今回のブログでわかること(要約)

毎日のようにこめかみがズキズキする頭痛は、病院で検査を受けても「異常なし」と言われることが少なくありません。

今回ご紹介する患者さんは、頭そのものではなく、首の一番上にある骨(上部頸椎)のゆがみが頭痛の根本原因になっていました。

首の一番上の骨のすぐ近くには、体を休ませる副交感神経が通っています。ここにゆがみが起きると、体を休ませるブレーキが効きにくくなり、交感神経が働き続けて、こめかみの筋肉が緊張したままになります。

夕方になるほど頭痛がひどくなっていたのも、朝からアクセルを踏み続けた結果が積み重なるためでした。

対策として、自宅でできる頚椎1番のピンポイントセルフケアをご紹介します。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!

この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武

カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。

「毎日こめかみがズキズキする」40代女性のお悩み

先日、40代の女性の方が当院にいらっしゃいました。

保育士のお仕事をされている方です。

「毎日毎日、こめかみのまわりがズキズキしてつらいんです…」とお話しされていました。

特に夕方になるとキツくなることが多く、薬を飲みながら仕事と家事をこなす毎日が、本当に苦痛だったとのことでした。

痛みが続くと気持ちまで沈んでしまう。子供たちと接するお仕事だからこそ、落ち着いた気持ちで働きたい。そんな思いで来院されました。

しかし、当院で施術を続けて、頭痛の本当の原因から対処することで、症状が緩和されていきました。

その後、患者さんから喜びの声をいただくことができました。

こめかみの頭痛は「頭そのもの」が原因とは限らない

こめかみがズキズキすると、多くの方は「頭に何か問題があるのでは」と考えます。

念のため病院で検査を受けること、これはとても大切です。

ただ、「異常なし」と言われたのに痛みだけは毎日続いている、という方も少なくありません。

そういう場合、頭そのものではなく、別のところに原因が隠れていることがあります。

この患者さんも、体を検査すると、首の一番上にある骨、上部頸椎(じょうぶけいつい)のゆがみが見つかったのです。

なぜ首の一番上の骨のゆがみが、こめかみの頭痛につながるのか

首の一番上の骨は、頭のすぐ下で重たい頭を支えている、土台のような骨です。

そして、そのすぐ近くを、体を休ませる働きをする「副交感神経」が通っています。

自律神経は車の「アクセル」と「ブレーキ」

自律神経には、体を動かす交感神経と、体を休ませる副交感神経の2つがあります。

車でたとえるなら、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキです。

首の一番上の骨にゆがみが起きると、このブレーキ役の働きが妨げられてしまう。私は施術の中で、そう感じています。

ブレーキが効かなければ、アクセル役の交感神経が働き続け、血管は縮み、筋肉は緊張したまま力が抜けなくなります。

こめかみの筋肉が緊張したままになる

こめかみのあたりには、ものを噛む時に使う大きな筋肉があります。

そこが緊張し続けることで、ズキズキとした頭痛につながっていたのです。

夕方になるとひどくなっていたのも、朝から動き続けてアクセルを踏み続けた結果が、夕方にかけて積み重なるためでした。

交感神経が優位になりやすい方に、夕方から夜にかけて頭痛が強くなる特徴が出やすいのは、このためです。

坂元台整骨院での「こめかみの頭痛」へのアプローチ

当院では、痛む場所だけを見るのではなく、まず体全体を検査して、どこに問題が出ているのかを確認していきます。

この患者さんの場合、問題が出たのは骨盤部と、首の一番上の骨である「C1(第一頸椎)」でした。しかも右側です。

そこに対して、カイロプラクティックという手技で、体になるべく負担の少ない形でアプローチしていきます。強く押したり、無理に力を加えたりすることはありません。

2回目に来院された時には「だいぶ楽になりました」と喜んでおられました。

週に1回の施術を5回続ける頃には、ほとんど頭痛が出なくなり、今は月に1回のメンテナンスになっています。

自宅でできる「頚椎1番のピンポイントセルフケア」

ご自宅でできるセルフケアとして、頚椎1番のピンポイントセルフケアをご紹介します。

ポイントの見つけ方

  1. 首の力を抜いて、顔をまっすぐ前に向けます。
  2. 耳たぶのつけ根のすぐ裏側を探ると、硬い大きな骨の出っぱりがあります。乳様突起(にゅうようとっき)という骨です。その出っぱりのすぐ下、骨が尽きたところがポイントになります。
  3. 左右の手の中指の先端で、左右のポイントを同時に軽く押します。
  4. 左右を押し比べてみて、痛みや不快な感覚がある側。そこが使うポイントです。

先ほどの患者さんの場合は、右側のC1に問題が出ていたので、右側のポイントを使っていただくようにお伝えました。

セルフケアのやり方

  1. 首の力を抜いて顔をまっすぐ前に向け、ポイントのある側の手の中指の先端で、そのポイントを押さえます。
  2. そのまま60秒間、押さえ続けながら腹式呼吸を行います。

行うときの注意点

ポイントを探す時は、まず軽く押してみて、分からなければ、もう少し強く押して探してみてください。

ただし、実際にセルフケアをする時に押す強さは、「当てる」もしくは「さわる」程度で十分です。力でグイグイ押し込むようなことは、決してしないでください。

続けていると、反応の出るポイントが左右で入れ替わることが稀にあります。その時は、使うポイントを変えてください。

また、続けても変化が出ない、あるいは前より体調が優れないという場合は、押す力が強すぎるか、使っているポイントが違っている可能性があります。押す力を弱めるか、反対側のポイントを押してみてください。それでも変わらないようでしたら、セルフケアは中止してくださいね。

まとめ

今回のポイントをまとめます。

病院で「異常なし」と言われた頭痛でも、首の一番上の骨のゆがみが関わっていることがあります。

そのゆがみによってブレーキ役の副交感神経が働きにくくなり、交感神経が優位のまま、こめかみの筋肉が緊張して頭痛につながります。

対策は、耳の後ろの骨の下にあるポイントを、反応が出る側だけ60秒間、やさしく押さえながら腹式呼吸を行うセルフケアです。

今回の患者さんは、週に1回の施術を5回続ける頃にはほとんど頭痛が出なくなり、今は月に1回のメンテナンスになっています。

こめかみの頭痛で「病院に行ったけれど異常なしと言われた」という方でも、改善できる可能性は十分にあります。毎日薬を飲みながら我慢するしかないと諦めてしまうのは、もったいないかもしれません。

ご相談はホームページから

こめかみの頭痛や、原因のわからない不調でお悩みの方は、当院のホームページからお気軽にご相談ください。

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坂元台整骨院 児玉 寛武

参考文献

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  3. Martins L, et al. Efficacy of nonsurgical interventions for the management of adults with cervicogenic headache: a systematic review and meta-analyses. Ann Phys Rehabil Med. 2026;69(4):102070. 
  4. Chaibi A, Russell MB. Manual therapies for cervicogenic headache: a systematic review. J Headache Pain. 2012;13(5):351-359. 
  5. Howard PD, et al. Manual examination in the diagnosis of cervicogenic headache: a systematic literature review. J Man Manip Ther. 2015;23(4):210-218. 

監修:児玉 寛武/坂元台整骨院 院長