今回のブログでわかること【要約】

「稲刈りの時期になると毎年腰が痛くなる」

「コンバインに長時間乗ったあと、腰が重くてつらい」

「米袋を運んだ翌日は腰が伸ばしにくい」

このようなお悩みはありませんか?

鹿児島では稲刈りの時期になると、坂元台整骨院にも農作業のあとに腰痛が強くなったというご相談があります。

コンバインは座って操作する機械ですが、長時間同じ姿勢が続くことに加えて、機械から伝わる振動、身体をひねりながら行う確認作業、乗り降り、米や道具の運搬など、腰に負担が重なる場面があります。

私自身、祖父がお米を作っていたため、子どものころから家族や親戚と稲刈りを手伝った経験があります。

その経験と、治療院で実際に農作業後の腰痛をみてきた立場から、今回はコンバイン作業で腰がつらくなる理由と、稲刈り中に実践しやすい腰痛対策についてお伝えします。

目次

鹿児島で稲刈りの時期になると増える「農作業後の腰痛」

こんにちは。

鹿児島市玉里団地の坂元台整骨院、院長の児玉寛武です。

毎年、稲刈りの季節になると患者さんとの会話のなかで、「稲刈りをしたら腰が痛くなってしまって」「コンバインにずっと乗っていたら腰がきつくなった」「米を運んだあとから腰が伸びにくい」といったお話を聞くことがあります。

コンバインという便利な機械があるのに、どうして腰が痛くなるのだろうと思われるかもしれません。

しかし、実際の稲刈りはコンバインに座って運転するだけの仕事ではありません。

周囲を確認しながら身体をひねったり、機械から何度も乗り降りしたり、道具を運んだりします。

そこへ長時間の作業が重なることで、普段とは違う負担が身体にかかります。

私がこのつらさを身近に感じるのには理由があります。

私の祖父も以前、お米を作っていました。

稲刈りの季節になると家族や親戚が集まり、みんなで作業を手伝っていたことを覚えています。

子どものころの記憶ですが、稲刈りが決して楽な仕事ではないことは今でもよく覚えています。

治療家になった現在、農作業後に腰を痛めた方のお話を聞くと、当時の光景を思い出すことがあります。

だからこそ、「痛くなった腰だけを見る」のではなく、その人が一日どのような作業をしていたのかまで知ることが大切だと考えています。


「コンバイン=座っているだけ」ではありません

コンバイン作業で腰への負担を考えるとき、坂元台整骨院では一つだけを原因として考えないようにしています。

腰痛は、長時間座る+振動+ひねる+乗り降り+重量物を持つといった複数の負担が重なって現れることがあるからです。

1.長時間同じ姿勢で運転する

コンバインを長時間運転していると、どうしても座っている時間が長くなります。

人間の身体は、本来ずっと同じ姿勢を保つことが得意ではありません。

最初は楽に感じる姿勢でも、長時間続けば腰やお尻まわりがつらくなることがあります。

さらに作業に集中すると、いつの間にか背中が丸くなったり、身体が左右どちらかへ傾いたりすることもあります。

大切なのは、「正しい姿勢を何時間も維持すること」より、「同じ姿勢を長く続けないこと」です。

これは坂元台整骨院で、デスクワークの腰痛の方にもよくお伝えしている考え方です。

2.コンバインから伝わる振動

農業機械を運転すると、地面の凹凸や機械そのものから身体へ振動が伝わります。

職業上の全身振動への曝露と腰痛との関連については、これまでにも研究されています。

ただし、振動だけで腰痛の原因を説明できるわけではありません。

長時間座っていることや身体の使い方など、ほかの要素と重なって負担になる可能性を考えることが大切です。

3.後ろや横を確認するときの「ひねり」

稲刈りでは、進行方向だけを見ているわけにはいきません。

刈り取りの状態や周囲を確認するために、座ったまま身体をひねる場面があります。

特に、骨盤は前を向いたまま上半身だけを何度もひねるような動作が続けば、腰まわりに疲労を感じる方もいます。

4.乗り降りと米・道具の運搬

意外に見落としやすいのが、コンバイン以外の作業です。

機械への乗り降り、足場の悪い場所での移動、道具の持ち運びなどが続きます。

さらに重いものを、「前かがみ+ひねりながら持ち上げる」という動作は、できるだけ避けたいところです。


坂元台整骨院がおすすめするコンバイン作業の腰痛対策6つ

ここからは、実際の稲刈りでも取り入れやすい方法をご紹介します。

① 「いい姿勢」より、まず座りっぱなしを減らす

背筋をずっと伸ばしておけば腰痛にならない、というわけではありません。

可能であれば、作業の区切りでコンバインから降り、立って身体を動かしてください。

腰を軽く伸ばしたり、少し歩いたりするだけでも構いません。

姿勢を固定し続けないことを意識しましょう。


② 座るときは左右のお尻へ均等に体重をのせる

コンバインを運転するときは、できる範囲で座席へ深く腰かけます。

そして、左右のお尻の下にある「坐骨」に均等に体重をのせるイメージで座ってみてください。

どちらか一方へ傾いた姿勢を長時間続けないことがポイントです。


③ 身体をひねるときは腰だけで回さない

後方確認などで身体をひねる場合、腰だけを無理に回そうとせず、可能な範囲で身体全体の向きを変えます。

痛みを感じながら無理にひねる必要はありません。

すでに腰痛が出ている場合は、動作そのものを見直すことも必要です。


④ 重いものは身体の近くで持つ

米や重い道具を持つときは、荷物をできるだけ身体へ近づけます。

そして腰だけを曲げるのではなく、膝や股関節も使いながら持ち上げましょう。

持ったまま腰だけをひねるのも避けます。

一人では重すぎるものは、無理をせず二人で運ぶことも大切な腰痛対策です。


⑤ 暑い日の農作業では水分補給を忘れない

鹿児島では、稲刈りの時期でも日中の気温が高くなる日があります。

作業に集中していると、つい水分補給を忘れてしまいます。

水分補給は「腰痛を直接治す方法」ではありません。

しかし、暑い環境で長時間身体を動かす場合、脱水や熱中症を防ぎ、安全に農作業を続けるためにも重要です。

のどが渇いてから一気に飲むのではなく、作業の合間にこまめに水分をとることを心がけましょう。

大量に汗をかく環境では、水分だけでなく塩分補給なども状況に応じて考える必要があります。


⑥ 作業後は「疲れているのに無理をする」を避ける

一日稲刈りをしたあと、「もう少しだから」と、そのまま別の重作業を続けてしまうこともあると思います。

しかし、身体が疲れてくると普段どおりの動きがしにくくなることがあります。

入浴などで身体を休め、十分な睡眠時間を確保することも翌日に疲労を持ち越さないためには大切です。


私が農作業後の腰痛で大切だと考えていること

農作業後の腰痛の方をみていると、「腰が痛い=腰だけに原因がある」とは限らないと感じることがあります。

長時間座ったことで股関節が動きにくくなっている方。

身体をひねるクセが強くなっている方。

お尻や太ももが張っている方。

疲れてくると身体が左右どちらかへ傾く方。

同じ「稲刈り後の腰痛」でも、身体の状態は一人ひとり違います。

坂元台整骨院では、痛い腰だけを触って終わるのではなく、「なぜ腰へ負担が集まったのか」を考えることを大切にしています。

そのため、問診では「どこが痛いですか?」だけではなく、「一日どれくらいコンバインに乗りましたか?」「どの動作が一番つらかったですか?」「米や道具を運びましたか?」「普段から腰痛がありますか?」など、仕事や生活についても詳しくお聞きします。

身体の状態と実際の作業内容を合わせて考えることで、その方に必要な対策が見えてくることがあるからです。


稲刈り後にこんな腰痛が出たら、無理を続けないでください

農作業後の腰痛の多くは、必ずしも重大な病気によるものとは限りません。

一方で、すべてを「農作業の疲れ」と自己判断するのもおすすめできません。

特に、

  • 転倒や強い衝撃のあとから激しく痛む
  • 足に強いしびれや力の入りにくさがある
  • 排尿・排便に異常を感じる
  • 発熱など腰痛以外の症状を伴う
  • 安静にしていても強い痛みが続く

といった場合には、整骨院だけで判断せず、整形外科などの医療機関を受診してください。

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鹿児島で稲刈り・農作業後の腰痛にお悩みの方へ

私自身、祖父の稲刈りを家族みんなで手伝った経験があります。

そして現在は柔道整復師として、農作業のあとに腰を痛めた方のお身体をみる立場になりました。

だからこそ、「農作業をやめればいい」だけでは解決にならないことも理解しています。

田んぼを守るために、稲刈りをしなければならない。

家族の仕事だから簡単には休めない。

毎年続けている大切な仕事だから、できるだけ身体を守りながら続けたい。

そうした生活背景まで含めて身体を考えることが、地域の治療院には必要だと私は考えています。

坂元台整骨院では、腰だけを見るのではなく、骨盤・背骨・股関節など身体全体の状態や、普段の身体の使い方まで確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。

毎年稲刈りの時期になると腰が痛くなる方や、コンバイン作業のあとに腰痛が続いている方は、一人で我慢を続けずご相談ください。

「仕事だから仕方がない」で終わらせず、できるだけ身体への負担を減らしながら農作業を続ける方法を一緒に考えていきましょう。

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腰痛の治療についての症状別ページはこちらから

※施術による変化や必要な期間には個人差があります。


コンバイン作業と腰痛についてよくある質問【FAQ】

Q1.コンバインに乗っているだけでも腰痛になりますか?

長時間同じ姿勢で座ることや機械から伝わる振動などが、腰への負担に関係する可能性があります。ただし腰痛にはさまざまな要因があるため、コンバインだけを原因と決めつけることはできません。

Q2.稲刈り中はどのくらいの間隔で休めばよいですか?

作業条件や身体の状態によって異なります。時間だけを厳密に決めるより、作業の区切りでこまめに立ち上がり、姿勢を変えることを意識してください。暑い日は水分補給や熱中症対策も優先しましょう。

Q3.農作業後に腰が痛いときはストレッチをした方がよいですか?

軽い張りや疲労感であれば、痛みのない範囲で身体を動かすことが楽につながる場合があります。ただし、強い痛みがある状態で無理に腰を伸ばしたりひねったりすることは避けましょう。

Q4.毎年、稲刈りの時期だけ腰痛になるのはなぜですか?

普段とは違う長時間の運転、身体をひねる動作、乗り降り、重量物の運搬などが短期間に集中することが一因として考えられます。毎年繰り返す場合は、痛くなってから対処するだけではなく、作業前から身体の状態や作業方法を見直すことも大切です。


参考文献

・Bovenzi M, Hulshof CTJ.
An updated review of epidemiologic studies on the relationship between exposure to whole-body vibration and low back pain.
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Whole-body vibration and low back pain: a systematic, critical review of the epidemiological literature 1992-1999.
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What low back pain is and why we need to pay attention.
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Risk factors for work-related musculoskeletal disorders: A systematic review of recent longitudinal studies.
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(監修 柔道整復師 児玉寛武)