今回のブログでわかること【要約】

「仕事が忙しくなると腰までつらくなる」

「病院では大きな異常がないのに、腰痛がなかなかよくならない」

そんなお悩みはありませんか?

腰痛は、姿勢や筋肉だけでなく、睡眠や仕事、家庭での負担、ストレスなど、いくつもの要素が重なって長引くことがあります。

今回ご紹介するのは、デスクワークをされている40代女性Hさんです。

仕事では責任のある立場になり、家庭では親御さんの介護について悩む時期が重なっていました。

坂元台整骨院では、腰だけを見るのではなく、身体全体の状態や生活背景まで確認しました。そして、自律神経の働きにも配慮した施術とセルフケアを続けていただき、約3か月・8回の施術で、長く続いていた腰痛が大幅に改善しました。

今回はHさんの症例を通して、ストレスと腰痛の関係、当院での考え方、ご自宅でできる対策をわかりやすくご紹介します。

※施術の結果や改善までの期間には個人差があります。


腰痛がなかなかよくならなかった40代女性Hさん

Hさんは、デスクワーク中心のお仕事をされている40代女性です。

長時間座って仕事をすることが多く、以前から腰の重だるさを感じていました。

はじめのうちは休めば楽になっていましたが、次第に腰痛が残るようになり、「また今日も腰がつらいな……」と思いながら仕事を続ける日が増えていったそうです。

これまで大変つらい思いをされてきたことと思います。

さらにお話をうかがうと、身体への負担だけではないことがわかってきました。


仕事と親の介護が重なり、気持ちが休まらない毎日

Hさんは職場で責任のある立場になり、ご自身の仕事だけでなく、周囲への気配りや判断を求められる場面が増えていました。

そして家庭では、親御さんの介護について考えなければならない時期でもありました。

仕事が終わって家へ帰っても、「これから介護をどうしていこう」「仕事も簡単には休めない」と考える時間が多く、身体は休んでいても気持ちまでは休まりにくかったそうです。

40代になると、仕事の責任が増える一方で、子育てや親御さんのことなど、家庭での役割も増える方が少なくありません。

がんばることが当たり前になると、ご本人も負担の大きさに気づきにくくなります。

Hさんのお話を聞きながら、腰だけではなく、毎日の緊張が続いていることにも目を向ける必要があると考えました。

痛みや緊張感を抱えながら過ごされる毎日は、さぞご負担の多いこととお察しいたします。


ストレスだけが腰痛の原因とは限りません

ここで大切なのは、「腰痛=ストレスが原因」と決めつけないことです。

腰痛には、長時間の座り姿勢、運動量、筋肉や関節の状態など、さまざまな要素がかかわります。

一方で、慢性的な腰痛では、心理的な負担や仕事、家庭環境なども痛みの感じ方に影響することが知られています。

たとえるなら、コップへ少しずつ水を入れているようなものです。

デスクワークの負担。

睡眠不足。

仕事での緊張。

家庭での心配ごと。

ひとつひとつは耐えられていても、いくつもの負担が重なるとコップの水があふれるように、身体にも不調があらわれる場合があります。

そのため、長引く腰痛では「腰のどこが悪いのか」だけでなく、「腰痛が続きやすい生活になっていないか」まで考えることが大切です。


坂元台整骨院では腰だけを見ずに身体全体を確認しました

Hさんの場合も、腰の筋肉だけを確認して施術を始めたわけではありません。

まず、普段の座り方や姿勢、身体の動きなどを確認しました。

さらに、背骨や骨盤を含めて身体全体のバランスを調べていきました。

長時間のデスクワークが続くと、身体をほとんど動かさない時間が増えます。

そこへ精神的な緊張が重なると、「仕事が終わっても身体の力が抜けにくい」と感じる方もいます。

Hさんには、身体全体の状態を整える施術に加えて、自律神経の働きにも配慮し、身体がリラックスしやすい状態をつくることを意識して施術を進めました。

腰だけを強くもんだり、痛い場所だけを追いかけたりするのではなく、身体の状態を確認する→ 施術する→ 変化を確認する→ 日常生活も整えるという流れを大切にしました。


Hさんに続けてもらった3つのセルフケア

施術とあわせて、日常生活でも無理なく続けられる方法をお伝えしました。

30分を目安に一度立ち上がる

デスクワーク中は、30分ほどを目安に一度立ち上がり、軽く身体を伸ばしてから座り直してもらいました。

ずっと「よい姿勢」を保とうとがんばる必要はありません。

大切なのは、同じ姿勢を長く続けすぎないことです。

ゆっくり息を吐く腹式呼吸

仕事の合間などに、鼻から3秒ほど息を吸い、6秒ほどかけてゆっくり吐く呼吸を続けてもらいました。

ポイントは、がんばってたくさん吸うことではなく、ゆったり息を吐くことです。

忙しい日ほど、数回だけでも呼吸へ意識を向けてもらいました。

入浴時間を身体を休ませる時間にする

可能な日は、40℃前後のお湯に10〜15分ほどゆっくり入っていただきました。

お風呂に入りながら仕事や介護について考え続けるのではなく、「今は身体を休ませる時間」と決めてもらうこともお伝えしました。

すべてを完璧にする必要はありません。

できることを、できる日に続ける。

Hさんには、そのくらいの気持ちで取り組んでいただきました。


約3か月・8回の施術で腰痛が大幅に改善

Hさんには、身体の状態を確認しながら施術を続けていただきました。

セルフケアも無理のない範囲で続けてもらい、少しずつ腰の状態にも変化があらわれました。

そして、約3か月・8回の施術を終えるころには、なかなかよくならなかった腰痛が大幅に改善しました。

もちろん、仕事の責任や親御さんの介護問題そのものがなくなったわけではありません。

大切だったのは、避けられない負担があるなかでも、身体を休ませたり、動かしたりする時間をつくれたことです。

Hさんの症例を通して、あらためて「腰痛をみるときには、痛い腰だけでなく、その方がどんな毎日を送っているのかを知ることも大切」だと感じました。


まとめ|がんばり続けている40代女性の腰痛は生活背景にも目を向けてみましょう

40代は、仕事でも家庭でも頼られることが増える年代です。

自分の身体のことは後回しにして、「もう少しがんばれば大丈夫」と無理を続けている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

腰痛が長引いているからといって、ストレスだけが原因とは限りません。

しかし、身体への負担だけではなく、睡眠や仕事、家庭での緊張なども含めて考えることで、今までとは違った改善の糸口が見つかることがあります。

坂元台整骨院では、腰だけではなく身体全体の状態や生活背景までお聞きしたうえで、その方に合った施術を考えています。

「病院では大きな異常がないと言われたけれど腰痛が続いている」

「仕事が忙しくなると腰痛もひどくなる」

「いろいろ試したけれど、なかなか変わらない」

そんな腰痛でお悩みでしたら、一人で抱え込まずにご相談ください。

身体の状態を確認しながら、いっしょに改善への方法を考えていきましょう。

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腰痛とストレスについてよくある質問【FAQ】

Q1.ストレスだけで腰痛になることはありますか?

ストレスだけを腰痛の原因と決めつけることはできません。ただし、慢性的な腰痛では、身体的な負担に加えて心理的・社会的な要素も症状に影響する場合があります。

Q2.病院で異常なしと言われた腰痛でも相談できますか?

はい。画像検査で大きな異常がみつからなくても腰痛が続く場合があります。当院では姿勢や身体の動き、仕事や生活習慣なども確認します。

Q3.デスクワーク中はどのくらいの間隔で動けばよいですか?

まずは30分ほどを目安に立ち上がり、軽く身体を動かしてから座り直してみてください。時間を厳密に守るより、長時間同じ姿勢を続けないことが大切です。

Q4.深呼吸をすると腰痛が治りますか?

深呼吸だけで腰痛が治るとはいえません。ただし、ゆっくりとした呼吸は気持ちを落ち着かせる方法のひとつです。施術や適度な運動、生活習慣の見直しと組み合わせておこなうことをおすすめします。

Q5.何回くらい通えば腰痛はよくなりますか?

腰痛の原因や期間、生活環境によって異なります。Hさんは約3か月・8回で大幅な改善がみられましたが、すべての方が同じ経過になるわけではありません。初回に身体の状態を確認し、施術についてご説明します。


参考文献

  • World Health Organization(WHO). WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults in primary and community care settings. 2023.
  • Maher C, Underwood M, Buchbinder R. Non-specific low back pain. Lancet. 2017.
  • National Institute for Health and Care Excellence(NICE). Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management. NG59.
  • Goessl VC, Curtiss JE, Hofmann SG. The effect of heart rate variability biofeedback training on stress and anxiety: a meta-analysis. Psychological Medicine. 2017.

(監修 柔道整復師 児玉寛武)