今回のブログでわかること(要約文)
首こりや首の痛みは、必ずしも寝違えや一時的な疲れだけが原因とは限りません。
実際に今回ご紹介する20代女性の患者様も、湿布やマッサージでは改善せず、授乳や家事、スマホなどによる下向き姿勢が積み重なったことで首への負担が強くなっていました。
身体の状態を確認しながら施術を行い、さらに姿勢の見直し・呼吸・入浴・寝具調整などを継続した結果、約4週間後には首の痛みが改善し、現在は月1回のメンテナンスで快適に過ごされています。
このブログでは、首こりや首の痛みが長引く原因と、今日からできる改善方法・予防のポイントについてわかりやすく解説します。
- 1. 今回のブログでわかること(要約文)
- 2. このようなお悩みはありませんか?
- 3. 湿布やマッサージでは改善しない首こり・首の痛みの改善事例
- 4. 首こり・首の痛みが長引く原因とは?
- 4.1. 1.スマホや悪い姿勢による首への負担(ストレートネック)
- 4.2. 2.ストレスによる首や肩の筋肉の緊張
- 4.3. 3.身体のバランスの崩れによる負担の偏り
- 5. 首こり・首の痛みを改善するセルフケア4選
- 5.1. ① 30分に1回、姿勢をリセットする
- 5.2. ② 深呼吸で首や肩の緊張をゆるめる
- 5.3. ③ 入浴で身体を温めて血流を促す
- 5.4. ④ 枕や寝具を見直してみる
- 6. 首こりからくる首の痛みでお悩みだった20代女性患者さんの声
- 7. 首こり・首の痛みが改善しない時は早めにご相談ください
このようなお悩みはありませんか?

「寝違えだと思っていた首の痛みがなかなか取れない」
「スマホを見ていると首や肩がつらくなる」
「家事や育児で下を向く時間が長く首が痛い」
「湿布やマッサージでは改善しない」
「慢性的な首こりや頭痛に悩んでいる」
このようなお悩みがある方は、今回の内容がお役に立てるかもしれません。
湿布やマッサージでは改善しない首こり・首の痛みの改善事例
こんにちは。
鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
先日、首の痛みでお悩みだった20代女性患者様(以下Hさん)が来院されました。
Hさんは、数日前の朝起きた時から首に痛みを感じていたそうです。
最初は「寝違えだろう」と考え、市販の湿布を使ったりマッサージを受けたりしながら様子を見ていました。
しかし数日経っても首の痛みはほとんど変わらず、不安になって当院へご相談くださいました。
詳しくお話を伺うと、Hさんは小さなお子さんの授乳中で、育児と家事を両立されていました。

特に、
・授乳中の下向き姿勢
・家事中の前かがみ姿勢
・長時間同じ姿勢が続く生活習慣
これらの後に首の痛みが強くなっていたとのことでした。
首が痛い状態で育児や家事を続けることは、身体だけでなく気持ちの面でも大変だったことと思います。
そこで当院では、現在の身体の状態を確認したうえで施術を行い、さらに日常生活の見直しにも取り組んでいただきました。
その結果、約4週間・計5回の施術で首の痛みは改善し、現在は月1回のメンテナンスで快適な状態を維持されています。
ただ、今回大切だったのは施術だけではありません。
実は、Hさんが改善に向かった背景には「ある共通点」がありました。
それは、日常生活の中で首へ負担をかけていた習慣を少しずつ見直したことです。
では、なぜ寝違えのように見える首の痛みが長引いてしまったのでしょうか?
次に、首こりや首の痛みが改善しにくくなる代表的な原因について解説していきます。
首こり・首の痛みが長引く原因とは?
今回のHさんは、「寝違えだと思っていたのに数日経っても全然変わらない」という状態でした。
そのため、単なる一時的な炎症ではなく、普段の生活習慣や身体の状態が影響している可能性があると考え、詳しく問診・検査を行いました。
身体の状態を確認すると、Hさんは首の正常なカーブが失われ、首に負担が集中しやすい状態になっていました。

首(頚椎)は本来、ゆるやかな弓状のカーブを描いています。
このカーブがあることで、頭の重さや日常生活の衝撃を分散する役割があります。
しかし、このカーブが失われると頭の重みを首や肩周囲の筋肉で支える時間が増え、筋肉の緊張や疲労につながりやすくなります。
その結果として、
・首こり
・首の痛み
・肩こり
・頭痛
・めまい感
・首周囲のだるさ
などの不調につながるケースがあります。
もちろん首の痛みにはさまざまな原因がありますが、今回は代表的なものを3つご紹介します。
1.スマホや悪い姿勢による首への負担(ストレートネック)
現代では、デスクワークやスマホ、育児、家事などで下を向く時間が長くなっています。
その状態が続くと、
頭が前へ出る
↓
肩が内側へ巻く
↓
背中が丸くなる
↓
首への負担が増える
という流れが起こりやすくなります。
一般的に「猫背」というと背中だけをイメージしがちですが、実際には耳の位置が肩より前に出ている状態も含まれます。
成人の頭の重さはおよそ4〜6kgほどあるとされており、前方へ傾くほど首にかかる負担は増加すると報告されています。

特にスマホを見る姿勢や授乳などの下向き姿勢は、首への負担が増えやすいため注意が必要です。
今回のHさんも、育児や家事による下向き姿勢が続くことで、首に負担が集中していました。
ただ、これは決して珍しいことではありません。
今の生活環境では誰でも起こり得る変化です。
だからこそ、「姿勢が悪いからダメ」と責めるのではなく、少しずつ整えていくことが大切だと考えています。
2.ストレスによる首や肩の筋肉の緊張

首こりや首の痛みは、姿勢だけでは説明できないケースもあります。
その一つがストレスです。
人は精神的・身体的なストレスを受けると、自律神経のうち交感神経が優位になりやすくなります。
すると身体は無意識に力が入り、
肩が上がる
首が硬くなる
呼吸が浅くなる
という状態になりやすくなります。
通常であれば休息や睡眠で回復します。
しかし、
・育児で休めない
・仕事で緊張が続く
・考え事が多い
・睡眠の質が下がる
こうした状況が重なると、筋肉の回復が追いつかず、首こりが慢性化することがあります。
子どもが小さな時は特に、こうなってしまうのも致し方ない部分もあるかと思いますが大変ですよね。
実際に首の痛みを訴える方の中には、「身体を触るだけでは改善しにくい」と感じるケースも少なくありません。
3.身体のバランスの崩れによる負担の偏り
最後は身体全体のバランスです。
例えば、
・足を組む
・横座りをする
・片側だけで荷物を持つ
・片足重心で立つ
このような習慣が続くと、少しずつ身体の使い方に偏りが生まれます。
建物も土台が傾くと別の場所に負担が出るように、身体もバランスが崩れることで首や肩へ負担が集中しやすくなります。

また、身体が緊張すると血流も低下しやすくなります。
血液は全身へ酸素や栄養を運び、疲労物質を回収する役割があります。
その循環がうまく働きにくくなることで、筋肉の回復が追いつかず、首こりや首の痛みにつながることがあります。
忙しい毎日では、こうした変化が起きるのも自然なことです。
大切なのは、「悪いところ探し」ではなく、今の身体の状態を知り、少しずつ整えていくことだと考えています。
次は、今回Hさんにも実践していただいた、首こり・首の痛みを改善するための具体的なセルフケア方法をご紹介します。
首こり・首の痛みを改善するセルフケア4選
今回のHさんは、痛みが強く首を大きく動かせる状態ではありませんでした。
そのため、無理なストレッチは行わず、まずは日常生活の中で首への負担を減らす方法から取り組んでいただきました。
ここでは、今回実際にお伝えした内容の一部をご紹介します。
① 30分に1回、姿勢をリセットする
デスクワーク、スマホ、授乳、家事などで同じ姿勢が続くと、気づかないうちに頭が前へ出て背中が丸くなりやすくなります。
おすすめなのは、30分に1回立ち上がって姿勢を整えることです。

長時間きれいな姿勢を維持することより、「崩れたら戻す」を繰り返す方が現実的です。
ポイントは次の4つです。
・脚を組まず、左右均等に体重を乗せる
・背中を丸めすぎず、みぞおちを少し前へ向ける意識を持つ
・片側だけに体重をかけない
・スマホやパソコンはできるだけ目線に近づける
全部を完璧にやる必要はありません。
まずは気づいた時に戻す習慣を作ることから始めてみてください。
② 深呼吸で首や肩の緊張をゆるめる
首こりや首の痛みがある方は、無意識に呼吸が浅くなっていることがあります。
呼吸が浅くなると身体が緊張しやすくなり、首や肩の筋肉も休みにくくなります。
そこでおすすめなのが深呼吸です。

方法はとても簡単です。
・鼻から3秒かけて吸う
・口から6秒かけて吐く
・吸う:吐く=1:2を意識する
ポイントは、吐く時間を長めにすることです。
「30分に1回」としていますが、気づいた時に行うだけでも十分です。
育児や仕事の合間など、無理なく取り入れてみてください。
③ 入浴で身体を温めて血流を促す

首がつらい時ほど、シャワーだけで済ませたくなる方も多いです。
しかし、身体を温めることで筋肉がゆるみやすくなる方もいます。
当院では首まわりの緊張が強い方には、可能であれば湯船につかることをおすすめしています。
目安としては、
・40℃前後
・10〜15分程度
・首元までゆっくり温める
を意識してみてください。
忙しい時は短時間でも構いません。
毎日少しずつ継続することが大切です。
④ 枕や寝具を見直してみる
今回Hさんは、起床時から首の痛みが出ていました。
そこで睡眠環境について伺ったところ、比較的高めの枕を使用されていました。
試しにバスタオルを折って高さを調整していただいたところ、「朝起きた時の首の負担が軽くなった」と変化を感じられました。

もちろん合う枕には個人差があります。
ただ、
・朝起きた時に首が痛い
・寝ても疲れが取れない
・枕を外すと楽
という方は、一度寝具環境を見直してみる価値はあるかもしれません。
首こりからくる首の痛みでお悩みだった20代女性患者さんの声

お名前 H・Mさん 年齢20代 女性
施術期間 4週間 施術回数5回
現在は1ヶ月に1回のメンテナンス通院
Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか?
首の痛み
Q実際に施術を受けられていかがでしたか?
首が痛くて動かすのもきつかったが、施術を受けて楽になりました。
また、家に帰った後のストレッチの方法や、このようにしたら少しは症状が良くなるなどの改善策も教えていただいてとてもありがたかったです。
今回Hさんは当院の施術を継続しつつ、お伝えした首の痛みの対処法に取り組んでいただきました。
施術を受けるごとに首の痛みが改善していき、今では首の痛みを感じることなく家事や育児もできているそうです。
現在は症状も落ち着いたことから、1ヶ月に1回のメンテナンスのみで良いお身体の状態をキープできております。
子育ても快適な状態でできようになり、笑顔が増えました。
私としても嬉しく思います。
同じような首の症状でお困りの方々の励みになれば幸いです。
首こり・首の痛みが改善しない時は早めにご相談ください

今回ご紹介した方法は、首への負担を減らすための一般的なセルフケアです。
継続することで改善につながる可能性がありますので、まずは無理のない範囲で試してみてください。
ただし、
・1か月以上続いている
・夜も眠れないほど痛い
・手のしびれがある
・頭痛や吐き気が強い
・日に日に悪化している
このような場合は、別の原因が関係している可能性もあります。
不安な時は一人で抱え込まず、お早めにご相談ください。
同じようなお悩みをお持ちの方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※この記事は、実際の患者様の改善事例をもとに作成しております。効果には個人差がありますので、ご了承ください。
首こり(首の痛み)について詳しい当院の考え方や施術内容については、こちらの首こり(首の痛み)の症例別ページでも詳しく解説しております。
⬇️
【参考文献】
・日本整形外科学会
首の痛み(頚部痛)に関する基礎情報
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/neck_pain.html
→ 首の痛みは、長時間のスマホやパソコン作業、不良姿勢、筋肉の緊張などが原因となることがあるとされています。
・ Hansraj KK.
Assessment of stresses in the cervical spine caused by posture and position of the head. Surgical Technology International. 2014.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25393825/
→ 頭が前に出る姿勢では、首への負担が大きく増えることが報告されています。スマホや下向き姿勢が続く方は特に注意が必要です。
・ Cochrane Library
Exercises for mechanical neck disorders
https://www.cochranelibrary.com/
→ 慢性的な首の痛みには、適度な運動や姿勢改善エクササイズが症状の軽減に役立つ可能性が示されています。
・ Côté P, et al.
The burden and determinants of neck pain in workers
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12973134/
→ 長時間のデスクワークや同じ姿勢の継続は、首や肩の筋肉に負担をかけ、慢性的な首こりや首の痛みの原因になることが報告されています。
・ Russo MA, et al.
The physiological effects of slow breathing in the healthy human. Breathe. 2017.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29209423/
→ ゆっくりとした深呼吸は、自律神経のバランスを整え、筋肉の緊張やストレスの軽減に役立つ可能性が示されています。
(監修 柔道整復師 児玉寛武)


