
今回のブログでわかること【要約】
「膝を曲げると痛い」「しゃがむと右膝がつらい」と感じていませんか?
膝痛が続くと、階段や立ち上がりだけでなく、仕事や家事までつらくなってしまいます。
今回ご紹介するのは、膝を曲げると右膝に痛みが出ていた50代女性・看護師Aさんの症例です。
整形外科でレントゲン検査を受けても、骨に目立った異常はみられませんでした。しかし、痛み止めや湿布を使っても症状が変わらず、仕事にも支障が出ていました。
当院でお身体を確認すると、骨盤から背骨にかけてバランスのくずれがみられました。
さらに生活習慣をくわしくお聞きすると、自宅でよくしていた「横座り」が、Aさんのお身体のくずれ方と関連している可能性が考えられました。
そこで、身体全体のバランスを整えながら生活姿勢も見直していただき、6週間・5回の施術で膝痛は大きく改善しました。
※施術による変化や必要な期間には個人差があります。
- 1. 今回のブログでわかること【要約】
- 2. 膝を曲げると右膝が痛かった50代女性看護師
- 3. 整形外科でレントゲン検査を受けても目立った異常はありませんでした
- 4. 「膝が痛いから膝だけを見る」では足りないことがあります
- 5. 身体のくずれと「横座り」の関係に気づきました
- 6. 骨盤から背骨を整え、膝の動きも確認しました
- 7. 横座りを控え、膝がつらい間はイスを使っていただきました
- 8. 6週間・5回の施術で膝痛が大幅に改善
- 9. 膝を曲げると痛いときは「膝以外」にも目を向けてみましょう
- 10. 膝を曲げると痛いときによくある質問【FAQ】
- 10.1. Q1.膝を曲げると痛いのですが、年齢のせいでしょうか?
- 10.2. Q2.レントゲンで異常がなくても膝が痛むことはありますか?
- 10.3. Q3.膝が痛いときも正座をしたほうがよいですか?
- 10.4. Q4.横座りは膝によくないのでしょうか?
- 10.5. Q5.どのくらいで膝痛は改善しますか?
- 11. 参考文献
膝を曲げると右膝が痛かった50代女性看護師
今回ご紹介するAさんは、50代の女性で看護師として働いています。
もともと肩こりや腰痛を感じることはありましたが、3か月ほど前から新しい悩みが出てきました。
右膝を曲げると痛いのです。
はじめのうちは「そのうちよくなるかな」と思っていたそうですが、なかなか痛みは引きませんでした。
看護師のお仕事では、立ったり歩いたりするだけではありません。

患者さんのお世話をするときには、しゃがんだり、中腰になったり、立ち上がったりする動作を何度もくり返します。
たとえば、ドアの蝶番が少しずつ動きにくくなるように、毎日の小さな負担でも、積み重なると動作のたびにつらさを感じることがあります。
Aさんも、しだいに仕事中の膝痛が気になるようになっていました。
思うように身体が動かない日々は、想像以上にご負担の大きいものだと思います。
整形外科でレントゲン検査を受けても目立った異常はありませんでした
痛みが続いたため、Aさんは整形外科を受診しました。

レントゲンなどの検査を受けましたが、骨には目立った異常はみられないとのことでした。
その後は、痛み止めや湿布を処方され、経過を見ることになりました。
しかし、しばらくたっても膝を曲げたときの痛みに大きな変化はありませんでした。
「検査では大きな問題がない。でも、曲げると痛い」
Aさんにとっては、とても不安だったと思います。
そこで、何とか仕事を楽に続けたいという思いから、当院のホームページをご覧になり来院されました。
「膝が痛いから膝だけを見る」では足りないことがあります
当院では、まず問診と検査をていねいにおこないます。

Aさんのお身体を確認すると、骨盤から背骨にかけてバランスのくずれが目立っていました。
膝は単独で動いているわけではありません。
股関節、骨盤、足首などと協力しながら、立つ、歩く、しゃがむといった動作をおこなっています。
たとえるなら、膝は「チームの一員」です。
チームのほかのメンバーがうまく動けなくなると、膝だけががんばりすぎてしまう場合があります。
そこでAさんにも、膝だけではなく身体全体を確認しながら、負担につながっている要素を探していきました。
身体のくずれと「横座り」の関係に気づきました
当院が大切にしているのは、施術をする前に「なぜ今のお身体になったのか」を考えることです。
生活のなかに負担につながる習慣が残ったままだと、施術で身体を整えても、また同じ負担をくり返してしまうことがあるからです。
そこでAさんに、自宅での過ごし方についてくわしくお聞きしました。
すると、床に座るときによく「横座り」をしていることがわかりました。

横座りは、両脚を左右どちらかへ流して座る姿勢です。
左右が同じ形になりにくいため、長い時間や同じ方向でくり返すと、骨盤や股関節まわりにかかる負担が左右で変わることがあります。
Aさんの場合、検査で確認した身体のバランスと、いつもの横座りによって負担がかかりやすい方向がよく似ていました。
そのため、横座りの習慣も膝への負担に関係している可能性があると考えました。
骨盤から背骨を整え、膝の動きも確認しました

施術では、骨盤から背骨にかけて身体全体のバランスを整えることから始めました。
さらに、膝の動きを確認しながら、大腿骨と脛骨の関係についても細かく調整しました。

施術後に右膝を曲げてもらうと、来院時よりもスムーズに動かせるようになりました。
ただし、一度動きやすくなったからといって、そこで終わりではありません。
長いあいだ続いてきた身体の使い方や生活習慣も、少しずつ見直す必要があります。
そのため、Aさんには施術とあわせて、自宅での座り方も変えていただきました。
横座りを控え、膝がつらい間はイスを使っていただきました
Aさんには、床で座る場合は無理のない範囲で正座を基本にしていただくようお伝えしました。
ただし、膝が痛い時期に無理をして正座をする必要はありません。
膝を深く曲げると痛い場合は、硬めのイスに深く腰かけ、左右のおしりにできるだけ均等に体重をのせて過ごすようにしていただきました。

そして、いつも同じ方向へ脚を流す横座りは控えていただきました。
長年のクセを変えるのは、思っている以上に大変です。
それでもAさんは、ご自身のお身体のために座り方を意識して生活してくださいました。
6週間・5回の施術で膝痛が大幅に改善
施術と生活習慣の見直しを続けた結果、Aさんの右膝の痛みは6週間・5回の施術で大きく改善しました。
膝を曲げる動作も楽になり、仕事中の立ち座りやしゃがむ動作もしやすくなりました。
そして、
「仕事で身体が動きやすくなってよかったです」

と笑顔で話してくださいました。
看護師というお仕事を続けながら膝痛に悩んでいたAさんが、以前より楽に身体を動かせるようになったことを、私もうれしく思いました。
その後は、よい状態を保つためのメンテナンスへ移行しています。
膝を曲げると痛いときは「膝以外」にも目を向けてみましょう

膝を曲げると痛い原因はひとつではありません。
変形性膝関節症、半月板の問題、靭帯や腱への負担などが関係する場合もあります。
腫れが強い、熱をもっている、急に動かせなくなった、転倒後から強く痛むといった場合には、まず整形外科などの医療機関で診てもらうことが大切です。
一方で、検査で大きな異常がみられなくても、痛みが続く方はいらっしゃいます。
今回のAさんでは、膝だけではなく、骨盤や背骨をふくめた身体のバランスと、毎日の横座りに着目したことが改善への手がかりになりました。
「年齢のせいだから仕方ない」
「レントゲンで異常がないから我慢するしかない」
と、あきらめる前に、一度いつもの姿勢や身体の使い方まで見直してみることも大切です。
坂元台整骨院では、痛い場所だけを見るのではなく、普段のお仕事や座り方、身体の使い方までお聞きしながら、一人ひとりに合った方法を考えていきます。
膝を曲げると痛い、しゃがむのがつらい、仕事や家事に支障が出ているという方は、お気軽にご相談ください。
膝の痛みの治療に関する症例別ページはこちらからご覧になれます
膝を曲げると痛いときによくある質問【FAQ】

Q1.膝を曲げると痛いのですが、年齢のせいでしょうか?
年齢だけが原因とは限りません。関節や半月板などの問題だけでなく、身体の使い方や股関節・足首の動きなど、いろいろな要素が関係することがあります。痛みが続く場合は、まず医療機関で状態を確認することをおすすめします。
Q2.レントゲンで異常がなくても膝が痛むことはありますか?
あります。レントゲンは骨の状態を確認するために役立ちますが、痛みには筋肉や腱、関節周辺の組織、身体の使い方などが関係する場合もあります。検査で大きな異常がなくても痛みが続く場合は、身体全体の動きを確認することもひとつの方法です。
Q3.膝が痛いときも正座をしたほうがよいですか?
痛みを我慢して正座をする必要はありません。膝を深く曲げると痛い時期は、硬めのイスに深く腰かけるなど、痛みの出にくい姿勢を選びましょう。
Q4.横座りは膝によくないのでしょうか?
横座りをしたから必ず膝痛になるわけではありません。ただし、いつも同じ方向へ脚を流して長時間座っていると、骨盤や股関節などへの負担が左右で変わる場合があります。座り方をときどき変えることも大切です。
Q5.どのくらいで膝痛は改善しますか?
症状や原因、生活環境によって異なります。今回のAさんは6週間・5回で大幅に改善しましたが、すべての方が同じ期間や回数で改善するわけではありません。当院ではお身体を確認したうえで、施術の進め方をご説明しています。
参考文献
- 日本整形外科学会「変形性膝関節症」
- 日本整形外科学会・日本運動器科学会『変形性膝関節症診療ガイドライン2023』
- 日本理学療法士協会「変形性膝関節症」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動・運動」
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

