
ひどい肩こりでマッサージを受けていたが治らなかった50代女性患者さんの改善事例
「長時間デスクワークや同じ姿勢で家事した後、肩こりがひどくなる」
「マッサージをしてもその時気持ちいいだけで全然肩こりが良くならない」
このような症状でお悩みではありませんか?
この度のブログには、実際にひどい肩こりでマッサージを受け続けていた患者さんが肩こりを解消した方法についてまとめています。
こんにちは、鹿児島市玉里団地で坂元台整骨院を開業しております児玉寛武です。
この度のブログでは肩こりの対処法について書いております。
先日、慢性的な肩こりにお悩みの50代女性患者さん(以下Hさん)が来院されました。
問診でお話を伺うと、普段のデスクワークも長時間におよび、慢性的にひどい肩こりが続いており頭痛まで頻繁に出てきているとのこと。なんとかしたくてマッサージを定期的に受けてはいるものの、その時気持ちいいだけで肩こりは全然良くならなかったそうです。このような状態で仕事を続けていたのは本当に大変だったことと思います。

このような長時間同じ姿勢は肩こりを引き起こし、悪化させてしまう要因となります。
ところが当院の治療を継続して受診しつつ、あることに取り組んでいただきました。すると6週間ほどで肩こりがほとんど解消されたのです。
それ以降、月に一回のメンテナンス通院をしながらHさんは長時間のデスクワークを続けていても、肩こりに悩まされることなく快適に過ごせているそうです。
Hさんは治療と一緒に、普段どんなことに取り組んで肩こりを解消されたのでしょうか?
詳しくブログにまとめていますのでもし、肩こりにお悩みでしたらこのブログの内容がお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
そもそもなぜ肩こりになるのか(主な原因)
1.日常生活での悪い姿勢
現代社会では、デスクワークで長時間座りっぱなしになる方や、毎日スマホを長時間使用する方が非常に増えています。
このような状態が続いていると徐々に猫背姿勢になっていき、頭が肩より前に突き出して巻き肩も進行してしまいます。こうなってくると首や肩まわり、背中まで緊張してきます。そして、首から肩の筋肉に緊張性の疲労が生じ、血流が悪くなり、肩こりを起こしやすくなります。

また、デスクワークやスマホの使用中は光源を見つめているのと同じなので目が常に緊張を強いられ、まばたきの回数が減ります。そのためドライアイから眼精疲労を引き起こし、それも肩こりの原因になります。
2.ストレス

肉体的または精神的なストレスを受けると、筋肉を緊張させる自律神経(交感神経系)の働きが活発になります。そのため、肩周辺の筋肉が緊張して肩こりが起きます。通常の疲労は休息や睡眠で解消できますが、精神的なストレスが重なると休息や睡眠も不完全なものとなります。疲労が慢性化するように、肩こりもまた慢性化していきます。
3.身体のゆがみ
日常生活で足をよく組んだり、横座りしたり、同じ側の肩にバッグをかけたりと自然と身体を支えやすい位置になってはいませんか?
このような生活を続けていると少しずつ身体のバランスは崩れて歪んでいきます。
建物の土台が傾いてくると他のところに歪みが出てきてしまうのと同じで、身体も歪んでくると首やら肩などに負荷がかかったりして肩こりを引き起こしてしまう原因になります。

人の身体は血の巡りによって全身に酸素や栄養を送り届けます。また、この血の巡りにより疲労物質や老廃物を回収してくれる働きもあります。
そこにもし、身体のゆがみや緊張した筋肉などがあると血の巡りが阻害されてしまうことになり、肩こりの原因になってしまいます。

今回のHさんは整体治療により身体の歪みを整えますと、緊張していた筋肉も自然と解消されていきました。
マッサージで肩こりが治らない理由
肩こりの原因は上記のように複数存在しており、その結果肩こりになっています。ですので本当の原因にアプローチできなければいくらマッサージを受けたところで肩こりは改善しません。
肩こりを治したくてマッサージを受けられているのに、なかなか改善しないのは本当につらいことだと思います。
私もまだ整骨院に勤めていた修行時代には、毎日多くの患者さんにマッサージで施術しておりました。
でも、次の日も、また次の日も肩こりの患者さんは来院なさり
「先生、マッサージを受けた時は楽になるんだけどすぐに戻ってしまう」
と、おっしゃるのです。
なんでだろう...当時の私は初学でわからなかったのですが経験を積み、勉強を重ねた結果わかったことがあります。
それは、マッサージは点の痛みを面に拡散させるので一時的に痛みが消えたように感じるのです。実際はマッサージをするとさらに炎症が広がるということでした。
ちょっと想像してみていただけないでしょうか?
鶏肉を何度もこねると、繊維が潰れ、まるでミンチのような状況になります。
それと同様に人の身体も何度もマッサージすると、筋肉に傷がつき炎症を起こすことになってしまいます。
せっかく肩こりを治そうとマッサージを受けているのに、逆に悪くなっているなんて洒落になりませんよね。

実際の臨床で、長年強いマッサージを受け続けてきた患者さんの肩を見せていただくと鉄板のようにカチカチに固まった肩をしています。とても辛かったことと思います。このような方はまずマッサージを断つことからはじめなければならないでしょう。
湿布やマッサージより効果的なひどい肩こりの対処法
1.普段の姿勢に気をつける
デスクワークや家事で同じ姿勢が続くと、だんだん頭が肩より前に出てきて背中が猫背になっていくことが多いです。

できれば30分に一回は立ち上がって伸びをします。そこで一旦、姿勢をリセットしてまた正しく座り直します。その際に気をつけておくべきこととしては、

- 脚を組まないようにして、両足裏を均等につけて座ったり、立ったりする。
- 背中が丸まって猫背にならないように、少しみぞおちを前に突き出すように座る。
- 片側に体重をかけて座らないように、真っ直ぐ座ることを意識する。
まずはできる範囲からで構いませんので、これらの事項を実践してみてください。
長時間デスクワークされるような方は、上記の注意点に慣れてきたら細かい姿勢の注意点まで意識していくと良いと思います。下の図を参考にしてみてください。

不良姿勢により負担のかかり続けているポイントを分散することができ、肩こりが解消していく可能性が高まります。
2.30分に1回深呼吸
デスクワークやスマホ、家事などに集中していると段々と猫背になり呼吸も浅くなりがちになります。呼吸が浅くなってしまうと当然、酸素の取り込み量も減ってしまうので肩こりになりやすくなります。
肩こりで緊張した筋肉の回復をさせていくためには、全身に運ばれていく血液内に含まれる酸素が重要になってきます。

そこでおすすめなのが、30分に1回の深呼吸です。
深呼吸のポイントとしては3秒かけて息を鼻から吸い、6秒かけて息を吐き出す感じで、吸うと吐くを1:2の割合にします。息を吐き出す方を長めにするのがポイントです。

30分に1回と書いていますが気づいた時で構いません。また、10分に1回とかもっと頻繁に行っていただくと更に良いです。
いつでも、どこでも簡単にできる方法ですし、ストレス抱えている方にはリラックス効果も期待できるのでぜひ日常生活の中に取り入れてみてください。
ひどい肩こりでマッサージを受けていたが治らなかった50代女性患者さんの声

お名前 H・Kさん 年齢50代 女性
施術期間 6週間 施術回数5回
現在は1ヶ月に1回のメンテナンス通院
Qどのような症状、お悩みでご来院されましたか?
肩こり 頭痛
Q実際に施術を受けられていかがでしたか?
治療を受けるたびに徐々に楽になっていきました。
定期的にマッサージに行かないとつらかったのが、今ではまったく行かなくて良くなりました。
今回Hさんは当院の施術を継続しつつ、お伝えした肩こりの対処法に取り組んでいただきました。
施術を受けるごとに肩こりが改善していき、それとともに頭痛も全く出なくなったそうです。今では肩こりを感じることなく快適に日常生活を送れています。
現在は症状も落ち着いたことから、1ヶ月に1回のメンテナンスのみで良いお身体の状態をキープできております。
同じような症状でお困りの方々の励みになれば幸いです。
どこに行っても肩こりがよくならない…そんな時はご相談ください。

今回のご紹介した方法を毎日実践していただくことで、肩こりが解消される可能性があります。お悩みの方はぜひ実践してみてください。
しかし、実践を継続してもなかなかつらい肩こりが解消されない時は他にも原因が考えられるかもしれません。
そのような時は、お早めにご相談ください。
このブログが肩こりでお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
(監修 柔道整復師 児玉寛武)