
今回のブログでわかること(要約)
「オスグッドと診断され、なかなか膝の痛みが引かない」
「部活を休んでいるので、早く練習に戻りたい」
「湿布やオスグッドバンドを使っているけれど、あまり変わらない」
成長期のお子さんが大好きなスポーツをできなくなると、ご本人はもちろん、ご家族も心配になると思います。
今回ご紹介するのは、オスグッド病による膝の痛みで歩くこともつらくなっていた、中学1年生Hさんの症例です。
病院で診断を受け、湿布や痛み止め、オスグッドバンドを使っていましたが、思うような変化がみられず、ご家族の紹介で坂元台整骨院へ来院されました。
当院では身体の状態を確認しながら施術を行い、施術期間中の運動内容や姿勢についてもお伝えしました。
3回目には痛みがかなり軽くなり、4週間・5回の施術を終えるころには、ほぼ痛みを感じなくなり、バドミントンへ復帰することができました。
今回はHさんの症例をもとに、オスグッド治療で大切にしたい考え方や、スポーツ復帰までの過ごし方についてご紹介します。
オスグッドの膝の痛みで歩くのもつらかった中学1年生
今回ご紹介するHさんは、バドミントン部に所属する中学1年生です。
1か月ほど前から膝のお皿の少し下に痛みが出はじめ、しだいに歩くことまでつらくなっていました。
病院を受診すると「オスグッド病」と診断され、湿布や痛み止め、膝の下へ装着するオスグッドバンドなどで負担を減らす処置を受けました。

しかし、なかなか痛みが軽くなりません。
バドミントンの練習だけでなく、学校の体育にも参加することがむずかしくなっていました。
問診でHさんとお話をすると、「できるだけ早くバドミントンに戻りたいです」という気持ちが強く伝わってきました。
スポーツが好きな学生さんにとって、「休む」というのは大人が思っている以上につらいことがあります。
私自身も学生時代に野球をしていましたが、野球肘になったり、骨折したりして、思うように競技ができない時期を経験しています。
みんなが練習しているのに、自分だけ参加できない。
焦りや悔しさを感じた経験があるからこそ、Hさんの「早く戻りたい」という気持ちはよく分かりました。
だからといって、痛みを我慢して練習を続ければよいわけではありません。
早く復帰したいからこそ、身体を休ませる時期と、できる運動を続ける時期を分けることが大切です。
オスグッド治療は膝だけでなく身体全体を確認することも大切
オスグッド病は成長期のスポーツをする子どもに多くみられ、膝のお皿の下にある脛骨粗面という部分へ負担がくり返しかかることで、痛みや腫れなどが起こります。
とくに走る、ジャンプする、急に止まるといった動きでは、太ももの前にある大腿四頭筋が強く働きます。
イメージとしては、強いゴムひもが膝の下を何度も引っぱっているような状態です。

成長期の身体へ同じ負担が何度も加われば、膝の下が悲鳴をあげることがあります。
ただし、当院では痛みのある膝だけを見るのではなく、姿勢や骨盤、背骨、股関節など身体全体の状態も確認します。
Hさんにも問診と検査を行い、身体の状態に合わせて、お灸や刺す鍼を使わずに東洋医学的な考え方から身体へ働きかける遠絡療法と、身体への負担が少ないソフトなカイロプラクティックを行いました。
膝だけを強く押したり、痛みを我慢させたりする施術ではありません。
そして施術期間中は、バドミントンをいったん休んでもらいました。
ただ、すべての運動をやめたわけではありません。
膝への負担が少ない上半身のトレーニングやストレッチに取り組んでもらい、普段の姿勢についてもお伝えしました。

スポーツ復帰をめざす期間は、車でいう「ピットイン」のようなものです。
止まっているように見えても、次にしっかり走るための大切な準備期間です。
痛みがある場所を休ませながら、できることを続ける。
Hさんにも、そんな気持ちで取り組んでもらいました。
4週間・5回の施術で痛みが軽くなりバドミントンへ復帰
Hさんは施術とともに、運動量の調整やストレッチ、姿勢の見直しにもまじめに取り組んでくれました。
そして3回目の来院時、「痛みがだいぶマシになってきました」とうれしそうに報告してくれました。
来院されたころより表情も明るくなり、私も少し安心したことを覚えています。
その後も身体の状態を確認しながら施術を続け、4週間・5回の施術を終えるころには、膝の痛みはほとんど気にならなくなりました。
そして無事にバドミントンへ復帰することができました。

「またバドミントンができる」
とうれしそうなHさんの表情を見たときは、私自身もうれしく思いました。
オスグッド治療では、痛みのある膝だけに目を向けるのではなく、運動量や身体の使い方なども含めて考えることが大切です。
また、スポーツ復帰を急ぎすぎると、痛みが再び強くなる場合もあります。
休む・整える・動かす・少しずつ競技へ戻す。
階段を一段ずつ上がるように、身体の状態を確認しながら進めていくことが大切だと考えています。
オスグッドで部活動を休んでいる学生さん。
お子さんが「早くスポーツに戻りたい」と悩んでいるご家族。
病院でオスグッドと診断されたものの、なかなか痛みが軽くならず不安を感じている方。
お困りでしたら、お気軽に坂元台整骨院へご相談ください。
競技へ戻ることまで見すえながら、一人ひとりの身体の状態を確認していきます。
※施術による変化や競技復帰までの期間には個人差があります。
よくある質問(FAQ)

Q1.オスグッド病とはどんな病気ですか?
成長期の子どもに多くみられる膝の障害です。太ももの前の筋肉につながる腱が、膝のお皿の下にある脛骨粗面をくり返し引っぱることで、痛みや腫れなどが起こります。
Q2.オスグッドになったら部活は休んだほうがよいですか?
痛みの程度によって判断が変わります。歩くだけでも強く痛む場合などは無理に練習を続けず、医療機関や専門家へ相談してください。休んでいる期間でも、膝に負担をかけない運動ができる場合があります。
Q3.オスグッドバンドを使っても痛い場合はどうすればよいですか?
バンドだけで痛みが変わらない場合は、運動量や太ももの柔軟性、身体の使い方なども確認する必要があります。痛みを我慢して競技を続けるのは避けましょう。
Q4.オスグッドからスポーツへ復帰する目安はありますか?
日常生活や基本的な運動で痛みがないことなどを確認しながら、段階的に競技へ戻していくことが大切です。復帰時期は症状や競技によって異なります。
Q5.今回の中学生はどれくらいで復帰しましたか?
Hさんは4週間・5回の施術を行い、5回目には痛みがほぼ気にならなくなり、バドミントンへ復帰しました。ただし、同じオスグッドでも回復までの期間には個人差があります。
参考文献
・日本整形外科学会(JOA)
「オスグッド病」一般向け疾患解説
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osgood_schlatter_disease.html
・日本スポーツ整形外科学会
成長期のスポーツ障害に関する情報
https://www.jsoa.or.jp/
・Smith JM, Varacallo M.
Osgood-Schlatter Disease. StatPearls.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK441995/
・Corbi F, et al.
Osgood-Schlatter Disease: Appearance, Diagnosis and Treatment.
Healthcare (Basel). 2022.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35885790/
・Rathleff MS, et al.
Activity Modification and Knee Strengthening for Osgood-Schlatter Disease.
Orthopaedic Journal of Sports Medicine. 2020.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32284945/
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

