
今回のブログでわかること(要約)
夜中や明け方に何度も起こるこむら返りは、水分不足や疲労だけでなく、身体の状態や病気が関係している場合もあります。
もちろん、こむら返り=病気というわけではありません。
しかし、
・以前より頻度が増えた
・片側だけ繰り返す
・しびれや痛みを伴う
・むくみや色の変化がある
このような場合は、身体からのサインとして受け止めた方がよいこともあります。
私自身も運動量が多かった日の明け方にこむら返りを経験したことがありますが、突然起こる痛みは本当につらいものです。
このブログでは、こむら返りと関連が考えられる主な病気や特徴、受診を考えたいタイミングについて、不安をあおらずわかりやすく解説します。
- 1. 今回のブログでわかること(要約)
- 2. このようなことでお困りではありませんか?
- 3. こむら返りと病気の関係についてわかりやすく解説します
- 4. こむら返りとはどんな症状?
- 5. こむら返りと病気の関係について|すぐ受診した方がいいサイン(レッドフラッグ)
- 5.1. 糖尿病とこむら返りの関係
- 5.2. 腰の病気(腰椎椎間板)
- 5.3. 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とこむら返り
- 5.4. 腎臓の病気とこむら返り
- 5.5. 肝臓の不調とこむら返り
- 5.6. 甲状腺の病気と筋肉のトラブル
- 6. こむら返りでよくいただくご質問
- 6.1. Q1. こむら返りが毎日起こるのは異常ですか?
- 6.2. Q2. 片足だけ何度もつる時は病院へ行った方がいいですか?
- 6.3. Q3. 腰痛とこむら返りは関係ありますか?
- 6.4. Q4. 水分を取っているのに足がつるのはなぜですか?
- 6.5. Q5. 何科を受診すればいいかわかりません。
- 7. もし、こむら返りで心配がある方は一度当院までご連絡ください
- 8. 参考文献
このようなことでお困りではありませんか?
「こむら返りが頻繁に起こる」
「こむら返りだけでなくしびれや強い痛みを伴う」
「こむら返り以外にもむくみや皮膚の色の変化がある」
このようなお悩みがある時は、このブログ内容がお役に立てるかもしれません。
こむら返りと病気の関係についてわかりやすく解説します

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
夜中や明け方、突然ふくらはぎがつって目が覚めてしまうこむら返り。一度でも経験すると、その痛みの強さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
「水分不足かな?」「疲れていただけかな?」と軽く考えがちですが、こむら返りは、身体の状態や病気と関係していることがあるとも言われています。
この度のブログでは、こむら返りと関連性が深いとされる主な病気について、不安をあおらず、わかりやすく解説していきます。もし、度重なるこむら返りにお悩みでしたらこのブログの内容がお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
こむら返りとはどんな症状?

こむら返りとは主にふくらはぎの筋肉が急に強く縮み、激しい痛みを感じる状態のことです。ふくらはぎの筋肉に起こることが多いですが、そのほか足の裏・太ももなどでも起こります。
多くは数秒から数分でおさまりますが、しばらく違和感が残ることもあります。
特にこむら返りが起こりやすいのは、「夜中や明け方」「寝返りを打った時」「朝起きて伸びをした時」など、身体がリラックスしているタイミングです。
私もたくさん運動した日の明け方などにたまにこむら返りを経験しますが、とてもつらい痛みですよね。
一般的なこむら返りの原因・対処法・予防法についてまとめたブログはこちらになりますので、ぜひ参考までにお読みいただけたらと思います。
こむら返りと病気の関係について|すぐ受診した方がいいサイン(レッドフラッグ)
こむら返りは必ずしも病気が関係しているというわけではありません。
しかし、頻繁に起こる場合や、他の症状を伴う場合は、身体の内側の状態が関係していることもあります。
ここからは、こむら返りと関連性が深いとされている主な病気について見ていきましょう。
糖尿病とこむら返りの関係
糖尿病がある方は、血流や神経の働きが少しずつ変化しやすくなります。その影響で、筋肉の働きがスムーズにいかず、夜中にこむら返りが起こることがあります。
また、「夜中に足がつりやすい」「足先のしびれや違和感がある」「冷えを感じやすい」といった特徴が見られることもあります。
すべての方に当てはまるわけではありませんが、身体からのサインとして知っておくことは大切です。
腰の病気(腰椎椎間板[ようついついかんばん]ヘルニア・脊柱管狭窄症[せきちゅうかんきょうさくしょう])
椎間板ヘルニアとは簡単に言えば、背骨の骨と骨の間にあるゼリー状のクッション(椎間板)が破けて飛び出してしまい、神経に触れて痛みやしびれが出ている状態のことを言います。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が、年齢などの影響で狭くなり、神経を圧迫して起こる症状です。

腰の骨や神経に負担がかかる病気があると、足につながる神経にも影響が出ることがあります。その結果、ふくらはぎの筋肉がうまくコントロールできず、こむら返りが起こる場合があります。
関連が考えられるサインとして「腰痛がある」「足のしびれを伴う」「片側の足だけよくつる」などがあり、このような場合は、腰の状態も関係している可能性があります。
当院でもこのような腰のトラブルの治療をしていく中で、副次的な効果としてこむら返りが出なくなっていった患者さんも今までにたくさんいました。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とこむら返り

下肢静脈瘤は、足の血液の流れが悪くなることで起こる状態です。血流が滞ると、筋肉に十分な酸素や栄養が届きにくくなり、夜中にこむら返りが起こりやすくなります。
よくある症状として「足のむくみ」「夕方になると足がだるい」「ふくらはぎの血管が浮き出て見える」などがあり、血流の影響も考えられます。
このようなお悩みはとてもつらいことと思います。
腎臓の病気とこむら返り

腎臓は、身体の水分やミネラルのバランスを整える大切な臓器です。腎臓の働きが低下すると、体内のバランスが崩れ、筋肉がつりやすくなることがあります。
特に、「こむら返りが頻繁に起こる」「全身のだるさを感じる」といった場合は、身体全体の状態を見直すきっかけになります。
定期的に健康診断を受診しておくと安心ですよね。
肝臓の不調とこむら返り

肝臓は、栄養の代謝やエネルギーづくりに関わる重要な臓器です。肝臓の働きが低下すると、筋肉に必要な栄養が行き渡りにくくなり、こむら返りにつながることがあります。
「最近疲れやすい」「足がつりやすくなった」と感じる方は、無理をせず身体をいたわることが大切です。
内臓系のトラブルを早めに知るためにも、定期的な健康診断を受けるのは大事ですよね。
甲状腺の病気と筋肉のトラブル

甲状腺ホルモンは、身体の代謝や筋肉の働きに関係しています。
ホルモンバランスが乱れると、筋肉のこわばりや、こむら返りが起こることがあります。
甲状腺の病気をお持ちの方もとても多いですが、おつらいですよね。
こむら返りでよくいただくご質問
Q1. こむら返りが毎日起こるのは異常ですか?
必ずしも異常とは限りません。
運動後の疲労、水分不足、身体の冷え、睡眠環境などによって一時的に起こることもあります。
ただし、以前より頻度が増えている、毎日のように繰り返す、生活に支障が出ている場合は、一度身体全体の状態を見直してみることも大切です。
身体からのサインとして受け止めてみるのも良いかもしれません。
Q2. 片足だけ何度もつる時は病院へ行った方がいいですか?
片側だけ繰り返し起こる場合は、一度相談を検討してみても良いかもしれません。
必ずしも病気があるという意味ではありませんが、
・腰痛やしびれを伴う
・歩きにくさがある
・力が入りづらい
・片側だけ頻繁につる
といった場合は、身体の状態を確認しておくと安心につながることがあります。
Q3. 腰痛とこむら返りは関係ありますか?
関係することがあります。
腰まわりの状態や神経への負担などによって、足につながる筋肉の働きに影響する場合があります。
例えば、
・腰痛と一緒に足がつる
・片側だけ起こる
・足のしびれを伴う
などがある場合は、腰の状態も含めて考えることがあります。
ただし、原因はさまざまですので、自己判断しすぎないことも大切です。
Q4. 水分を取っているのに足がつるのはなぜですか?
水分だけが原因とは限りません。
こむら返りには、
・筋肉疲労
・身体の冷え
・睡眠不足
・身体活動量の変化
・生活習慣
など、複数の要素が関係することがあります。
水分を意識しているのに改善しない場合は、生活全体を見直してみるのも一つの方法です。
Q5. 何科を受診すればいいかわかりません。
症状によって相談先は変わります。
例えば、
・腰痛やしびれがある
→ 整形外科
・むくみや血管のふくらみがある
→ 血管外科・循環器系
・健康診断で異常を指摘された
→ 内科
などが一つの目安になります。
どこに相談したらいいかわからない時は、まずかかりつけ医へ相談して方向性を決めてもらうのも安心です。
もし、こむら返りで心配がある方は一度当院までご連絡ください

今回はこむら返りと関連性が深い主な病気についてご紹介しました。
必ずしも病気が原因とは限りませんが、「最近よく起こる」「前より増えた」と感じたら、身体を見直すサインとして受け取ってみてください。
こむら返りでお困りで不安な方は、当院のWEB予約機能付き公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
参考文献
- 日本神経治療学会. 標準的神経治療:有痛性筋けいれん(こむら返り).
https://www.jsnt.gr.jp/
(こむら返りの原因・診断・治療について解説した日本の標準的な診療指針)
- Allen RE, Kirby KA. Nocturnal Leg Cramps. American Family Physician. 2012;86(4):350-355.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22963024/
(夜間のこむら返りの原因、鑑別診断、治療、受診の目安をまとめた総説)
- Katzberg HD. Neurogenic Muscle Cramps. Journal of Neurology. 2015;262(8):1814-1821.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26084647/
(神経疾患による筋けいれんの発生メカニズムや関連疾患について解説)
- 日本整形外科学会. 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン.
https://www.joa.or.jp/
(腰椎椎間板ヘルニアと下肢症状・神経症状について)
- 日本整形外科学会. 腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン.
https://www.joa.or.jp/
(脊柱管狭窄症による下肢症状・しびれ・筋けいれんについて)
- 日本静脈学会. 下肢静脈瘤診療ガイドライン.
https://www.js-phlebology.jp/
(下肢静脈瘤の症状・診断・治療について)
- 日本腎臓学会. CKD診療ガイドライン2023.
https://jsn.or.jp/
(慢性腎臓病と電解質異常・筋けいれんについて)
- 日本甲状腺学会. 甲状腺疾患診療ガイドライン.
https://www.japanthyroid.jp/
(甲状腺機能異常と筋肉症状について)
- 日本糖尿病学会. 糖尿病診療ガイドライン2024.
https://www.jds.or.jp/
(糖尿病神経障害・下肢症状・筋けいれんとの関連)
- Katzberg HD, Khan AH, So YT. Assessment: Symptomatic treatment for muscle cramps (an evidence-based review). Neurology. 2010;74(8):691-696.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20177124/
(筋けいれんに対する診断・治療法を評価したエビデンスレビュー)
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

