今回のブログでわかること(要約)

「夜中に何度も足がつる」「水分をとっているのに、こむら返りをくり返す」とお悩みではありませんか?

今回ご紹介するのは、頻繁なこむら返りに悩んで当院へ来院された70代男性Uさんの症例です。

問診や身体の状態を確認するなかで、筋肉の疲れや身体の使い方だけでなく、内科的な要因も確認したほうがよいと考え、施術を始める前に病院での検査をおすすめしました。

その後、病院を受診したところ腎機能の低下が確認されました。

こむら返りの多くは一時的なものですが、なかには病気が関係している場合もあります。今回はUさんの症例を通して、こむら返りで病院を受診したほうがよいサインについてもわかりやすくお伝えします。

※症状や原因には個人差があります。


頻繁なこむら返りに悩んでいた70代男性Uさん

こんにちは。鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。

今回ご紹介するUさんは、70代の男性です。

以前はたまに起こる程度だったこむら返りが、しだいに頻繁になり、夜中や明け方にも足がつるようになっていました。

「年齢のせいかな」「水分が足りないのかな」と考えていたそうですが、何度もくり返すため心配になり、当院へご相談いただきました。

お身体のつらさだけでなく、ご不安も大きかったことと思います。

こむら返りは、ふくらはぎなどの筋肉が急に強く縮んで、もとに戻りにくくなった状態です。

水分不足や筋肉の疲れ、身体の冷えなどが関係することもあります。

しかし、「足がつる=筋肉だけの問題」とは限りません。

Uさんのお話を聞きながら、身体全体を確認していくことにしました。

問診と検査から「一度、病院で調べたほうがよい」と考えました

整骨院へ来院されたからといって、すぐに施術を始めるわけではありません。

大切にしているのは、「当院で施術をしてよい状態なのか」を最初に確認することです。

Uさんの場合も、いつから足がつるようになったのか、どのくらいの頻度なのか、夜だけなのか、ほかに体調の変化はないかなどを細かくお聞きしました。

そして身体の状態も確認しました。

その結果、筋肉の疲れや身体のゆがみだけで判断するのではなく、身体の内側に原因が隠れていないか、一度医療機関で確認しておいたほうがよいと考えました。

身体を車にたとえると、タイヤの動きが悪いからといって、必ずタイヤだけに原因があるとは限りません。エンジンや電気系統に問題があり、その影響がタイヤの動きとして現れることもあります。

人の身体も同じように、足に症状が出ていても、足だけを見ていては原因がわからない場合があります。

そこでUさんには、当院で施術を始める前に病院を受診し、血液検査などを受けていただくようおすすめしました。

病院で検査を受けたところ腎機能の低下が確認されました

後日、Uさんから病院での検査結果についてご報告をいただきました。

そこで確認されたのが、腎機能の低下でした。

腎臓には、血液から不要なものを取り除くだけでなく、身体の水分や電解質などのバランスを調節する大切な役割があります。

腎機能が低下している方では、病状や治療状況などによって筋けいれんがみられる場合があります。

ただし、「こむら返りがあるから腎臓が悪い」という意味ではありません。

こむら返りにはさまざまな原因があります。Uさんについても、当院で腎臓の病気を診断したわけではなく、問診や身体の状態から内科的な原因も除外しておく必要があると考え、医療機関をご案内した症例です。

結果として、施術を急がず病院で確認していただいたことが、身体の状態を知るきっかけになりました。

こむら返りが頻繁に起こるときに考えたいこと

こむら返りは、水分不足、運動による筋肉の疲れ、身体の冷えなどでも起こります。

一方で、糖尿病などの代謝性疾患、腎臓や肝臓の病気、甲状腺機能の異常、神経の病気、血管の問題、一部の薬などが関係する場合もあります。

また、腰痛や足のしびれをともなう場合には、腰部脊柱管狭窄症など、腰から足へつながる神経の状態を確認したほうがよいケースもあります。

そのため、頻繁なこむら返りを「年齢のせい」と決めつけないことが大切です。

こんなこむら返りは一度病院へ相談してください

たまに足がつる程度で、すぐにおさまり、その後も問題がなければ過度に心配する必要はありません。

しかし、次のような場合は医療機関への相談をおすすめします。

  • 以前より明らかにこむら返りが増えた
  • 毎晩のようにくり返している
  • 足のしびれや筋力低下もある
  • むくみや皮膚の色の変化がある
  • 全身のだるさなど、ほかの体調変化もある
  • 水分補給や生活習慣を見直しても続いている

特に、片足が急に腫れて赤くなる、熱をもつ、強く痛む、息苦しさや胸の痛みがある場合には、血栓など緊急性のある病気も考えられるため、すみやかに医療機関へ相談してください。

「施術をしない」という判断も大切にしています

整骨院へ相談すると、「すぐに施術されるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、当院では施術をすること自体を目的にはしていません。

まず大切なのは、その方にとって今どのような対応が必要なのかを考えることです。

筋肉や関節、身体の使い方などが関係していると考えられる場合には、状態に合わせた施術やセルフケアをご提案します。

一方で、Uさんのように内科的な原因も考えておく必要がある場合には、施術より病院での検査を優先していただくことがあります。

身体の外側だけでなく、必要に応じて身体の内側の問題も考えることが、安全に施術を受けていただくためには大切だと考えています。

まとめ|頻繁なこむら返りは身体を見直すきっかけにもなります

こむら返りはよくある症状だからこそ、「そのうち治るだろう」と我慢してしまいがちです。

しかし、今回のUさんのように、頻繁にくり返すこむら返りをきっかけとして、病院で身体の状態を確認したほうがよい場合もあります。

大切なのは、こむら返りを必要以上に怖がることでも、すべて筋肉の問題だと決めつけることでもありません。

「最近、足がつる回数が増えてきた」「病院へ行くべきなのかわからない」と不安を感じている方は、坂元台整骨院でもお身体の状態を確認したうえで、必要に応じて医療機関への受診をご案内しています。

こむら返りでお困りの方は、WEB予約機能付き公式LINEやお電話からお気軽にご相談ください。

ご相談・ご予約はこちらから

※施術の適応や原因は、お身体の状態によって異なります。

こむら返りに関する関連記事はこちら⬇️

夜中のこむら返りはなぜ起こる?冷え性の60代女性が約3か月・8回で大幅に改善した症例

今回のブログでわかること【要約】 「夜中にふくらはぎがつって目が覚める」 「水分をとっているのに、こむら返りを繰り返す」 「年齢のせいだから仕方がないのかな」 夜…

参考文献

  1. 日本神経治療学会「標準的神経治療:有痛性筋けいれん(こむら返り)」
  2. Allen RE, Kirby KA. Nocturnal Leg Cramps. American Family Physician. 2012;86(4):350-355.
  3. Katzberg HD. Neurogenic Muscle Cramps. Journal of Neurology. 2015;262(8):1814-1821.
  4. 日本腎臓学会「CKD診療ガイドライン2023」
  5. 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
  6. 日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン」

(監修 柔道整復師 児玉寛武)