今回のブログでわかること(要約)
毎日のようにこめかみがズキズキする頭痛は、病院で検査を受けても「異常なし」と言われることが少なくありません。
今回ご紹介する患者さんは、頭そのものではなく、首の一番上にある骨(上部頸椎)のゆがみが頭痛の根本原因になっていました。
首の一番上の骨のすぐ近くには、体を休ませる副交感神経が通っています。ここにゆがみが起きると、体を休ませるブレーキが効きにくくなり、交感神経が働き続けて、こめかみの筋肉が緊張したままになります。
夕方になるほど頭痛がひどくなっていたのも、朝からアクセルを踏み続けた結果が積み重なるためでした。
対策として、自宅でできる頚椎1番のピンポイントセルフケアをご紹介します。
詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!
この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武
カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。
- 1. 今回のブログでわかること(要約)
- 1.1. この記事を書いた人
- 2. 「毎日こめかみがズキズキする」40代女性のお悩み
- 3. こめかみの頭痛は「頭そのもの」が原因とは限らない
- 4. なぜ首の一番上の骨のゆがみが、こめかみの頭痛につながるのか
- 4.1. 自律神経は車の「アクセル」と「ブレーキ」
- 4.2. こめかみの筋肉が緊張したままになる
- 5. 坂元台整骨院での「こめかみの頭痛」へのアプローチ
- 6. 自宅でできる「頚椎1番のピンポイントセルフケア」
- 6.1. ポイントの見つけ方
- 6.2. セルフケアのやり方
- 6.3. 行うときの注意点
- 7. まとめ
- 8. ご相談はホームページから
- 8.1. 参考文献
「毎日こめかみがズキズキする」40代女性のお悩み

先日、40代の女性の方が当院にいらっしゃいました。
保育士のお仕事をされている方です。
「毎日毎日、こめかみのまわりがズキズキしてつらいんです…」とお話しされていました。
特に夕方になるとキツくなることが多く、薬を飲みながら仕事と家事をこなす毎日が、本当に苦痛だったとのことでした。
痛みが続くと気持ちまで沈んでしまう。子供たちと接するお仕事だからこそ、落ち着いた気持ちで働きたい。そんな思いで来院されました。
しかし、当院で施術を続けて、頭痛の本当の原因から対処することで、症状が緩和されていきました。
その後、患者さんから喜びの声をいただくことができました。
こめかみの頭痛は「頭そのもの」が原因とは限らない

こめかみがズキズキすると、多くの方は「頭に何か問題があるのでは」と考えます。
念のため病院で検査を受けること、これはとても大切です。
ただ、「異常なし」と言われたのに痛みだけは毎日続いている、という方も少なくありません。
そういう場合、頭そのものではなく、別のところに原因が隠れていることがあります。
この患者さんも、体を検査すると、首の一番上にある骨、上部頸椎(じょうぶけいつい)のゆがみが見つかったのです。
なぜ首の一番上の骨のゆがみが、こめかみの頭痛につながるのか

首の一番上の骨は、頭のすぐ下で重たい頭を支えている、土台のような骨です。
そして、そのすぐ近くを、体を休ませる働きをする「副交感神経」が通っています。

自律神経は車の「アクセル」と「ブレーキ」
自律神経には、体を動かす交感神経と、体を休ませる副交感神経の2つがあります。
車でたとえるなら、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキです。

首の一番上の骨にゆがみが起きると、このブレーキ役の働きが妨げられてしまう。私は施術の中で、そう感じています。
ブレーキが効かなければ、アクセル役の交感神経が働き続け、血管は縮み、筋肉は緊張したまま力が抜けなくなります。
こめかみの筋肉が緊張したままになる
こめかみのあたりには、ものを噛む時に使う大きな筋肉があります。

そこが緊張し続けることで、ズキズキとした頭痛につながっていたのです。
夕方になるとひどくなっていたのも、朝から動き続けてアクセルを踏み続けた結果が、夕方にかけて積み重なるためでした。
交感神経が優位になりやすい方に、夕方から夜にかけて頭痛が強くなる特徴が出やすいのは、このためです。
坂元台整骨院での「こめかみの頭痛」へのアプローチ

当院では、痛む場所だけを見るのではなく、まず体全体を検査して、どこに問題が出ているのかを確認していきます。
この患者さんの場合、問題が出たのは骨盤部と、首の一番上の骨である「C1(第一頸椎)」でした。しかも右側です。

そこに対して、カイロプラクティックという手技で、体になるべく負担の少ない形でアプローチしていきます。強く押したり、無理に力を加えたりすることはありません。
2回目に来院された時には「だいぶ楽になりました」と喜んでおられました。
週に1回の施術を5回続ける頃には、ほとんど頭痛が出なくなり、今は月に1回のメンテナンスになっています。
自宅でできる「頚椎1番のピンポイントセルフケア」

ご自宅でできるセルフケアとして、頚椎1番のピンポイントセルフケアをご紹介します。
ポイントの見つけ方

- 首の力を抜いて、顔をまっすぐ前に向けます。
- 耳たぶのつけ根のすぐ裏側を探ると、硬い大きな骨の出っぱりがあります。乳様突起(にゅうようとっき)という骨です。その出っぱりのすぐ下、骨が尽きたところがポイントになります。
- 左右の手の中指の先端で、左右のポイントを同時に軽く押します。
- 左右を押し比べてみて、痛みや不快な感覚がある側。そこが使うポイントです。
先ほどの患者さんの場合は、右側のC1に問題が出ていたので、右側のポイントを使っていただくようにお伝えました。
セルフケアのやり方

- 首の力を抜いて顔をまっすぐ前に向け、ポイントのある側の手の中指の先端で、そのポイントを押さえます。
- そのまま60秒間、押さえ続けながら腹式呼吸を行います。
行うときの注意点
ポイントを探す時は、まず軽く押してみて、分からなければ、もう少し強く押して探してみてください。
ただし、実際にセルフケアをする時に押す強さは、「当てる」もしくは「さわる」程度で十分です。力でグイグイ押し込むようなことは、決してしないでください。
続けていると、反応の出るポイントが左右で入れ替わることが稀にあります。その時は、使うポイントを変えてください。
また、続けても変化が出ない、あるいは前より体調が優れないという場合は、押す力が強すぎるか、使っているポイントが違っている可能性があります。押す力を弱めるか、反対側のポイントを押してみてください。それでも変わらないようでしたら、セルフケアは中止してくださいね。
まとめ
今回のポイントをまとめます。
病院で「異常なし」と言われた頭痛でも、首の一番上の骨のゆがみが関わっていることがあります。
そのゆがみによってブレーキ役の副交感神経が働きにくくなり、交感神経が優位のまま、こめかみの筋肉が緊張して頭痛につながります。
対策は、耳の後ろの骨の下にあるポイントを、反応が出る側だけ60秒間、やさしく押さえながら腹式呼吸を行うセルフケアです。
今回の患者さんは、週に1回の施術を5回続ける頃にはほとんど頭痛が出なくなり、今は月に1回のメンテナンスになっています。
こめかみの頭痛で「病院に行ったけれど異常なしと言われた」という方でも、改善できる可能性は十分にあります。毎日薬を飲みながら我慢するしかないと諦めてしまうのは、もったいないかもしれません。
ご相談はホームページから

こめかみの頭痛や、原因のわからない不調でお悩みの方は、当院のホームページからお気軽にご相談ください。
坂元台整骨院 児玉 寛武
参考文献
- Núñez-Cabaleiro P, Leirós-Rodríguez R. Effectiveness of manual therapy in the treatment of cervicogenic headache: a systematic review. Headache. 2022;62(3):271-283.
- Bini P, et al. The effectiveness of manual and exercise therapy on headache intensity and frequency among patients with cervicogenic headache: a systematic review and meta-analysis. Chiropr Man Therap. 2022;30:49.
- Martins L, et al. Efficacy of nonsurgical interventions for the management of adults with cervicogenic headache: a systematic review and meta-analyses. Ann Phys Rehabil Med. 2026;69(4):102070.
- Chaibi A, Russell MB. Manual therapies for cervicogenic headache: a systematic review. J Headache Pain. 2012;13(5):351-359.
- Howard PD, et al. Manual examination in the diagnosis of cervicogenic headache: a systematic literature review. J Man Manip Ther. 2015;23(4):210-218.
監修:児玉 寛武/坂元台整骨院 院長


