
「腰痛だけでなく坐骨神経痛まで発症してつらい」
「お尻から太もも、ふくらはぎにかけてのしびれと痛みで歩くのもつらい」
「マッサージやリハビリを受けたが良くならなかった」
このようなお悩みがあるときは、このブログ内容がお役に立てるかもしれません。
- 1. マッサージやストレッチで改善しない坐骨神経痛の改善方法について紹介します。
- 2. 来院のきっかけ|Nさんを苦しめていた坐骨神経痛にともなう足への痛みしびれの原因・症状について
- 3. 椎間板ヘルニアのNさんの来院時の状態・施術方針|痛みのある患部にとらわれない対応
- 4. 施術期間中にNさんへお伝えした日常生活における注意点について
- 4.1. お仕事では腰を曲げて中腰にならずに、しゃがんで片脚ついて作業していただく(長時間同じ姿勢を続けない)
- 4.2. 自分の身体に合った枕やマットレスを使用する
- 4.3. 荷物を持つ持ち方を工夫してみる
- 4.4. 座り方に注意する
- 5. 右側の坐骨神経痛にお悩みだった40代男性患者様の声
- 6. どこに行っても坐骨神経痛が良くならない...そんな時はご相談ください。
マッサージやストレッチで改善しない坐骨神経痛の改善方法について紹介します。

こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
この度のブログでは、坐骨神経痛で足を地面につけるのも苦痛なほどの、痛みとしびれでお悩みだった40代男性患者さん(以下Nさん)が、実際に坐骨神経痛からくる足への痛みとしびれを改善された事例になります。
実際の臨床での場面なども詳しくブログにまとめていますので、もし坐骨神経からくる足への痛みしびれでお悩みでしたらこのブログ内容がお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
来院のきっかけ|Nさんを苦しめていた坐骨神経痛にともなう足への痛みしびれの原因・症状について
先日、腰痛と足を地面につけるのも苦痛なほどの痛みとしびれでお悩みだった40代男性患者さん(以下Nさん)が来院されました。
来院時、自力での歩行が難しく、身内の方に抱えられる状態で片足で歩行しながら入室して来られました。右足をつくと激しい痛みと痺れが足全体に走るとのことでした。そして、イスに座ることも痛みで厳しいということで問診票も立って書いていました。とてもつらかったことと思います。
前日、自分でストレッチして腰を捻った時から、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて激しい電気が走ったようなしびれと痛みが突然襲ってきたそうです。
腰の椎間板ヘルニアということで、歩行、座ることは厳しいとのこと。また検査や施術で仰向けになることやうつ伏せになることもできない状況でした。右足に力が入りづらくて、踏ん張りも効かないとのこと。
椎間板ヘルニアとは簡単に言えば、背骨の骨と骨の間にあるゼリー状のクッション(椎間板)が破けて飛び出してしまい、神経に触れて痛みやしびれが出ている状態のことを言います。

もし、このような状態になった場合にはまず病院(整形外科)を受診して、しっかり検査を受けてください。そして下記のブログも参考に読んでいただけたらと思います。
今回のNさんは病院を受診したものの、痛み止めなどのお薬も全く効かずに変化がないためどうにかしたいとのご相談でした。
初回の問診でお伝えしたことは、
「3回施術してみても状態がまったく変わらないようだったら今すぐに当院に望むような改善結果を出すことは難しいこと」
「それでも施術を希望するのであれば、今のNさんのお身体の状態では限られたことしかできませんが、支障のない範囲で施術させていただきます」
という旨をお伝えさせていただきました。
椎間板ヘルニアのNさんの来院時の状態・施術方針|痛みのある患部にとらわれない対応
Nさんは普段、清掃関係のお仕事をしており、前かがみ(中腰)になる時間が多いとのことでした。
また、ヒアリングしていく中で長年、枕を高くしないと夜寝ずらいとのこと。お身体の状態を検査すると、背中が猫背になって頭が肩よりかなり前方へ突き出すような姿勢になっていました。

以前から起床時は特に首が痛いそうで、長年首の痛みにも悩んでいたそうです。
このような生活を続けていると、少しずつ身体のバランスが崩れてゆがんでいきます。

建物の土台が傾いてくると、ドアがちゃんと閉まらなくなるなどの不具合が出てきます。人の身体も同じでゆがんでくると背骨に負荷がかかったりして、ヘルニアなどを引き起こしてしまう原因になります。
こんな状態で仕事を余儀なくされるのは、本当に大変だったことと思います。
施術は限られた体勢で、支障のない範囲で身体のゆがみを調整させていただきました。痛みのある患部はほとんど触っておりません。
初回の施術後、「足のしびれや痛みが半減してかなり歩きやすくなり、イスにも普通に座れるようになった」とのことでした。その後も継続して通院していくうちに、しびれや痛みもなくなり、足の踏ん張りも効くようになっていきました。
施術期間中にNさんへお伝えした日常生活における注意点について
お仕事では腰を曲げて中腰にならずに、しゃがんで片脚ついて作業していただく(長時間同じ姿勢を続けない)

Nさんは清掃関係のお仕事をしているので、床掃除や低い場所の掃除では、腰から背中が丸まってしまうほど腰への負担が大きくなってしまうので、なるべく丸くならないようなしゃがみ姿勢をとることがポイントになります。
片脚は地面につけて、もう片方は膝を立てます。膝を立てている側の脚と身体の間に適度な大きさのクッションや折りたたんだバスタオルなどをかませてあげると無理なく自然に身体が起き上がります。
もし、しゃがみ姿勢の時間が長くなりそうであればこまめに立ち上がって伸び入れてあげるといいです。
自分の身体に合った枕やマットレスを使用する

Nさんは普段から、高さのある枕を使用して起床時は特に首が痛いとのことでしたので、寝具にも問題があるのではと推察しました。
ですので、バスタオルを4つ折りにしたものを2枚程度重ねたもので寝ていただくようにしてもらうと、起床時の首の痛みがかなり楽になったとおっしっゃていました。
枕が高いと首への負担が増しますので、今回は低くしたことにより成果が出た事例でした。
枕の高さを低くすることにより、身体のゆがみも大幅に和らいだ事例になります。
また、寝るときは横向きで膝の間にクッションを挟んで寝ていただくことで、腰への負担を減らしていただきました。
荷物を持つ持ち方を工夫してみる

1.腰でなく膝を曲げてしゃがむ
前かがみの姿勢で持ち上げると腰に大きな負担がかかります。ですので、腰を落として、膝をしっかり曲げてしゃがむようにしてもらいました。
2.荷物は身体に近づけてから持ち上げる
荷物を身体から離したまま持つと、てこの原理で腰への負荷は増します。ですので、胸の近くで抱えるようにして運ぶようにしてもらいました。
3.持ち上げるときは背筋を伸ばす
背中を丸めた状態で力を入れると腰への負担が集中してしまいます。
背筋をまっすぐに保ち、腹筋に力を入れるのがポイントになります。
4.荷物を持ちながら身体を捻らないようにする。
荷物を持ちながら身体を捻ると腰を痛めやすくなりますので、方向転換は足ごと動かすように意識して動いてもらいます。
荷物を持つときの腰への負担は、姿勢と身体の使い方次第で予防が可能です。
姿勢と腰への負担は日常生活のあらゆる場面で関係してきます。
座り方に注意する

悪い座り方は、ヘルニアを悪化させやすくなります。
例えば「背中を丸めて座る」「ソファで浅く腰かける」「足を組む」「片側に体重をかける」等です。
普段は「骨盤を立てるイメージ」「背もたれに軽く背中を預ける」「両足裏は床につける」といったことに気をつけて座っていただけると良いです。
右側の坐骨神経痛にお悩みだった40代男性患者様の声

お名前 T・Nさん 年齢40代
施術期間 2ヶ月 施術回数 12回
Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか
椎間板ヘルニア
Q実際に施術を受けられていかがでしたか?
しびれ、歩きづらさ、座りづらさが少しずつ減り今は、しびれは少しあるけど、ちゃんと歩けるようになり、座りやすくなっています。
現在は1ヶ月に2回のメンテナンスでいい状態をキープしております。初診時の時とは顔つきも別人のようになり、私としてもとても嬉しく思います。
どこに行っても坐骨神経痛が良くならない...そんな時はご相談ください。

今回ご紹介した方法で日常生活をすごしていただくことで、坐骨神経痛が改善される可能性があります。お悩みの方はぜひ実践してみてください。
しかし、実践しても坐骨神経痛が解消されないときは、他にも原因が考えられるかもしれません。
坐骨神経痛でお困りで不安な方は、当院の公式LINEやお電話でご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
このブログが坐骨神経痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
【参考文献】
・Hahne AJ, Keating JL, Wilson SC. (2010)
Conservative Management of Lumbar Disc Herniation with Associated Radiculopathy: A Systematic Review
掲載誌:Spine
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20421859/
→ 腰椎椎間板ヘルニアにともなう坐骨神経痛(下肢への痛み・しびれ)に対して、運動療法や徒手療法などの保存療法の有効性を検証したシステマティックレビューです。症状の程度や状態に応じた適切な保存療法が重要であることが示されています。
・Burton AK, Tillotson KM, Cleary J. (2000)
Single-blind Randomised Controlled Trial of Chemonucleolysis and Manipulation in the Treatment of Symptomatic Lumbar Disc Herniation
掲載誌:European Spine Journal
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10905437/
→ 坐骨神経痛をともなう腰椎椎間板ヘルニア患者に対し、徒手療法(マニピュレーション)を行った結果、痛みや日常生活動作の改善がみられた研究です。長期経過でも良好な変化が報告されています。
・McMorland G, Suter E, Casha S, et al. (2010)
Manipulation or Microdiskectomy for Sciatica? A Prospective Randomized Clinical Study
掲載誌:Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21036279/
→ 腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛に対し、徒手療法と外科手術の臨床成績を比較した研究です。一部の患者では保存療法でも十分な改善が期待できる可能性が示されています。
・Danazumi MS, Yakasai AM, Ibrahim SU, et al. (2023)
Effects of Spinal Manipulation or Mobilization as an Adjunct to Neurodynamic Mobilization for Lumbar Disc Herniation with Radiculopathy
掲載誌:BMC Musculoskeletal Disorders
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36950742/
→ 椎間板ヘルニアによる足のしびれや痛みに対し、神経モビライゼーションと徒手療法を組み合わせることで、歩行機能や日常生活動作の改善がみられた研究です。しびれや歩行困難を伴う症例の参考になります。
・Shokri E, Kamali F, Sinaei E, et al. (2018)
Spinal Manipulation in Patients with MRI-confirmed Lumbar Disc Herniation and Sacroiliac Joint Hypomobility
掲載誌:Chiropractic & Manual Therapies
URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29743859/
→ MRIで確認された腰椎椎間板ヘルニア患者に対して徒手療法を行った結果、痛みの軽減と身体機能の改善が認められました。坐骨神経痛をともなう慢性的な腰下肢症状の改善に役立つ可能性が示されています。
(監修 柔道整復師 児玉寛武)


