
「畑仕事の後はいつも腰が痛くてつらい」
「そのうち自然と良くなるだろうと思っていたが、なかなか改善しない...」
「最近、畑仕事だけでなく、日常生活にも腰痛のせいで影響が出てきた」
このようなお悩みがあるときは今回のブログがお役に立てるかもしれません。
- 1. 畑仕事での腰痛の原因や効果的な対策・予防法について解説します
- 2. 畑仕事や農作業で腰痛になる原因とは?前かがみ姿勢が腰に与える負担
- 2.1. 前かがみ姿勢による負担
- 2.2. 中腰やしゃがみ動作の繰り返し
- 2.3. 前かがみ姿勢の多さや、偏った身体の使い方による身体のゆがみ
- 3. 畑仕事による腰痛を予防する方法|しゃがみ方・身体の使い方のポイント
- 3.1. しゃがむ時は片脚をつく
- 3.2. 小さな腰掛けイスやガーデニングカートを使用して畑仕事をしてみる
- 3.3. 左右均等に身体を使って作業してみる
- 4. 畑仕事で腰痛に悩んでいた70代男性が改善した実際の症例
- 5. どこに行っても農作業の腰痛が良くならない...そんな時はご相談ください。
畑仕事での腰痛の原因や効果的な対策・予防法について解説します

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
畑仕事をしていると、
「長時間しゃがんでいたら腰が痛くなる...」
「作業後に腰が固まって動きづらい...」
そんなお悩みはありませんか?
畑仕事は身体に良いイメージがありますが、実は腰に大きな負担がかかりやすい作業でもあります。
しかし、原因を正しく理解し、対策をとることで腰痛は十分に予防・改善が可能です。
今回のブログでは畑仕事での腰痛で、日常生活に支障が出て、趣味のゴルフもできなくなってしまった70代男性患者さん(以下Tさん)が、実際につらい腰痛を解消した事例について書いております。
Tさんの腰痛の原因や、どのような日常生活を送りながら腰痛を解消・予防していったのか、実際の臨床についても詳しくブログにまとめていますので、もしつらい腰痛にお悩みでしたらこのブログ内容がお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
畑仕事や農作業で腰痛になる原因とは?前かがみ姿勢が腰に与える負担
前かがみ姿勢による負担

畑仕事はどうしても前かがみの姿勢が続きやすくなってしまいます。
この姿勢は最も腰に負担のかかる姿勢になります。普通にまっすぐ立っている時より1.5倍~2.2倍もの負荷が腰にかかると言われています。
この姿勢は腰の筋肉に強い負担がかかり、緊張し続ける状態になります。腰の筋肉が伸ばされながら収縮するため、腰まわりの血流も悪化してしまいます。
例えるなら、ホース(血管)の中を流れている水(血液)があるとして、固くなった筋肉がホースを踏んづけて、流れが悪くなってしまっているのと同じ状態になっていると言えます。
血の巡りが悪くなると、腰まわりの筋肉や組織に栄養を供給できなくなり、やがて腰痛を引き起こすことになります。
畑仕事に夢中になっていると、こうなってしまうのも無理もないことです。
中腰やしゃがみ動作の繰り返し

畑仕事はしゃがんだ姿勢や中腰を繰り返すことも多いと思います。
しゃがむことで腰から背中の筋肉が引き伸ばされ、その状態が続くと徐々に血流が悪くなり筋肉が硬くなってしまいます。そして、しゃがんだ状態で股関節を大きく曲げた状態が続くと、脚の付け根の前側やその奥にある筋肉が縮こまってしまい、いざ立ち上がった時に股関節をスムーズに伸ばすことができず、結果として腰が伸びない、身体をまっすぐ起こすことができないということになってしまいます。
また、足首の硬い人や、股関節まわりの硬い人などは本来使うべき股関節や足首が動かないため、代わりに腰が無理に曲げるかたちに動いてしまい、腰への負荷が大きくなってしまう場合もあります。
さらには、腰を丸めた状態でしゃがみ続けると椎間板(腰の骨と骨の間にあるクッション)への圧力が増大し、腰痛やヘルニアの原因となってしまうこともありえます。
でも、基本的にしゃがんだり、中腰にならないとできない作業ですのでこうなってしまうのは致し方ないですよね。
前かがみ姿勢の多さや、偏った身体の使い方による身体のゆがみ

Tさんのお身体を問診や検査で詳しく診させていただくと、日頃の前かがみ姿勢の多さと、いつも右側に重心をかけて作業をするクセ(例えば、いつもスコップ使う時は右足で踏み込んで土を掘り返している)により、猫背や身体の横方向への傾きなどが見られました。
例えば、あなたのお家の床がちょっと傾いていたり、柱が少し曲がっていたらどうなるでしょう?
「ドアがスムーズに閉まらない」、「すき間風が入る」「家電の位置がずれて落ちやすくなる」といった、ちょっとした不具合が出てきますよね。
家そのものが壊れたわけではなくても、バランスが崩れているだけでいろんな場所に影響が出ます。
これは人の身体も同じです。人の身体も家と同じように、骨や筋肉でできた骨組みが全体のバランスを保っています。
日常のちょっとしたクセ、「猫背で畑仕事を続ける」「足を組む」「横座りをする」「立つ時に片足に体重をかける」など、こうした「小さな傾き」が積み重なると、身体という家の柱が少しずつゆがんでしまうんです。
家のゆがみがドアや窓に影響するように、身体のゆがみもいろんな部分に波及します。例えば肩こりや腰痛をはじめとする、さまざまな身体の痛みを引き起こす原因になります。
つまり、痛い場所が原因ではなく、身体全体のバランスの崩れが根っこにあることが多いんです。
でも、自分で自分の身体のゆがみを自覚するのは難しいですよね。
今回のTさんはこの身体のゆがみを調整することで腰痛が治っていきました。
そして施術の効果をなるべく維持してもらうために大切なことを、以下の予防法としてお伝えしました。
畑仕事による腰痛を予防する方法|しゃがみ方・身体の使い方のポイント
Tさんには、普段以下のようなことに気をつけていただきながら作業してもらうことにしました。
しゃがむ時は片脚をつく

腰から背中が丸まってしまうほど腰への負担が大きくなってしまうので、なるべく丸くならないようなしゃがみ姿勢をとることがポイントになります。
片脚は地面につけて、もう片方は膝を立てます。膝を立てている側の脚と身体の間に適度な大きさのクッションや折りたたんだバスタオルなどをかませてあげると無理なく自然に身体が起き上がります。
もし、しゃがみ姿勢の時間が長くなりそうであれば15分に1回は立ち上がって伸び入れてあげるといいです。
小さな腰掛けイスやガーデニングカートを使用して畑仕事をしてみる

百均などに売っている小さな腰掛けイスを使用してしゃがんでみると、とても楽に作業ができます。
まず腰掛けイスに座って足を広げます。
そして足を広げたことによって、背筋を伸ばしたままの状態で前に身体を倒していけば楽にしゃがんだ状態と同じ作業をすることが可能となります。
庭仕事や農作業の多い方は「ガーデニングカート」というとても便利なアイテムもありますので、そちらを使用するとより効率的にかつ、腰痛予防もできながら作業できますのでおすすめです。

左右均等に身体を使って作業してみる
Tさんは普段、スコップで土を掘る時もいつも右足で踏み込んで掘っていたそうです。
また、クワもいつも同じ方向の持ち手で作業していたとのことでした。
そこで、右と同じくらい左の足も使って同じスコップ作業などもしていただくようにしました。
クワは逆の持ち手でも同じくらい作業していただくようにしました。
なぜなら、身体のゆがみは今までと同じような生活を送っていると、施術で整えても時間の経過とともにまた戻ってしまうからです。
慣れないうちは大変だったとお察しします。
でも、そのおかげもあり、施術の効果・持続時間もどんどん伸びていきました。
畑仕事で腰痛に悩んでいた70代男性が改善した実際の症例

お名前 田代善文さん 年齢70代
施術期間4週間 施術回数5回
どのような症状、お悩みでご来院されましたか?
腰痛で動くのが大変でした。
実際に施術を受けられていかがでしたか?
日々、施術の効果が出てくるのがわかり、約1週間程で完治に近い状態になりました。
ありがとうございました...感謝です。
・腰痛が治ってから今では趣味のゴルフにも行けて、楽しそうにゴルフの報告をするお姿を見ていて、私としてもとても嬉しく思います。
・定期的なメンテナンスをすることで調子の良い状態が続いています。
どこに行っても農作業の腰痛が良くならない...そんな時はご相談ください。

今回のご紹介した方法を毎日実践していただくことで、農作業の腰痛が解消される可能性があります。お悩みの方はぜひ実践してみてください。
しかし、実践を継続してもなかなかつらい農作業の腰痛が解消されない時は他にも原因が考えられるかもしれません。
農作業の腰痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
このブログが農作業の腰痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
※この記事は、実際の患者様の改善事例をもとに作成しております。効果には個人差がありますので、ご了承ください。
【参考文献】
・日本整形外科学会「腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)」
・厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」
・農林水産省「農作業安全対策(農作業事故・身体負担予防に関する情報)」
・農業・食品産業技術総合研究機構「農作業における身体負担軽減技術・作業姿勢に関する研究」
・World Health Organization “WHO Guidelines on Physical Activity and Sedentary Behaviour” (2020)
・National Institute for Health and Care Excellence “Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management (NG59)”
・American College of Physicians “Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain” (2017)
・日本理学療法士協会「姿勢・身体の使い方・運動療法に関する情報」
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

