「荷物を持ち上げようとした瞬間、ギックリ腰になってしまった」

「ギックリ腰の痛みでイスに座ることも苦痛でできない」

「ギックリ腰のせいで日常生活に大きな支障が出ている」

このような症状でお悩みの方は、この度のブログがお役に立てるかもしれません。

シップやコルセットでは対処できなかったギックリ腰の治し方について解説します。

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。

今回のブログでは突然のギックリ腰の痛みに、イスに座ることすらできなくなってしまった30代男性患者さん(以下Iさん)が、当院での施術とともに、日常生活でギックリ腰を早く解消させる取り組みを並行して続けたことにより、4日で解消された事例になります。

実際の臨床での場面なども詳しく解説しておりますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

Iさんがギックリ腰になってしまった原因について

Iさんは普段のお仕事でトラックに荷物を積み込んで配送するお仕事をしているとのことです。

数年前にもギックリ腰を起こしたとのことで、その時は丸3日ほど動けずに寝ていたそうです。

とてもつらかったと思います。

私もギックリ腰の経験がありますが、あれは本当につらいですよね。

今回は荷物の積み下ろしをしている最中に激痛が走って、思うように動けなくなってしまったとのことでした。

どうにかならないかと思っていた時に、職場の方のご紹介で当院に来院することになりました。

問診や検査でIさんのお身体の状態を診させていただくと、猫背気味でお身体のゆがみが顕著に見られました。

また毎日長時間運転するため、腰から股関節まわり、太ももの筋肉がガチガチに固まってしまっていました。

今回のIさんのギックリ腰の原因は、毎日の長時間運転で腰まわりに負担がかかってしまっていたこと。そしてその状態でたくさんの荷物の積み下ろしを繰り返したことによって腰への疲労の蓄積が限界に達してギックリ腰になってしまったと考えられます。

施術としては身体のゆがみを調整させていただきました。

でも毎日のお仕事を一生懸命に頑張っていると、こうなってしまうのも無理もないことです。

長時間の運転の後に腰痛が起きやすい原因について

一般的に腰痛が起きる原因としてはみなさん、重たいものをよく持つとか、腰を曲げて作業するような仕事をしている人などをイメージすることが多いかと思います。

ところが、長年整骨院で働いていると、仕事で座りっぱなしになるデスクワークのお仕事の方や、ドライバーのお仕事をしている方などが腰痛で多く整骨院に来院されます。

そして、このような方々のお身体を検査で診させていただくと共通していることがあります。

腰から股関節、骨盤周囲の筋肉や関節の動きが硬くなってしまっている。

背中が猫背になり、頭も前方へ突き出すような姿勢になっている。

このような共通点がありますが、どうして運転しているだけにも関わらずこのような身体になってしまうのでしょうか?

人の身体は長時間同じ姿勢でいると、筋肉や関節は固まりやすくなってしまいます。

映画館で2~3時間じっと映画観た後、終わって動き出そうとした時に身体が固まっている感覚を体験されたりはないでしょうか?

車の運転にしてもやはり、運転時間が長くなればなるほど筋肉や関節は固まってきます。

車の運転座席はソファーのように多少沈み込むような構造になっているので、骨盤自体も後ろに倒れやすい姿勢になりがちです。その状態からハンドルを握り、前屈みになるので背中も猫背になり、頭も前方に突き出すような姿勢になってしまいます。

このような姿勢を長時間続けることで、腰から股関節、骨盤周囲の筋肉や関節の動きが硬くなってしまい、ここの血の巡りを阻害することのなります。血の巡りが悪くなると、腰回りの筋肉や組織に栄養を供給できなくなり、やがて腰痛を引き起こすことになります。

また、このような腰から股関節、骨盤周囲の筋肉は呼吸の働きを司る横隔膜(おうかくまく)と繋がっています。上記で説明した猫背姿勢で運転してしまうとより、横隔膜の機能を阻害してしまい呼吸が浅くなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

呼吸が浅くなってしまうと酸素の取り込みに制限が起こり、十分な酸素を体内に取り入れることができなくなってしまいます。

人間の身体は血の流れによって全身の筋肉や内臓、脳などといった組織に栄養と酸素を送り届けています。

腰や股関節、骨盤周囲の筋肉や関節が硬くなると血の循環が悪くなり、酸素や栄養を腰回りの筋肉に送り届ける量が減ってしまいます。そこに呼吸も浅くなる状態が加わり、酸素供給量が低下して、より腰痛を発症しやすい状況が車の運転で出来上がります。

でも、毎日お仕事に集中して頑張っていると、こうなってしまうのも無理もないことです。

配送のお仕事で腰痛になる場合の対処法について

1.運転中は車の座席のシートと腰の間に丸めたバスタオルを挟んでおく

車の運転中は骨盤が後ろに倒れやすくなり、どうしても腰が丸まる形になりやすいです。腰が丸まった状態で長時間運転を続けますと、どうしても腰痛の原因になります。

そこで、車の座席のシートと腰の間に丸めたバスタオルを挟んでおくと腰が丸まらずに済みますので、腰痛の起こりにくい姿勢をキープすることができます。

2.運転中1時間に1回は休憩を入れて姿勢もリセット

運転の時間が長くなってくると、姿勢も崩れてきますし、腰への負担が増加してきます。

ですので、車の運転は1時間に1回は休憩をとり、トイレに行ったり、軽く体操や歩いたりすることで腰への負担を軽減できます。

お仕事での荷物の持ち方に気を付ける

Iさんは配送のお仕事で、荷物の持ち運びも多いとのことでしたので、今回は腰痛を防ぐ荷物の持ち方を紹介いたしました。


1.腰でなく膝を曲げてしゃがむ


前かがみの姿勢で持ち上げると腰に大きな負担がかかります。ですので、腰を落として、膝をしっかり曲げてしゃがむようにしてもらいました。


2.荷物は身体に近づけてから持ち上げる


荷物を身体から離したまま持つと、てこの原理で腰への負荷は増します。ですので、胸の近くで抱えるようにして運ぶようにしてもらいました。


3.持ち上げるときは背筋を伸ばす


背中を丸めた状態で力を入れると腰への負担が集中してしまいます。
背筋をまっすぐに保ち、腹筋に力を入れるのがポイントになります。


4.荷物を持ちながら身体を捻らないようにする。


荷物を持ちながら身体を捻ると腰を痛めやすくなりますので、方向転換は足ごと動かすように意識して動いてもらいます。


5.もし、職場の状況的に可能であれば重い荷物は分けてもつ・台を活用する


職場の状況的に可能であれば無理して一度に持とうとせず、台の上に一度置いてから持ち直すなど工夫してもらいます。


重い物を持つときの腰痛は、姿勢と身体の使い方次第で予防が可能です。
これらのポイントを日頃注意していただきながら、Iさんにはお仕事していただきました。

姿勢と腰痛は日常生活のあらゆる場面で関係してきます。

ギックリ腰の症状を長引かせないための対処法について

Iさんにはギックリ腰を長引かせないためのポイントをいくつか紹介して実践していただきました。

安静にしすぎない

よほど激しい症状でなければ(自力で動ける状態)、痛みがなるべく少ない動作を探して動ける範囲で活動します。安静にしていると逆に症状が長引く可能性が高まってしまいます。

コルセットは必要最低限の使用にとどめる

コルセットは使用しても良いですが、痛みが引いてきたらなるべく早めに外して生活していただいた方が、回復は早まると言われています。

少し身体を温めてみる

自力である程度は動ける状態であれば、お風呂で少し温めてみた方が経過が良いとされています。

ただし、患部の腰を触ってみて明らかに熱感のある場合は氷を袋に入れて10分ほど冷やしてあげると良いでしょう。

もし、腰自体に熱感がなければ温めることで早期回復が見込めます。

ギックリ腰にお悩みだった30代男性患者さんの声

お名前 I・Rさん 年齢30代 男性

施術期間 4日間 施術回数 4回

Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか?

ギックリ腰

Q実際に施術を受けられていかがでしたか?

・腰の痛みが軽減されました。

・腰以外の首の動きや足の動きも良くなりました。

つらいギックリ腰になってしまった...そんな時はご相談ください。

今回ご紹介した方法でギックリ腰の症状が緩和される可能性があります。お悩みの方はぜひ実践してみてください。

しかし、私も経験しましたがギックリ腰はつらいので、できればお早めに医療機関にご相談することをおすすめします。

ギックリ腰でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

このブログがギックリ腰でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

最後までブログをお読みいただきありがとうございました。

※この記事は、実際の患者様の改善事例をもとに作成しております。効果には個人差がありますので、ご了承ください。

・参考文献

・日本整形外科学会「腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版」

・厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html

・日本腰痛学会「腰痛診療ガイドライン」

・National Institute for Health and Care Excellence “Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management (NG59)”
https://www.nice.org.uk/guidance/ng59

・American College of Physicians “Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain” (2017)

・World Health Organization “WHO guidelines on physical activity and sedentary behaviour” (2020)

・Centers for Disease Control and Prevention “Work-related Musculoskeletal Disorders & Ergonomics”
https://www.cdc.gov/workplacehealthpromotion/health-strategies/musculoskeletal-disorders/index.html

(監修 柔道整復師 児玉寛武)