
今回のブログでわかること(要約)
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、肘だけが原因とは限らず、肩や肩甲骨、背骨など身体全体のバランスや動きが影響していることも少なくありません。今回ご紹介する70代の卓球指導者の患者様も、病院での治療では改善がみられませんでしたが、身体全体の状態を確認しながら施術を行った結果、7回・3ヶ月で痛みが改善し、再び卓球の指導やプレーを楽しめるようになりました。このブログでは、改善までの経過と当院の考え方について詳しくご紹介します。
このようなお悩みはありませんか?
「テニス肘と診断されたが改善しない」
「病院でリハビリを受けても変化を感じない」
「卓球やテニスをすると肘の外側が痛い」
「ペットボトルやフライパンを持つだけでも痛む」
「湿布や痛み止めを使っても改善しない」
「趣味やスポーツを思い切り楽しめない」
このようなお悩みがある方は、このブログがお役に立てるかもしれません。
70代・卓球指導者の患者様について
こんにちは。
鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております、院長の児玉寛武です。
今回ご紹介する患者様は、鹿児島市在住の70代男性の卓球指導者です。
以前から卓球の指導やプレーを続けていましたが、徐々に右肘の外側に痛みが現れるようになりました。
ラケットを振る動作はもちろん、物を持つ動作やドアノブを回す動作でも痛みがあり、病院でテニス肘と診断されました。

シップや痛み止めを処方されて、服用する日々を過ごしていましたが改善は見られませんでした。
「このままでは卓球の指導を続けられない。」
という不安を抱えて当院へ来院されました。
指導者としての責任感からくる不安はとてもつらかっただろうとお察しします。
なぜ病院で治療を受けても改善しなかったのか?
テニス肘は、腕の使い過ぎによって起こるスポーツ障害として知られています。
一般的には安静や湿布、ストレッチ、リハビリなどが行われますが、それだけでは改善しにくいケースもあります。
今回の患者様も病院で処方されたシップや痛み止めの服用を続けていましたが、症状はなかなか変わりませんでした。

そこで当院では、肘だけではなく身体全体の状態を詳しく確認しました。
すると、手首の動き、肩や肩甲骨の動き、背骨の連動した動きを含めた身体全体のバランスの乱れがあり、本来は全身で分散される負担が肘へ集中しやすい状態になっていました。
卓球では何度もラケットを振る動作を繰り返します。
身体全体の動きが十分に使えていないと、その負担が肘へ集中し、痛みが長引く原因になることがあります。
当院では、痛みが出ている肘だけではなく、「なぜ肘へ負担が集中したのか」という原因を重視しながら施術を進めました。
当院で行った施術内容と改善までの経過

初回の検査では、肘の状態だけでなく姿勢や背骨全体の連動した動きを含めた身体全体のバランス、肩や肩甲骨、手首の動きまで詳しく確認しました。
その結果、身体全体のバランスが崩れ、その影響で身体の動きの連動性に不具合が生じたことで、肘へ負担が集中していることが分かりました。
そこで当院では、ボキボキしないソフトなカイロプラクティック(詳しい施術内容はこちらから)をすることにより、身体のバランスを整えて、身体の動きがスムーズに連動して動けるように調整しました。
肘そのものの患部へはスーパーライザーという機器を使用した近赤外線照射・海外製の微弱電流治療機器を組み合わせながら患部の炎症を抑える施術を行いました。
施術を重ねるにつれて、
「日常生活での痛みが少なくなってきました。」
「卓球の指導も以前より楽にできています。」
という変化がみられるようになりました。
その後も身体の状態を確認しながら施術を継続した結果、7回・3ヶ月の施術を終えた頃には、痛みを気にすることなく卓球の指導やプレーを楽しめるまでに改善されました。

現在も良い状態を維持するため、1ヶ月に1回の定期的なメンテナンスを継続されています。

テニス肘は肘だけが原因とは限りません
テニス肘という名前ですが、テニスをしている人だけがなる症状ではありません。
卓球や料理、家事や仕事など、腕を繰り返し使う方にも多くみられます。
また、痛みが出ている場所は肘でも、その原因が首、肩や肩甲骨、身体全体のバランスにあるケースも少なくありません。
だからこそ、肘だけを施術するのではなく、身体全体の動きを確認しながら負担の原因を改善していくことが大切だと当院では考えています。
まとめ

テニス肘は、肘だけの問題ではなく、身体全体の使い方や姿勢が大きく関係していることがあります。
今回ご紹介した70代の卓球指導者の患者様も、病院で治療を受けても改善がみられませんでしたが、身体全体のバランスを確認しながら施術を進めたことで、7回・3ヶ月で卓球へ復帰することができました。
もちろん、改善までの期間には個人差があります。
だからこそ、痛みのある場所だけではなく、「なぜそこへ負担が集中しているのか」という原因まで確認し、一人ひとりに合わせた施術を行うことが大切だと当院では考えています。
もし、
「テニス肘がなかなか改善しない」
「病院で治療を受けても変化を感じない」
「痛みを気にせず卓球や趣味を楽しみたい」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)

Q. テニス肘は自然に改善しますか?
症状が軽い場合は改善することもありますが、負担の原因が残っていると長引くことがあります。
Q. テニス肘でも卓球を続けられますか?
痛みの程度によります。無理を続けると悪化することもあるため、身体の状態を確認しながら運動量を調整することが大切です。
Q. 病院へ通いながら整骨院にも通えますか?
当院は健康保険の取り扱いをしていないため、病院と並行して通院することも可能になります。
病院での診断や治療を大切にしながら、身体全体のバランスや動きを確認し、肘への負担を減らすことを目的に施術も行っています。
また、原則としてテニス肘(上腕骨外側上顆炎)は整骨院で健康保険の対象になりません。
理由は、テニス肘は多くの場合使いすぎによって起こる腱の炎症(慢性的な障害)であり、柔道整復の健康保険が対象とする「骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷(肉離れなど)の急性外傷」には該当しないためです。例外的に転倒して肘を強く打ったなど、明らかな外傷によって痛みが出た場合などは保険が認められる可能性があります。
Q. テニス肘は何回くらいで改善しますか?
改善までの期間には個人差があります。今回の患者様は7回・3ヶ月で改善されましたが、症状や生活環境によって施術回数は異なります。
参考文献
Amako M, Arai T, Iba K, et al.
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https://doi.org/10.1016/j.jos.2021.09.003
(日本整形外科学会・日本肘関節学会によるテニス肘(上腕骨外側上顆炎)の診療ガイドライン)
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https://doi.org/10.1016/j.jseint.2021.11.010
(保存療法に関するシステマティックレビュー・メタアナリシス)
Landesa-Piñeiro L, Leirós-Rodríguez R.
Physiotherapy treatment of lateral epicondylitis: A systematic review.
Journal of Back and Musculoskeletal Rehabilitation. 2022;35(3):463-477.
https://doi.org/10.3233/BMR-210053
(理学療法・運動療法に関するシステマティックレビュー)
American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS)
Tennis Elbow (Lateral Epicondylitis)
https://orthoinfo.aaos.org/
(テニス肘の原因・症状・治療に関する一般向け解説)
日本整形外科学会(JOA)
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)・スポーツ障害関連情報
https://www.joa.or.jp/
(監修 柔道整復師 児玉寛武)

