今回のブログでわかること(要約)

首から肩、肩甲骨、腕にかけて痛む症状は、「肩こりがひどくなった」と思われがちです。

ただ、こうした痛みの中には、首の骨の変化によって腕へ向かう神経の根元が刺激されているものがあります。「頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)」と呼ばれる状態です。

神経は首から肩や腕、手の先までつながっているため、問題が起きているのは首でも、痛みやしびれは肩や腕に出ることがあります。

この記事では、その仕組みと、神経の通り道である胸まわりと脇の下をゆるめるセルフケアを2つご紹介します。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!

この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武

カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。

「首から腕まで痛くて、じっとしていられない」というご相談

「起きている間ずっと、首から肩、肩甲骨、腕にかけて痛くて、じっとしていられない」

当院でも、こういったご相談をいただくことがあります。

楽しみにしていたウォーキングにも行けなくなった、今まで経験したことのない痛みで不安になる、という方もいらっしゃいます。

その痛みの原因として考えられることを、一緒に見ていきましょう。

①首から腕の痛みは「肩こりの悪化」とは限らない

首から肩、腕にかけて痛むと、多くの方は「肩こりがひどくなったのかな」と考えます。

ただ、こうした痛みの中には、肩ではなく首の神経が関わっているものがあります。

それが「頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)」です。首の骨の変化によって、腕へ向かう神経の根元が刺激されて起こるものです。

なお、腕に力が入りにくい、両手がしびれる、歩きにくいといった症状がある時は、医師の診察が必要な場合があります。

まず整形外科で検査を受けてください。

②なぜ首の神経が、肩や腕を痛くするのか

首から手の先までつながる「電気コード」

首の骨と骨のすき間からは、左右に1本ずつ神経が出ています。

この神経は、肩や肩甲骨のまわり、腕、そして手の先までつながっています。たとえるなら、首から手の先まで伸びている電気コードのような存在です。

通り道が狭くなると、根元が刺激される

年齢とともに、骨と骨の間のクッションである「椎間板(ついかんばん)」が薄くなったり、骨が変形したりすると、神経の通り道が狭くなります。

すると、神経の根元が刺激されたり、圧迫されたりします。

痛む場所と、原因がある場所は違うことがある

コードの根元が押されると、問題が起きているのは首なのに、コードの先にある肩や肩甲骨、腕に痛みやしびれを感じます。

痛む場所と、原因がある場所が違うことがある。ここが、今回いちばんお伝えしたいポイントです。

③首から腕の痛みに対する坂元台整骨院でのアプローチ

当院では、痛む場所だけを見るのではなく、まず体全体を検査して、反応が出ている場所を探していきます。

首から腕に痛みがあっても、首だけでなく、腰に反応が出ていることもあるからです。

そのうえで、カイロプラクティックという手技で、必要最小限の力加減でアプローチしていきます。

④自宅でできる「胸まわりと脇の下」のセルフケア

ご自宅でできるセルフケアを2つご紹介します。どちらも、胸まわりと脇の下をゆるめるストレッチです。

なぜ首ではなく、胸と脇の下なのか

首が原因なのに、なぜ胸や脇の下をゆるめるのか。それには理由があります。

首から出た神経は、鎖骨の下をくぐり、胸の奥から脇の下を通って、腕へと向かっていきます。電気コードでいうと、胸や脇の下は、コードが通っていく途中の道です。

この途中の道が、胸まわりのこわばりで狭くなっていると、根元で刺激を受けている神経に、さらに負担がかかりやすくなると私は考えています。

始める前の注意点

痛みやしびれが強くなる時は、無理をせず、すぐにやめてください。

腕は、痛みなく上がるところまでで大丈夫です。肘は曲がっていても構いません。

壁を使ったストレッチ

  1. 壁の横に立ちます。痛い側の肩を、壁に向けてください。左が痛い方なら、左肩を壁に向けて立ちます。
  2. 痛い側の腕を、バンザイするように上げて、手のひらを壁にぺたっとつけます。
  3. 壁から遠いほうの足を、一歩前に踏み出します。左が痛い方なら、右足です。
  4. 壁についた手はそのままに、体ごと壁へ寄りかかるように近づけていきます。脇の下から胸にかけて伸びる感じがあればOKです。
  5. そのまま30秒キープします。

椅子に座って脇の下を伸ばすストレッチ

  1. 椅子に浅く腰かけて、足の裏を床につけます。
  2. 痛い側の手を、痛みなく上がるところまで上げて、手のひらを外に向けます。
  3. 反対側の手で、痛い側の手首を握ります。
  4. 痛い側の脇の下を伸ばすイメージで、体を横に倒していきます。
  5. そのまま30秒キープします。

この2つを、朝・昼・夜に1回ずつ行ってみてください。夜は、お風呂上がりの体が温まっている時に行うのがおすすめです。

まとめ

今回のポイントをまとめます。

首から肩、肩甲骨、腕にかけての痛みは、肩こりではなく、首の神経の根元が刺激されて起きていることがあります。

痛む場所と、原因がある場所が違うことがあるんですね。

腕に力が入りにくい、両手がしびれるといった症状がある時は、医師の診察が必要な場合がありますので、まず整形外科で検査を受けてください。

セルフケアは、神経の通り道である胸まわりと脇の下をゆるめるストレッチを、それぞれ30秒ずつ、朝・昼・夜に行う方法です。

首の神経が関わる痛みは、不安も大きいと思います。同じような症状でお困りの方には、諦めないでいただきたいと思っています。

ご相談はホームページから

首から腕にかけての痛みでお悩みの方は、お一人で抱え込まずに、当院のホームページからお気軽にご相談ください。

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坂元台整骨院 児玉 寛武

監修:児玉 寛武/坂元台整骨院 院長