
「腰が痛いけど、ただの疲れかな?」
「重いものを持ったわけでもないのに腰が痛い…」
「身体を動かさずにじっとしていても腰が痛い」
このような腰痛はこのままにしておいても大丈夫?と不安に思う時は、この度のブログがお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
稀に病院の受診を先に急いだ方がいい腰痛があります

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております児玉寛武です。
坂元台整骨院を開業して9年目となりますが、当院で一番多く来院されるのは腰痛でお悩みの患者さんです。
腰痛は「国民病」と呼ばれ、日本人の約8割が生涯のうちに経験すると言われています。日本全国で約3000万人が悩んでいると推計されているそうです。
そのような多くの国民を悩ませる腰痛ですが、腰そのものではなく内臓の病気が原因で腰痛が起こることもあります。
このような腰痛は「内臓由来の腰痛」と呼ばれます。頻度は多くありませんが、中には早めの治療が必要な病気が隠れている場合もあります。これを読んで不安に思う方がいるのも無理もないことですよね。
しかしながら、ほとんどは一般的な慢性腰痛での不調でのケースに該当しますので、必要以上に不安になることはありません。
この記事では、
- 内臓が原因の腰痛とは何か
- 一般的な腰痛との見分け方
- 注意すべき危険サイン
についての解説をしておりますので、腰痛にお悩みで不安を抱えている時は参考にしていただけましたら幸いです。
内臓が原因で腰痛が起こる理由

腰が痛いと「腰の骨や筋肉が悪い」と思いがちですが、体の仕組み上、内臓の異常が腰の痛みとして感じられることがあります。
これは「関連痛」と呼ばれる現象です。
体の中では、内臓と皮膚・筋肉の神経が同じ経路を通って脳に情報を送っています。そのため、内臓にトラブルが起こると、脳がそ
れを腰や背中の痛みとして感じてしまうことがあります。
これは例えるなら、消防車のサイレンのようなものです。
遠くでサイレンが鳴っていると、「どこかで火事が起きているんだな」ということは分かりますよね。
しかし、実際にどの家で火事が起きているのかは、すぐには分からないことがあります。
体の中でも同じようなことが起こります。
内臓でトラブルが起きると、その情報は神経を通って脳に伝えられます。すると脳は「体のどこかで異常が起きている」ということ
は分かりますが、その場所を正確に判断できないことがあるのです。
その結果、本当は内臓が原因なのに、腰や背中の痛みとして感じてしまうことがあります。
このように、実際の原因とは違う場所に痛みを感じる現象を、医療では関連痛と呼びます。
つまり、腰そのものに問題がなくても、内臓の不調が腰痛として現れることがあるというわけです。
このように、体の中では内臓のトラブルが腰や背中の痛みとして現れることがあります。
では実際に、どのような内臓の不調が腰痛の原因になるのでしょうか。
例えば、腎臓や膵臓、消化器などの病気が原因で腰や背中に痛みが出ることがあります。これらは腰の筋肉や骨が原因ではないため、一般的な腰痛に対する施術をしてもなかなか改善しないこともあります。
そのため、腰痛が長く続く場合や、いつもと違う痛みを感じる場合には、体の他の部分に原因がある可能性も考えることが大切です。
ここからは、腰痛の原因となることがある代表的な内臓の病気についてご紹介します。
内臓が原因の腰痛の特徴(見分け方)
腰痛にはさまざまな原因がありますが、内臓が原因の場合にはいくつかの特徴があります。
姿勢を変えても痛みが変わらない
筋肉や骨が原因の腰痛では、
- 前かがみになると痛い
- 体をひねると痛い
- 動くと痛い
といったように、姿勢や動きによって痛みが変わることが多いです。
しかし、内臓が原因の腰痛では姿勢を変えても痛みがあまり変わらないことが特徴です。
安静にしても痛みが続く
通常の腰痛は、横になって休むと楽になることが多いです。
しかし、内臓が原因の場合は安静にしていても痛みが続くことがあります。
特に、夜中に痛みで目が覚めるような場合は注意が必要です。
鈍くて奥の方が痛い
内臓が原因の腰痛は、
- ズーンと重い痛み
- 奥の方が痛い感じ
- 広い範囲がなんとなく痛い
といったはっきりしない深い痛みとして感じることが多いです。
腰以外の症状がある

内臓の病気が原因の場合、腰痛だけではなく次のような症状が出ることがあります。
- 発熱
- 吐き気
- 食欲低下
- 血尿
- 排尿時の痛み
- 下腹部の痛み
このような症状がある場合は、内臓のトラブルの可能性も考えられます。
腰痛の原因になることがある内臓の病気
ここでは、腰痛を引き起こすことがある代表的な病気を紹介します。
腎臓の病気

腰痛と関係する内臓として比較的知られているのが腎臓です。
例えば、
- 尿路結石(にょうろけっせき)→尿の通り道に石ができる病気です。
- 腎盂腎炎(じんうじんえん)→腎臓にが入り、炎症を起こす感染症です。
などがあります。
これらの病気では、背中から腰の横あたりに強い痛みが出ることがあります。
また、発熱、血尿、排尿時の痛みなどの症状が現れることもあります。
膵臓の病気

膵臓の病気でも、腰や背中の痛みが出ることがあります。代表的なのが**急性膵炎**です。
この場合、みぞおちの痛みが背中に広がることがあり、吐き気や食欲不振を伴うこともあります。食後に痛みが強くなることも特徴の一つです。
婦人科の病気

女性の場合、婦人科の病気が腰痛の原因になることもあります。
代表的なものとして
- 子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)→本来は子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、子宮の外にできてしまう病気。
- 子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)→子宮にできる良性の腫瘍のことです。
などがあります。
生理の時期に合わせて腰痛が強くなる場合や、下腹部の痛みを伴う場合には婦人科の病気が関係している可能性があります。
まれだが注意が必要な病気
まれではありますが、命に関わる可能性がある病気として**腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)**があります。
この病気では、お腹の大きな血管が膨らみ、腰や背中に痛みが出ることがあります。突然の激しい痛みがある場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
すぐ病院を受診したほうがいい危険サイン

腰痛がある場合でも、次のような症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。
- 発熱を伴う腰痛
- 血尿が出ている
- 吐き気や嘔吐が強い
- 夜中も痛みが続く
- 突然の激しい腰痛
- 体重が急に減ってきた
- 足のしびれや麻痺がある
これらは体からの重要なサインである可能性があります。
関連するブログ(腰痛のレッドフラッグ「危険信号」)もありますのでご参照ください。
実はほとんどの腰痛は心配いらない
ここまで読むと「自分の腰痛は大丈夫かな」と心配になる方もいるかもしれません。
しかし安心していただきたいのは、腰痛の約85パーセントは原因が特定できないものばかりです。
そのため、多くの腰痛は大きな病気ではありません。
まとめ
腰痛の多くは筋肉や姿勢の問題ですが、まれに内臓の病気が原因となることがあります。
内臓由来の腰痛の特徴としては
- 姿勢を変えても痛みが変わらない
- 安静にしても痛い
- 鈍くて奥の方が痛い
- 発熱や吐き気など他の症状がある
といった点が挙げられます。
もし普段とは違う腰痛を感じたり、体調の変化がある場合は、無理をせず医療機関に相談することが大切です。
腰痛は体からのサインの一つです。日頃から体の変化に気を配り、早めの対応を心がけましょう。
もし、腰痛で心配がある方は一度当院までご連絡ください

今回は先に病院を受診した方がいいケースについてご紹介しました。
心配になった方もいるかもしれませんが、腰痛の85%は原因が特定できないものばかりであることも事実です。腰痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
(監修 柔道整復師 児玉寛武)
参考文献
- 日本整形外科学会「腰痛」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「腰痛」
- MSDマニュアル家庭版「背部痛」
- Mayo Clinic “Back pain”

