
今回のブログでわかること(要約)
今回ご紹介するのは、屋根の塗装関係のお仕事をされている60代男性Iさんのギックリ腰の症例です。
Iさんは過去に首と腰の椎間板ヘルニアを経験しており、日ごろから前かがみで作業することが多く、身体への負担が積み重なっていました。そんななか、仕事中に荷物を持ち上げようとしたことをきっかけにギックリ腰を発症。来院時は椅子に座ることも難しいほどの痛みがありました。
身体の状態をくわしく確認し、負担をおさえたカイロプラクティックによる施術を行った結果、3日間・2回の施術でギックリ腰の症状は改善しました。
現在は再発予防も考え、定期的なメンテナンスとIさんの身体に合わせたセルフケアを続けています。
この記事では、Iさんのギックリ腰の原因として考えられたこと、施術から改善までの経過、そして再発を防ぐために大切なセルフケアについて、実際の症例をもとにご紹介します。
※施術の効果や改善までの期間には個人差があります。
ギックリ腰のIさんが来院に至るまでの経緯
こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
今回はギックリ腰になってしまったIさんが改善に至るまでの症例をご紹介したいと思います。
Iさんは元々、屋根の塗装関係をメインとしたお仕事をされていました。
ずっと下向きな仕事だったこともあり、過去に首の椎間板ヘルニア(骨と骨の間にあるクッションが破けて神経を圧迫してしまう症状)や、腰の椎間板ヘルニアにもなっていました。

施術の勉強を積み重ねてきている方は、このような患者さんの施術の難しさは痛感するところだと思います。
今回は仕事中にかがんだ状態から荷物を持ち上げようと軽く踏ん張っただけですが、ギックリ腰になってしまいました。
問診票を書いていただこうと思いましたが、痛みで椅子にも座れない状況を見て、大変おつらい状況であることをお察しいたしました。
私の見立て|Iさんのギックリ腰の原因について

Iさんのお身体の状態を、問診・検査を通じてみさせていただきました。
カイロプラクティック特有な見方や各種整形外科的検査なども組み合わせて総合的にみさせていただきました。
今回のIさんは頚椎(首の骨)に1箇所と腰椎(腰の骨)に1箇所大きな原因が見られました。
この部分は過去に椎間板ヘルニアも起こしていたところと一致します。
おそらく前かがみによる日々の作業と夏場の暑さで身体の負担が限界に達しており、ちょっとした持ち上げ動作が引き金になりギックリ腰を引き起こしたものと思われました。
屋根上の照り返しの強い猛暑の中で突然腰を痛めてしまい、大変おつらかったことと思います。
施術の経過|Iさんの改善に至るまで
Iさんのお身体の状態では必要最小限の刺激で、無理のない施術が必要になってきます。
そこで、ソフトな刺激のカイロプラクティックを用いて腰と首の施術を行いました。
そしてその日は入浴はシャワー程度にして、アルコールやカフェインを控えて早めに就寝するようお伝えしました。
後日、2回目来院された時は「初回の施術した次の日の翌朝起きたら、かなりラクになっていました」と大変喜んでおり、私としても嬉しく思いました。
結局、施術期間3日間・施術回数2回でギックリ腰自体は良くなった症例になります。
しかしながらヘルニアを過去にしていますし、かなりお身体への負担も大きいお仕事をしているのでメンテナンスの必要性をご本人も感じていたため、現在はメンテナンス通院を定期的にされています。
坂元台整骨院ではその方に合ったセルフケアを考えてお伝えします
1ヶ月に1回メンテナンスでお身体を整えても、それ以外の時間は自分で身体のことは気をつけておかないと、負担の大きいお仕事ですし、また元に戻ってきてしまう可能性があります。
そこでIさんのお身体に合ったセルフケア動画を私自身で作成して、当院の公式ラインで個別に送り、実践していただくことにしました。

今はいろいろなセルフケア動画が簡単に見れる時代で便利です。
しかし、それらのセルフケアがその方に合っているかどうかというのは実際のところその方のお身体を見てみないとわかりません。
今までにもYouTubeを見てセルフケアをしてみたが、逆に悪化してしまったと言って治療に来られた方も何人もいます。
一度、信頼のできる治療院でしっかり身体の状態を把握してもらってからアドバイスされるセルフケアはとても信頼できるし、効果もあると考えています。
なぜなら皆さんそれぞれがまったく異なるお身体ですので、セルフケアもそれぞれが変わってきて当然だと思うからです。
いろいろご自身で試してみたけどうまくいってない方は、専門家に一度相談してみるのもおすすめします。
まとめ|ギックリ腰は痛みが改善した後の身体づくりも大切です

今回ご紹介した60代男性Iさんは、仕事中に前かがみの状態から荷物を持ち上げようとした際に、突然ギックリ腰を発症しました。
来院されたときは椅子に座ることも難しいほどの痛みがありましたが、身体の状態を確認したうえで必要最小限の刺激で施術を行い、3日間・2回の施術でギックリ腰の症状は改善しました。
ただ、今回のギックリ腰は「荷物を持ち上げたこと」だけが原因だったとは考えていません。
Iさんには過去に首や腰の椎間板ヘルニアがあり、さらに前かがみになることが多い仕事や、夏場の暑さなどによる身体への負担も積み重なっていました。そこへ荷物を持ち上げる動作が加わり、最後の引き金になった可能性があります。
ギックリ腰は、痛みがなくなれば身体の状態がすべて元どおりになったとは限りません。
とくにIさんのように身体への負担が大きい仕事を続けている方や、過去に腰を痛めた経験がある方は、再び腰を痛めないための身体の管理や、その方に合ったセルフケアを続けることも大切です。
Iさんも現在は定期的なメンテナンスを受けながら、ご自身の身体に合わせたセルフケアを続けています。
「何度もギックリ腰をくり返している」「自分でストレッチをしているけれど良くならない」「どんなセルフケアが自分に合うのかわからない」という方は、一度身体の状態をきちんと専門家に確認してみることをおすすめします。
坂元台整骨院では、腰だけを見るのではなく、普段のお仕事や身体の使い方なども含めて状態を確認し、その方に合わせた施術やセルフケアをご提案しています。
つらいギックリ腰でお困りのときは、無理をせずお気軽にご相談ください。
※施術の効果や改善までの期間には個人差があります。強いしびれや筋力低下、排尿・排便の異常、発熱などをともなう場合は、医療機関での診察が必要になることがあります。
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参考文献
- Qaseem A, et al. Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain. Ann Intern Med. 2017.
└ 急性・亜急性腰痛に対する非薬物療法についてまとめた診療ガイドライン。 - George SZ, et al. Interventions for the Management of Acute and Chronic Low Back Pain: Revision 2021. J Orthop Sports Phys Ther. 2021.
└ 腰痛に対する運動、セルフケア、患者教育などについてまとめたガイドライン。 - World Health Organization. WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain. 2023.
└ 慢性腰痛に対する運動や教育など、長期的な身体管理についてまとめたガイドライン。
(監修 柔道整復師 児玉寛武)


