
今回のブログでわかること(要約文)
膝の痛みは、必ずしも膝そのものに原因があるとは限りません。今回ご紹介する50代女性の患者様も、整形外科では異常なしと言われていましたが、詳しくお身体を確認すると、原因は膝ではなく腰への負担や日常生活の変化にありました。施術による身体全体へのアプローチと生活習慣の見直しを継続したことで、約5週間かけて症状は改善していきました。このブログでは、膝の痛みの考え方や改善までの経過、日常生活で気をつけたいポイントについてご紹介します。
結論
膝の痛みは、痛みが出ている膝だけを見ても改善につながらないことがあります。身体全体のバランスや生活習慣、場合によっては腰など別の部位からの影響まで含めて原因を見極め、その原因に対して適切に対応することが改善への近道になることがあります。
こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開院しております、院長の児玉寛武です。
以下のようなことにお困りではありませんか?
「膝が痛くて病院を受診したが、異常なしと言われて困っている」
「膝が痛くて動くのがしんどい」
「階段の上り下りが特につらい」
このようなお悩みがあるときは、今回のブログがお役に立てるかもしれません。
膝の痛みにお困りだったTさんの来院に至るまでの経緯
Tさんはもともとスポーツが好きで、毎週ママさんバレーにも参加していました。
2週間ほど前から右膝の痛みが出てきて、趣味のママさんバレーもできない状態にお困りの様子でした。
心配になり、整形外科も受診されましたが「異常なし」との診断を受けたそうです。
しかし、膝の痛みは一向に治る気配がなかったので、当院を受診することになりました。
とても辛かったことと思います。

膝の痛みで多い変形性膝関節症とはどんな疾患なの?
変形性膝関節症とは、膝のクッションの役割をしている軟骨が少しずつすり減り、膝に炎症や変形が起きて痛みや動かしづらさが出る状態です。
わかりやすく例えるなら、「変形性膝関節症は、“長年使い続けた車のタイヤやクッションが少しずつすり減って、衝撃を吸収しにくくなった状態”」に似ています。
本来、膝の軟骨は歩く・立つ・階段を上るときの衝撃を和らげる役割をしています。
しかし年齢や姿勢のクセ、筋力低下、体重の負担、過去のケガなどが積み重なることで、そのクッションが徐々に薄くなり、骨同士が近づいて負担が集中するようになります。
すると、
「立ち上がる時に痛い」
「歩き始めがつらい」
「階段の上り下りがしんどい」
「正座がしづらい」
といった症状が出やすくなります。
また、痛みがあるからと動かさなくなると、今度は膝まわりの筋肉や関節が硬くなり、さらに動きにくくなる悪循環に入ることがあります。
ただし、レントゲンで変形があっても痛みが強くない人もいれば、変形が軽くても痛みが強い人もいます。
そのため、膝だけを見るのではなく、身体全体のバランスや股関節・足首の動き、日常生活の使い方まで含めて考えていくことが大切です。
今回のTさんは病院でのレントゲンでも異常はなく、動き自体もとてもよかったので、よくある変形性膝関節症からくる痛みではありませんでした。
当院の見立て|Tさんの膝の痛みの原因について

Tさんのお身体の状態を、問診・検査を通じて診させていただきました。
しかし、今までお身体のことに気をつけていただけあって、ゆがみや筋力低下もあまりみられずにとても良好なお身体に見えました。
ただ、検査の時に当院で使用する神経圧迫測定器(ナーブスコープ)で腰に強い炎症反応が1箇所見られました。
なぜここだけに炎症反応が出ているのか?原因を探るために「ここしばらく日常生活をどのように過ごしていたのか」、深掘りして質問を重ねていきました。
すると、「そういえばここ1ヶ月前から腹筋をはじめた」ということを思い出していただけました。

当院での見立てとしては、今までやっていなかった負荷高めの腹筋を急に毎日欠かさず行うようになったことによって、腰に炎症を起こしてしまって、その影響で膝に痛みが出ていたと判断いたしました。
腰から出ている神経は膝にもつながっておりますので、腰の炎症で膝に痛みが出てしまっている方は意外と多いように感じます。
そのような方に対して膝の治療だけを一生懸命しても治りません。
症状が出ているところと、症状の原因箇所が違うことは臨床でよくあります。
Tさんも原因がはっきりして安心されておりました。
今まで原因もわからずに、とても不安だったことと思います。
施術の経過|Tさんの改善に至るまで

施術内容といたしましては、ボキボキしないカイロプラクティック(整体)で身体のバランスを整えて、神経の流れを活性化させるように施しました。
ちなみに膝の方は施術でほとんど触っておりません。
あくまで原因に対してアプローチさせていただく方向性での施術でした。
施術計画通りに治療を継続することによって、合計7回の施術で徐々に症状は改善していきました。
「趣味のママさんバレーができるよになって嬉しい」とTさんが喜んでいるお姿を見て、私もとても嬉しい気持ちになりました。

施術をはじめてしばらくの期間中は、ママさんバレーや腹筋運動を休んでいただきました。
炎症が引いてきた頃合いをみて、慣らし程度からバレーに復帰していただいて、腹筋は腰に負荷をかけない形の「プランク運動」でしてもらうようにしていただきました。

このような日常生活での注意事項を守っていただくことによって、早期改善が期待できるようになります。
膝の痛みにお困りだった50代女性患者様の声

お名前 N・Tさん 年齢50代 女性
施術期間 5週間 施術回数 7回
Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか?
ひざの痛み
Q実際に施術を受けられていかがでしたか?
色々と話をしているうちに、腰の炎症からひざに来ているとの事で、原因が分かって良かったでした。
またメンテナンスでお世話になりたいと思います。
どこに行っても膝の痛みが良くならない...そんな時はご相談ください。

今回のTさんは当院での施術と日々の注意事項に真面目に取り組んで、膝の症状を解消させることができました。
当院では施術者が施術だけを提供し、患者さんは施術だけを受けておけば身体は自然と良くなっていくとは考えておりません。
なぜなら、日常生活での過ごし方に慢性的な症状の原因があることがほとんどだからです。
そこを変えていかない限りは、施術で一時的に良くなったとしても、また時間が経つと元に戻ってしまいます。
そうならないためにも当院では患者さんのお話をよく聞きながら、二人三脚で原因の解明と解決策を作りあげて実践していただくことで、お喜びの声を多数いただいております。
「良薬は口に苦し」で最初のうちは日常生活の見直し、実践は大変かもしれません。
しかし、継続していくうちに自然と慣れて、それが当たり前になっていきますのでご安心ください。
膝の痛みでお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
このブログが膝の痛みでお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
※この記事は、実際の患者様の改善事例をもとに作成しております。効果には個人差がありますので、ご了承ください。
膝の痛みの治療について詳しい当院の考え方や施術内容については、こちらの膝の痛みの治療ページでも詳しく解説しております
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【参考文献】
・Biomechanical and Clinical Relationships Between Lower Back Pain and Knee Osteoarthritis: A Systematic Review
Amarasinghe P, Wadugodapitiya S, Weerasekara I
2023年
Systematic Reviews
https://doi.org/10.1186/s13643-022-02164-3
・Interaction Between Low Back Pain and Knee Pain Contributes to Disability Level in Individuals With Knee Osteoarthritis
Iijima H, Suzuki Y, Aoyama T, Takahashi M
2018年
Osteoarthritis and Cartilage
https://www.oarsijournal.com/article/S1063-4584(18)31361-X/fulltext
・Current Evidence on Risk Factors for Knee Osteoarthritis in Older Adults: A Systematic Review and Meta-analysis
Silverwood V, Blagojevic-Bucknall M, Jinks C, et al.
2015年
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25447976/
・Effects of Manual Therapy and Strengthening Exercise on Pain in Patients with Knee Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-Analysis
Serrano-García B, et al.
2024年
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https://www.mdpi.com/2076-3417/15/1/215
・Low Back Pain: Evaluation and Management
StatPearls Publishing
2025年
NCBI Bookshelf
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK538173/
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

