今回のブログでわかること(要約)

「日中はそれほど痛くないのに、夜になると腰から足が痛くて眠れない…」

このようなお悩みはありませんか?

夜だけ現れる腰から足にかけての痛みは、「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちです。しかし、原因は腰だけにあるとは限りません。

今回は、夜になると腰から脚にかけて痛みが強くなり、眠れなくなっていた60代女性の症例をご紹介します。

このブログでは、夜だけ痛みが出る原因と、ご自宅でできる対策についてわかりやすく解説します。


夜だけ腰から足が痛くて眠れない60代女性の症例

こんにちは。

鹿児島市の坂元台整骨院、院長の児玉です。

先日、60代の女性が来院されました。

立ち仕事をされている方で、「夜、布団に入ってしばらくすると、腰から脚にかけて下半身全体が痛くなって眠れないんです」とご相談くださいました。

もともと眠りが浅いことにも悩まれていましたが、夜中の痛みが加わったことで睡眠が十分に取れなくなり、疲れが抜けない毎日を過ごされていました。

日中は仕事や家事を何とかこなせるものの、夜になると痛みで何度も目が覚めてしまうため、「このままずっと眠れないのではないか」という不安を抱えて来院されました。

当院では身体全体の状態を確認し、痛みの本当の原因へアプローチする施術を行いました。

その結果、約1か月・5回の施術で夜間の痛みは改善し、現在は月1回のメンテナンスで良い状態を維持されています。

では、なぜ夜だけ腰から足が痛くなっていたのでしょうか。


夜だけ腰や足が痛くなる原因とは?

「睡眠中の原因不明の痛み」と片付けないことが大切

夜だけ腰や足が痛くなると、「体質だから仕方ない」「年齢のせいだろう」と諦めてしまう方が少なくありません。

また、日中はほとんど症状がないため、病院で検査を受けてもレントゲンなどでは異常が見つからないこともあります。

さらに、「もしかすると、むずむず脚症候群ではないか」と心配される方もいらっしゃいます。

むずむず脚症候群は、夜になると脚に不快感が現れ、じっとしていられなくなる病気です。

症状の出る時間帯は似ていますが、「夜だけ脚がつらい」という症状にはさまざまな原因があります。

もちろん、神経や血管の病気など、医療機関で詳しい検査が必要なケースもあります。

しかし今回の患者さんは、レントゲンでは異常が見つからず、身体全体を検査した結果、別の原因が見えてきました。

それが、身体の「巡り」の低下だったのです。

ここが今回の一番大切なポイントです。


夜になると腰から足が痛くなる本当の原因

身体の「巡り」が低下すると痛みが出やすくなる

私たちの身体では、血液やリンパ液、水分、酸素、栄養などが絶えず全身を巡っています。

これらが身体の隅々まで行き渡ることで、細胞へ酸素や栄養が届けられ、不要になった老廃物も回収されています。

今回の患者さんは、この「巡り」がもともと下半身で低下していました。

そして、その状態が夜になると痛みとして現れていたのです。

夜は副交感神経が優位になり身体は回復モードに入る

私たちの身体は夜になると、副交感神経が優位になります。

これは身体を休ませ、日中の疲労を回復させるために欠かせない働きです。

この時間帯になると、血液は内臓など身体を回復させるために重要な場所へ優先的に送られるようになります。

これは、畑へ水を送る用水路をイメージするとわかりやすいでしょう。

夜になると、まず母屋の近くの田んぼへ水を送るように、水の流れが切り替わります。

ところが、水路が細くなっていたり詰まりやすくなっていたりすると、一番遠い田んぼまでは十分な水が届きません。

身体も同じように、もともと巡りが低下している下半身では、酸素や栄養が届きにくくなり、老廃物も滞りやすくなります。

その結果、腰から脚にかけて痛みとして現れていたのです。

さらに日中は、立ったり歩いたりすることで、ふくらはぎの筋肉がポンプのような役割を果たし、血液やリンパの流れを助けています。

しかし夜、横になって身体を動かさなくなると、この筋肉のポンプ作用も少なくなります。

そのため、日中は気にならなかった巡りの低下が夜になると表面化し、

「寝ようとすると痛い」

「夜だけ眠れない」

という状態につながっていたと考えられました。

夜の腰から足の痛みを和らげるセルフケア

身体の巡りを助ける「1対2」の深呼吸

夜だけ腰から足が痛くて眠れない方に、ご自宅で試していただきたいセルフケアがあります。

それが、「深呼吸」です。

今回大切なのは、痛む場所だけを何とかしようとするのではなく、身体全体の巡りを助けることです。

やり方はとてもシンプルです。

鼻からゆっくり息を吸い、口から時間をかけて吐きます。

ポイントは、「吸う」よりも「吐く」を長くすることです。

例えば、

  • 4秒かけて吸う
  • 8秒かけてゆっくり吐く

という「1対2」のリズムを意識してみてください。

深く呼吸をすると、肺の下にある横隔膜が大きく動きます。この動きがポンプのような役割を果たし、身体の巡りを助けてくれます。

また、ゆっくり息を吐くことで副交感神経が働きやすくなり、身体がリラックスしやすくなります。

無理に大きく吸う必要はありません。

「最後までゆっくり吐き切ること」を意識して行ってみてください。

めまいや息苦しさを感じた場合は、無理をせず中止してください。


坂元台整骨院で行った施術

セルフケアは身体の巡りをサポートする方法ですが、根本的な改善には、巡りが悪くなっている原因そのものへアプローチすることが大切です。

今回の患者さんには、身体全体のバランスを確認したうえで、遠絡療法(えんらくりょうほう)を中心に施術を行いました。

遠絡療法は、手足のツボを利用しながら身体全体の巡りを整え、本来の回復力を引き出すことを目的とした施術です。

痛みのある場所だけではなく、身体全体の流れを整えることで、下半身まで酸素や栄養が届きやすい状態を目指しました。


約1か月・5回の施術で夜の痛みが改善

初回の施術後は、「身体が軽くなった気がします」という変化を感じていただきました。

その後も施術を継続することで、夜中に目が覚める回数が少しずつ減り、3回目頃には、「以前より眠れる日が増えてきました」と話してくださいました。

約1か月・5回の施術が終わる頃には、「夜の腰から脚の痛みがほとんど気にならなくなり、ぐっすり眠れるようになりました」と喜んでいただくことができました。

現在は、再発予防のため月に1回のメンテナンスを続けられています。

※施術の効果や改善までの期間には個人差があります。

まとめ|夜だけ腰から足が痛くて眠れない方へ

今回ご紹介した60代女性は、夜になると腰から脚にかけて痛みが強くなり、眠れない状態が続いていました。

身体全体の状態を確認した結果、巡りの低下が関係していると考え、施術とセルフケアを継続したことで、約1か月・5回の施術で夜間の痛みは改善しました。

今回のポイントをまとめると、

1. 夜だけ出る下半身の痛みは、原因不明とあきらめず、体の「巡り」の滞りを疑ってみる

2. 夜は血液が回復のために内臓側へ配分され、体を動かさないぶん下半身の巡りも助けが減るため、もともとの滞りが痛みとして出やすい

3. 対策は、吸う対吐くを「1対2」で、ゆっくり吐ききる深呼吸で、巡りと自律神経を整える

ということでした。

「夜になると腰から足が痛くて眠れない」

「病院では異常がないと言われたけれど、夜だけ痛みが出る」

そのようなお悩みをお持ちの方は、一人で悩まず、身体全体の状態を見直してみることも大切です。

鹿児島市で夜間の腰痛や足の痛み、原因がはっきりしない下半身の不調でお悩みの方は、お気軽に坂元台整骨院までご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 夜になると腰から足が痛くなるのは、むずむず脚症候群でしょうか?

必ずしもむずむず脚症候群とは限りません。むずむず脚症候群は、脚に不快感があり、動かしたくなる症状が特徴です。一方で、夜だけ腰から足にかけて痛みが出る場合は、腰椎疾患や血流の問題、筋肉や神経の影響など、さまざまな原因が考えられます。症状が続く場合は、まず医療機関で検査を受けることをおすすめします。

Q2. 夜だけ足が痛くなるのに、昼間は痛くないのはなぜですか?

日中は歩行や立ち仕事によって筋肉のポンプ作用が働き、血液やリンパの流れが保たれやすくなります。一方、夜は身体を動かす機会が減るため、もともと巡りが低下している部分では症状が現れやすくなることがあります。

Q3. 深呼吸だけで夜の痛みは改善しますか?

深呼吸は自律神経を整え、身体の巡りをサポートするセルフケアとして役立ちます。しかし、すべての症状が深呼吸だけで改善するわけではありません。症状が続く場合は、原因に応じた検査や施術を受けることが大切です。

Q4. 夜になると腰から足が痛い場合は病院を受診した方がよいですか?

はい。強いしびれや筋力低下、発熱、排尿・排便障害を伴う場合や、痛みが急激に悪化している場合は、早めに整形外科などの医療機関を受診してください。重大な病気が隠れていないことを確認したうえで、身体全体の状態を見直すことが重要です。

Q5. 夜間の腰や足の痛みは整体で相談できますか?

医療機関で大きな異常がないことを確認したうえで、姿勢や身体のバランス、筋肉の緊張などが関係している場合は、整体などで身体全体の状態を確認することも選択肢の一つです。症状の原因は人それぞれ異なるため、一人ひとりに合わせた対応が大切です。


参考文献

  1. 日本神経学会. むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)診療ガイドライン
    https://www.neurology-jp.org/guidelinem/
  2. 日本整形外科学会. 腰痛について
    https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット. 快適な睡眠
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html
  4. 厚生労働省 e-ヘルスネット. 自律神経失調症
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html
  5. American Academy of Sleep Medicine. Restless Legs Syndrome
    https://sleepeducation.org/sleep-disorders/restless-legs-syndrome/
  6. National Institute of Neurological Disorders and Stroke (NINDS). Restless Legs Syndrome Fact Sheet
    https://www.ninds.nih.gov/health-information/disorders/restless-legs-syndrome