夜、横になると脚がむずむずして、じっとしていられない。そんな「むずむず脚症候群」は、脚そのものよりも神経の働きが関わっていると考えられています。

脚で感じた感覚は、背骨の中を通る神経を経て脳へ届き、その途中でちょうどいい大きさに調節されています。この感覚の「ボリューム」調節がうまく働かなくなると、本来なら気にならない小さな感覚まで大きく響き、むずむずにつながると考えられています。

この記事では、その仕組みと、ご自宅でできる手のポイントを押すケアと深呼吸の2つのセルフケアをご紹介します。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!

この記事を書いた人

坂元台整骨院(鹿児島県鹿児島市)院長 児玉 寛武

カイロプラクティック・遠絡療法(東洋医学的アプローチ)を用いて、体の不調の「本当の原因」を全身から見極める施術を行っています。鹿児島市を中心に、地域の皆さまの健康をサポートしています。

「夜、横になると脚がむずむずして眠れない」というご相談

「夜中、横になると脚がむずむずして眠れない」

当院でも、病院で「むずむず脚症候群」と言われた方から、こういったご相談をいただくことがあります。

脚に虫が這うような感じがして、叩いたり動かしたりしないと落ち着かない。眠れない夜が続いて、仕事や家事にも身が入らない。

「このままずっと、こんな生活が続くのでは…」と、不安を抱えている方もいらっしゃいます。

そのむずむずの原因として考えられることを、一緒に見ていきましょう。

①むずむず脚症候群は「脚が悪い」とは限らない

脚に不快な感じが出るので、多くの方は「脚に何か問題があるのでは」と考えます。

ただ、むずむず脚症候群には、脚そのものよりも、神経の働きが関わっていると考えられています。

脳の中で神経の働きを整えている「ドパミン」という物質や、そのドパミンを作るのに必要な「鉄」が、うまく働かないことが関係しているとされています。

なお、むずむず脚症候群は、鉄分の不足や腎臓の病気、お薬の影響などで起こることもあり、医師の診察が必要な場合があります。

まだ病院で診てもらっていない方は、まず脳神経内科などで相談してください。

②なぜ神経の調節が、脚のむずむずにつながるのか

感覚は、脳へ届く途中で調節されている

脚で感じた感覚は、背骨の中を通る神経を経て、脳へ届きます。

実はその途中で、感覚はちょうどいい大きさに調節されています。

音楽プレーヤーの「ボリューム」のようなもの

たとえるなら、音楽プレーヤーのボリュームです。ふだんは、気にならない大きさに絞られています。

ところが、このボリューム調節がうまく働かなくなると、本来なら気にならない小さな感覚まで、大きく響いてしまいます。

脚が悪いのではなく、「ボリューム」の問題かもしれない

すると脚の感覚が敏感になり、むずむずして、じっとしていられず、脚を動かしたくなると考えられています。

脚が悪いのではなく、感覚の「ボリューム」の問題かもしれない。ここが、今回いちばんお伝えしたいポイントです。

③むずむず脚症候群に対する坂元台整骨院でのアプローチ

当院では、遠絡(えんらく)療法という施術を行っています。不調のある場所から離れた、手や足のポイントを使って、体の流れを整えていく施術です。

むずむず脚症候群について、私は、手足へ向かう神経の「ブレーキ」が外れて、脚の神経が興奮しやすくなっている状態だと考えています。

そのため、脚だけでなく、神経のバランスを整えることを大切にしています。

④自宅でできる「手のポイント」と「深呼吸」のセルフケア

ご自宅でできるセルフケアを2つご紹介します。どちらも、イスに座ったままでも、布団の上でも行えます。

なぜ脚の症状なのに、手を押すのか

遠絡療法では、手のこの場所が、脚につながる流れと関係していると考えています。そのため、脚の症状でも手のポイントを使います。

始める前の注意点

痛みが強くなる時は、無理をせず、すぐにやめてください。

手のポイント① 小指側

  1. 手のひらを上に向けます。
  2. 小指の付け根にある、少し出っ張った骨を探します。
  3. その骨の、手のひら側のきわに、反対の手の親指を当てます。
  4. 指先の方向へ、グッグッと20回押します。

手のポイント② 手のひらの真ん中あたり

  1. 中指と薬指の付け根の骨の間をたどって、手のひらの横じわを探します。
  2. その横じわの、すぐ上に親指を当てます。
  3. 今度は、手首の方向へ、グッグッと20回押します。

右手が終わったら、左手も同じように行ってください。

吸う時間の倍をかけて吐く深呼吸

吸う時間の倍をかけて、ゆっくり息を吐いていきます。たとえば、4秒かけて鼻から吸ったら、8秒かけて口から吐きます。

これを、30分に1回を目安に行ってみてください。

吐く息を長くすると、体を休ませる神経が働きやすくなると考えられています。

まとめ

今回のポイントをまとめます。

むずむず脚症候群は、脚そのものよりも、神経の働き、感覚の「ボリューム」の調節が関わっていると考えられています。

鉄分の不足や腎臓の病気、お薬の影響などで起こることもあり、医師の診察が必要な場合がありますので、まだの方はまず脳神経内科などで相談してください。

セルフケアは、手の2か所のポイントを20回ずつ押すケアと、吸う時間の倍をかけて吐く深呼吸です。

「この先もずっと眠れないのでは」と、不安なお気持ちになる方も多いと思います。同じような症状でお困りの方には、まだ諦めないでいただきたいと思っています。

ご相談はホームページから

脚のむずむずで眠れずお悩みの方は、お一人で抱え込まずに、当院のホームページからお気軽にご相談ください。

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坂元台整骨院 児玉 寛武

監修:児玉 寛武/坂元台整骨院 院長