほぐしてもらいます。

その日は楽になります。

ところが、数日たつと、「また肩が重くなってきた……」と感じる状態をくり返していました。

仕事に加えて家事もあり、ご両親の身の回りのお世話もされていました。

自分の身体を休ませる時間をつくるのも、なかなか難しかったそうです。

50代になると、仕事だけでなく家族のことまで背負っている女性は少なくありません。

Nさんも、ご自身の身体を後回しにしながら毎日をがんばっていました。

長く続く症状に、不安やご心配も多かったことと思います。


なぜ肩こりはマッサージをしても戻ることがあるのでしょうか?

「マッサージしても戻るなら、マッサージには意味がないの?」と思う方もいるかもしれません。

そうとは限りません。

マッサージは、肩まわりの筋肉の緊張や不快感をやわらげる選択肢のひとつです。

ただし、考えておきたいのが「なぜ肩がこったのか」です。

たとえば、床に水がこぼれている場面を想像してください。

タオルで水をふけば、床は一度きれいになります。

しかし、蛇口から水が落ち続けていたら、しばらくすると床はまたぬれてしまいます。

肩こりもまったく同じではありませんが、似た考え方ができます。

肩をほぐして一時的に楽になっても、毎日肩へ負担をかけている要素が残っていれば、再びつらくなる可能性があります。

Nさんの場合、当院では肩そのものよりも、肩へ負担をかけ続けている背景に目を向けました。


Nさんを検査して気になったのは「頭の位置」でした

身体を確認すると、背中が丸まり、頭が身体より前へ出やすい姿勢になっていました。

肩も前へ入りやすい状態です。

人の頭にはそれなりの重さがあります。

重い荷物を身体の近くで持つ場合と、腕を伸ばして身体から離して持つ場合を比べると、後者のほうがつらく感じますよね。

頭も同じように、身体より前へ出た姿勢を長時間続ければ、首や肩まわりには負担がかかりやすくなります。

Nさんは、その姿勢で毎日長時間パソコンを使っていました。

さらに仕事へ集中すると、何時間も身体をほとんど動かさないことがありました。

当院では、長時間のデスクワークと身体の使い方が、肩こりをくり返す背景のひとつになっている可能性を考えました。

さぞかしおつらかったこととお察しいたします。


仕事・家事・ご両親のお世話による緊張にも目を向けました

Nさんには、もうひとつ気になることがありました。

仕事や家事に加えて、ご両親のお世話もされていたことです。

「仕事が終わったら休める」という生活ではありませんでした。

心理的なストレスだけで肩こりになるとは言い切れません。

一方で、ストレスや緊張が続くと身体へ力が入りやすくなったり、睡眠や休息へ影響したりすることがあります。

そこでNさんには、肩だけではなく身体全体の状態を確認したうえで施術をおこない、身体を休ませる時間をつくることも大切にしていただきました。

つらい症状を抱えながら、よく頑張ってこられたと思います。


坂元台整骨院では「肩をほぐすだけ」にしませんでした

肩こりで来院されたからといって、肩だけを施術するとは限りません。

坂元台整骨院では、首や背中、骨盤などを含めて身体全体を確認します。

Nさんにも検査結果をもとに、身体の状態に合わせた施術をおこないました。

さらに、

施術を受ける
↓
仕事へ戻る
↓
同じ姿勢を長時間続ける
↓
また肩がつらくなる

という流れをくり返さないため、生活習慣にも取り組んでいただきました。


Nさんに続けてもらった2つの肩こり対策

① 30分を目安に姿勢をリセットする

一日中「正しい姿勢」を続ける必要はありません。

むしろ大切なのは、同じ姿勢を長時間続けないことです。

仕事中は30分ほどを目安に一度立ち上がり、軽く身体を伸ばしてから座り直してもらいました。

パソコン画面も、できるだけ目線が下がりすぎない高さへ調整します。

姿勢がくずれたことに気づいたら戻す。

まずは、それだけでも構いません。

② ゆっくり吐く腹式呼吸

仕事や家事の合間には、呼吸へ意識を向けてもらいました。

当院では、鼻から3秒ほど吸って、6秒ほどかけてゆっくり吐く腹式呼吸をお伝えしています。

呼吸だけで肩こりが治るわけではありません。

しかし、ゆっくりとした呼吸は、仕事中に身体の力を抜くきっかけとして取り入れやすい方法です。

壁を使った運動なども、身体の状態を確認したうえでお伝えしました。


約7週間・7回で肩こりが大幅に改善

患者様の声【坂元台整骨院について】1

Nさんには施術を受けながら、ご自宅や職場での取り組みも続けていただきました。

すると、夕方に感じていた肩の重さが少しずつ減っていきました。

そして、約7週間・7回の施術で、長年悩んでいた肩こりが大幅に改善しました。

以前は肩こりがつらくなるたびにマッサージへ通っていましたが、現在は肩こりのためにマッサージへ行く必要もなくなったそうです。

今は月1回程度のメンテナンスを続けています。

来院されたころと比べて表情も明るくなり、私もうれしく思いました。

Nさんの症例から改めて感じたのは、施術だけでなく、ご本人が日常生活を変えていくことも大切だということです。

※本記事は実際の患者様の症例をもとに作成しています。施術の結果や改善までの期間には個人差があります。


まとめ|肩こりでマッサージをくり返している方へ

肩こりがつらいと、「とにかく肩をもんでほしい」と思いますよね。

マッサージで楽になること自体は悪いことではありません。

しかし、「マッサージを受けると楽になるけれど、またすぐ戻る」という状態が長く続いているなら、肩以外にも目を向けてみる価値があります。

長時間のデスクワーク、頭の位置、身体の使い方、運動量、睡眠、仕事や家庭での負担など、肩こりをくり返す背景は一人ひとり違います。

坂元台整骨院では、肩だけをほぐして終わるのではなく、なぜ肩へ負担が集まっているのかを身体全体から考えることを大切にしています。

「何年も肩こりが続いている」

「マッサージへ何度も通っている」

「その場では楽になるけれど、またつらくなる」

そんなお悩みがありましたら、一度ご相談ください。

毎日を少しでも楽に過ごせる方法を、いっしょに探していきましょう。

ご相談・ご予約はこちらから

肩こりの治療に関する症状別ページはこちらから


肩こりとマッサージについてよくある質問【FAQ】

Q1.肩こりにマッサージは効果がありますか?

肩まわりの筋肉の緊張や不快感をやわらげる方法のひとつです。ただし、肩こりの原因や身体の状態によって感じ方は異なります。

Q2.なぜマッサージを受けても数日で肩こりが戻るのでしょうか?

長時間のデスクワークや身体の使い方など、肩へ負担をかける環境が続いていることが考えられます。肩だけでなく、毎日の過ごし方も確認することが大切です。

Q3.肩こりは強くもんだほうがよいですか?

強ければよいとは限りません。強い刺激で痛みが増すこともあります。無理に強く押したり、痛みを我慢してもんだりすることはおすすめしません。筋繊維が傷ついて余計に硬くなってしまいます。

Q4.肩こりは整骨院へ相談できますか?

筋肉や関節、姿勢や身体の使い方などが関係している肩こりはご相談いただけます。ただし、手足の強いしびれや筋力低下、突然の激しい頭痛、胸痛、発熱などをともなう場合は、まず医療機関を受診してください。

Q5.何回くらい通えば肩こりは改善しますか?

症状の期間や生活環境によって異なります。Nさんは約7週間・7回で大幅な改善がみられましたが、すべての方が同じ経過になるわけではありません。


参考文献

  • 日本整形外科学会「肩こり」
  • Gross AR, et al. Massage for mechanical neck disorders. Cochrane Database of Systematic Reviews.
  • Sheikhhoseini R, et al. Effectiveness of therapeutic exercise on forward head posture: a systematic review and meta-analysis. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics. 2018.
  • López-de-Uralde-Villanueva I, et al. Respiratory dysfunction in patients with chronic neck pain: systematic review and meta-analysis. 2022.
  • Oakman J, et al. The ergonomic association between shoulder, neck/head disorders and sedentary activity among office workers: a systematic review. 2022.

(監修 柔道整復師 児玉寛武)